BASTRON TOUCH KEYBOARD B2
BASTRON TOUCH KEYBOARD B2)
製造元 Shenzhen rivers Technology Co.Ltd
諸元
キー配列 specific 74keys
メカニズム Capacitive touch panel
I/F MicroUSB
備考 型番:DN-YACC Touch control keyboard BL1.1mm
Junk Point 透過性であることの意味

(上段)高級感漂う..というか高級そのものの箱
(左下)だが開けるとオコゲや塗料タレが(^^;
(右下)多彩というより雑多なジェスチャ

筆者が入手した、3台めの「可動メカを持たないキーボード」である、
これこれwwを含めれば5台(?)目)
COOL LEAF」が日本製、この中で最年長の「Magic Cube」が韓国製、そして最新鋭となるこの「Bastron touch keyboard B2」が人民中国製となる。まさに東亜的三鍵盤朋友、近未来ガヂェッツの東アジアカップだ....いづれも甲乙付けがたい。いや、いろんな意味で。

それぞれの特徴をあげるとすれば、

COOL LEAF・・・現行モデルは「2」に移行。
独立したタッチパッドを装備。
操作時のクリック音に加え、「触感のフィードバック機能」を持つ(シングルパルスアクチュエータを用いてフレームを震動させるという荒技。このため初代の防滴性能がかなりそこなわれた模様)。
日本語配列。なにより安定の日本製。

Magic Cube・・・設置場所を選ばない(と見せて実はけっこう選ぶけど)。平面さえあればOK。
Bluetooth I/Fでケーブルフリー。
まどかも使ってます、みたいな(←ここ試験に出る)

BASTRON B2・・・三台の中で最新機種だけあって、設定されているジェスチャーがとにかく多彩。
マウスがなくても大抵のウィンドウ操作はできてしまいそう。
つか、タッチパッドモードを備えていて、マウス操作ができてしまう(Magic Cubeにもあるけど、機能はこちらが断然多い)。
操作面がガラス製で背面が完全に透過して見える。

・・・といったところか。


で、共通する点はいうまでもない。

タイプフィールが
   違和感アリ過ぐる


ということだ。


裏面。ティルト脚は1mmあるだろうか
キー投射は青色LEDバックライト

その微妙な共通点はひとまず置いとくとして、先にも述べたものも含め本板の特徴について書いていくことにしよう。その方が近未来にとって建設的だ。うん、そうに違いない。

先に挙げた「ジェスチャ機能」は他のサイトに詳しいので省く(ってをいw)。

ティルトスタンドは装備されず、卓上に設置するとごく僅かに傾斜した程度になる。
(以前にも他コーナーで紹介したかもだが)全面タッチセンスのキーボードにとってはこのほうが良いのではないかと筆者には思われる。

ともすれば操作面に指が僅かでも接触し、誤操作を起こしやすいこれらのキーボードは、手前に厚めのパームレストを置いて、なるべく指が浮いた状態から、手をなるべく移動させず指の動きだけでタイプすると正確な入力が可能になると考えているからだ。そのためには手首が折れない低傾斜角〜フルフラットであることが重要になってくる。

キーは以前購入した有機ELのヒカリモノと違い、筐体上部に配された青色LEDバックライトによって表示される。

大きさは十分な10キーレスキーボードだ。だが筆者の今の手の感覚に、キーピッチがイマイチフィットしていない。
キー配列そのものはよくある「やや変態」US配列であり、PrintScに横に割り込まれたバックスラッシュキー(=¥キー)が小さくなっている以外は文字キーは等長フルピッチなのだが、手に対して高い位置にあると(つまり手首が折れるいつものキーボードのポジションだと)指が意図したキーの直上に届かずミスヒットする。
やはり高めのパームレストを置いて掌を浮かしてタイプする方法が合っていると思われるのだが、キーボードを低い位置、例えばラップトップ操作などにしたり、逆ティルト(キーボード奥が低くなるように)にしたりしてみると意外にミスタイプが少なくなる。

タッチセンスの感度は固定のようだが、空中に浮いている状態の指に反応してしまうことはいまのところない。勿論、裏返して反対側をさわっても反応しない。
デスク上より膝上に置いて
奥をやや低くしたらチョットだけ打ちやすい

全体的にはシンプルな構造であることもあり、カッチリとした高級感のあるつくりになっているのだが、フレーム上部部品の取り付け位置がずれていたり、外箱に塗料のタレや煙草の灰と思われるものがこぼれて溶けていたりする大陸的なところもあって、なんとなくほほえましい大陸国富裕層を想起させるくおりてーである。

で、その用途なのだが。

フォルムは問題なくかっちょいい(タイプしたキーがブリンクすれば、ビジュアル的には筆者として文句のつけようがなかったのだが)。

メーカーサイト掲載画像のように、全世界7割強の方が、あの「うすい林檎」とのコラボシーンを夢想し、また実際に使用して悦に入ると思われる。

で....残りの3割弱、特に極東の島国の一部逸般人が、かのオグキノ両氏のような不埒なガヂェッツ扱いをするのではなかろうか。
たしかに表面実装はあっても、裏面に貼り付けて透過....という発想はなかった。ていうか、どうしてみんな思いつかないのだろう。検索サイトをまさぐっても、それらしき画像はどこにも見当たらない。

ま、そうした用途は個々人の嗜好に任せるとしよう。
あとは発火して全てが灰燼に帰することがないよう祈るのみである(ばきっ)。



(追記)2017年2月5日(日)放送の「シューイチ」で、UPQの中澤優子社長が取り上げられていた(このキーボードのODMプロダクツ[Q-gadget KB-01]を販売している会社)。
当初「これ、Bluetoothでスマホとも接続できるんです」と仰ったのを聞いて「何言ってんだこの人」と調べたら...出てたんですね、BTモデル( ̄▽ ̄;)
挙げた拳を振り下ろす勢いでポチりそうになりました。いや、自重しましたけどね(ホント?)。



COOL LEAF(日本)/CL850(韓国)
そしてBASTRON B2(中国)
いずれも甲乙つけがたいビミョーさ


(2015/09/21記,2017/02/05追記)

 

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