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短期集中連載(笑)  
 
−この物語は、フイクションである(?)− 
 
 
その282 
 
木下隆雄「先日耳にしたのですが、貴方は近々転職なさるとか。おめでたいことです」 
小椋良二「その妙な言い回しがひっかかりますが....しかしまあ、収入が多少増えるのはありがたいことなのですが」 
木下「何か問題でも」 
小椋「なんと申しますか、周囲の状況に流されて、それでも最善と思われる道を辿っているうちに自分の志とは大きく逸れてしまっていることってありませんか、間借り竹にバカされるみたく」 
木下「須らく人生はそういうものではありませんかねぇ....特に貴方の場合は枝葉が多すぎてどれが幹だかよくわからなくなることがあると思うんですが」 
小椋「しかしたまには自身の本道に立ち返ってみることも大切だと思うんです。己が拠って立つ所がどこにあるのか、それを確認することでまた脇道を歩くことも可能になるわけですから」 
木下「なるほど、そのものの在るべき姿を押さえておけばいくら軸がブレようとも根っこは安定しているということですね」 
小椋「そのとおりです」 
木下「では早速、幹を確認すると致しましょうか」 
小椋「ご〜ご〜」 
 
 
  
 
木下「....で、何で我々はここにいるんですか」 
小椋「貴方が先ほどおっしゃったばかりじゃないですか....○イドさんだの、コ△プレだの、ガ■キだのばかりがクローズアップされて、日本のハードウェア産業を支えてきたこの街の本来の姿を正面から捉えようとする真摯な姿勢が現代の日本には欠けていると思いませんか。今回はその正しき姿を改めて取り上げていこうと思うわけです」 
木下「しかものっけから黒いし、目的バレバレです」 
小椋「げはぁっ」 
木下「しかし最早じゃんく炭団界も世代交代が着々と進んでいるようですね。今や560や600はほとんど姿を消して、この570が最古参というわけですか」 
小椋「どうも私はこの機種に食わず嫌いの気があるんですね....今にして眺めると、逝っておけばよかったかなとちと思います」 
 
  
木下「こっちの方が気になってるくせに」 
小椋「さ、ささ次行きましょう」 
 
  
木下「定点観測ですね。ここはサッと流しましょう」 
小椋「おやぢもいることですし」 
 
木下「そういえば535が結構まとまって網回転に流れ込んでましたね。もうタネは尽きたといいながらこの底力」 
小椋「そうそう、Xも2台含まれていました。しかもすでにその2台を巡って問い合わせが殺到しているようで....が今日はどうもおやぢさんの機嫌が悪いみたいです。いい加減返事をするのがウザくなってたんでしょうか」 
木下「電脳をとをさんのお遣いで液晶ディスプレイを買いにきた中学生兄弟がけんもほろろに追い返されてましたねぇ」 
小椋「子供に無茶な命令を下し、己は自宅という後方で安寧を貪っているその姿勢が根本的に間違ってると思いますが」 
木下「そうして子供はアキバの洗礼を受けヲトナになるのです」 
小椋「あははは」 
木下「というわけで、網回転は早々に退散して次です」 
 
 
  
 
小椋「....これは結構魅力ですね」 
木下「とはいえちょっと中途半端かも」 
小椋「これが36Jに二枚挿しできればねぇ」 
 
小椋「とうとうこの『断崖絶壁階段ヂャンクビル』も生き残りがこの店だけになってしまいました」 
木下「しかしながら相も変わらずやる気があるんだかないんだかよくわからない店です」 
 
  
 
小椋「うちのPM-930Cはやたらとこの色が減るんです」 
木下「ほぉ、それはいいタイミングで出くわしましたね。早速押さえておきましょうか....って去年の夏に期限切れですね。ま食いモンじゃないからいいか」 
小椋「いや、ノズル詰まらせてバカ高い修理費をふんだくろうという悪名高い企業の製品(by厚木の仙人氏)です。ここは自重自重」 
木下「(ちっ)」 
 
  
 
小椋「本命はこっちですね」 
木下「え、えと....これを何に使うと?770XはもうP2-400MHzに換装してありますし」 
小椋「目的はあとからついてくる」 
木下「おーい」 
小椋「店員に値段を聞いたら『あ、えーとこれは...800円だね.....あ、いや、315えん』だそうです。喋りながらテキトーに値付けしてるのバレバレ」 
木下「あの店らしいお話です」 
 
  
 
小椋「で、こっちに来ました。以前560が大量入荷してたころはよく見にきたし、9103はここでゲッチューでしたが、最近はあまり黒くないのでちょっとツマラン」 
木下「やはりここでも貴方の食わず嫌いな570が多いですね」 
小椋「しかしDDRの64MBって誰が使うんでしょう」 
木下「さあ....」 
 
  
 
小椋「とりあえず、こんなお店にお子様を連れてくること自体間違ってるんぢゃないでしょうか」 
木下「ガシャポン会館で十分ですね」 
小椋「でおとおさんはエロポンと」 
木下「八方塞り」 
 
  
 
小椋「そしてまずはサクッと、第一の目標クリアです」 
木下「ってモノスゴク大回りしてる気がします」 
小椋「店内かなり忙しいにもかかわらず、スタッフの方が色々カウンタに持ってきて詳しく説明をしてくださいました」 
木下「『μBGA2のULVペン3?...珍しいモノお使いですね』と言われてましたが」 
小椋「そ、そおかなぁ?」 
木下「とにかく、これでやっと元に戻せますね」 
小椋「組み上げ手順は記憶の彼方〜♪」 
木下「こ、こら〜」 
 
  
 
小椋「これは確か....あのしゅぽぽさんですら難儀したという曰くつきのちぷせとですね」 
木下「CPUとメモリを揃えたらこの板の何倍投資になるんでしょうか」 
小椋「そういえばどこかの店にありましたね」 
木下「言ってみただけですけど」 
小椋「は、はぁ...」 
木下「ど、どきどき」 
 
  
 
小椋「さきほどのPC-NET上階に新世代ぢゃんく炭団がけっこう陳列されてましたけど....何なんでしょうあの薄っぺらなキーボードは」 
木下「確かにアレは愕然としましたね。さすがにおぢゃんくということもあるとは思いますが、それを差し引いてもX/T/R/Aいづれも2x〜3xはかなり押下でたわみが発生してました」 
小椋「そこへ行くと私の600Xは....」 
木下「あ〜はいはい、そんな大艦巨砲主義の貴方にこちらはいかがでしょう」 
小椋「む....意外といいタッチですね。でも...」 
木下「なんかちげう?」 
小椋「....(ーー;(__;(ーー;(__;)」 
 
  
 
小椋「ニコンの銀塩撤退が報じられて、いよいよカメラも世代交代の時代が近づいてきました」 
木下「そういう時期にはこのような現象が生ずるわけですね」 
小椋「バグダッドに国際電話でもかけておられるのでしょうか」 
木下「その割には英語でしたよ」 
 
 
 
木下「ここはあの惨劇のあったところですね」 
小椋「そして店頭にはあの日と変わらぬ黒い塊が...」 
木下「お〜いこっちに戻ってこい〜〜」 
 
  
木下「でも今回久々に上京してみたら、やたらとProNoteの頑丈さをアピールする車内吊りが目に付きました」 
小椋「黒いイ吏 彳走ならあのぐらいはでふぉですのにねぇ」 
木下「そ、そか?」 
小椋「それはともかく、そのご先祖様が墓場から這い出してこられました」 
木下「これはいいですね。この後ろの突起物、管理人さん宅の環境構築にもってこいなのではないでしょうか」 
小椋「そうですね。ついでに同軸埋設用のユンボも逝っときますか」 木下「どうせ管理人さんの出費だし〜」 
 
木下「で、またいつもの店にやってきました。ここはまたそっち系あっち系が増殖しています」 
小椋「ArchAngelカードはいいんですが、何なんでしょう『性魔術』って」 
木下「『これさえマスターすればあきばーな貴方もギャルゲッチュー』とかそういうことなんでしょうか」 
小椋「ちょ、ちょっと興味あります」 
木下「をいをい」 
  
木下「....で結局何の変哲もないこの缶コーヒーですか」 
小椋「POPには『グァテマラに続く第2弾!』とか書いてました(ぷしゅっ。ごきゅごきゅ)....」 
木下「いかがです」 
小椋「....ゲロの味がします」 
木下「....」 
 
 
  
木下「さて、またおぢゃんくメインストリートに戻ってきました」 
小椋「なんかテラテラしてる筐体に人だかりができてますね」 
木下「流石に新幹線で持って帰る訳にはいかないでしょう」 
小椋「ていうか、いりません」 
 
 
  
木下「ここは相変わらずゴミの山です」 
小椋「他で2500円ぐらいだった32MBEDOが6800円ですしね....この様なカード、一体どうしようというのでしょうか」 
木下「ちなみにこのPCカードケースこの一束が『1個』ですよね」 
小椋「なんだかアレを思い出します」 
 
  
小椋「を、をを?道に迷ってこんな所に...」 
木下「....今回はこっち系あっち系はナシじゃなかったんですか」 
小椋「何を仰いますか、変り行くアキバの現状と真正面から向き合うことでこれからの先端技術集約地としての存在意義を考察すべくうんたらかんたら...」 
木下「はいはい、この2号店が閉まっていたので本店がどうなっているか見にきたと」 
小椋「やはり市場が飽和に近づいているのでしょうか。そろそろ淘汰と新しいコンセプトへの転換が始まったようです」 
  
木下「こちらは確か、アキバ初のフーゾク店が入ってるビルですね」 
小椋「しかしながらよくもってるもんだと思います。で、そこに殴り込みをかけてきたメイドさん系同業者癒しのお店というわけです。顧客のセグメンテーションが多様化し、シナジー効果で売上もアップ」 
木下「共倒れにならなければいいんですが」 
小椋「それもまた良し」 
木下「そうですね」 
 
  
 
木下「再び正道に立ち帰りました」 
小椋「....ってこれ新品じゃないですか」 
木下「やり....で、どうするんですか、しゅぽぽさんのお勧めに従って」 
小椋「やぱフルキーはいらんですたい」 
 
  
木下「で、貴方の535ってばってらがぼちぼちダメなんじゃなかったですか」 
小椋「そうなんですよ。でまぁこちらにいってみようかと」 
木下「階が違ってませんか」 
小椋「水は高きより低きに流れるといいますし」 
木下「は、はぁ....」 
 
  
  
木下「これはあれですか、どうみてもFA-130にしか見えないんですが」 
小椋「何でしょうねぇ、サーボにでも入ってたんでしょうか」 
木下「で、値はいくつですか」 
小椋「緑、青、橙、金....67x10^3Ω±5%?」 
木下「では正解は水棲生物さんから」 
小椋「よろしく〜〜」 
木下「で、こないだ貴方がコメリ(*:近畿北信越ローカルなホームセンター)で探していたスイッチってこんなんじゃなかったんですか」 
小椋「あ、そうそう...早速押さえておきましょう」 
木下「それはいいんですが、もう別のを取り付けちゃったんでは」 
小椋「あ、そうそう....」 
木下「そしておぢゃんく様がまたひとつふたつ」 
小椋「しくしく」 
  
木下「レジのおねいさんがえらく熱心に解説してくださるのですが、さっぱワカリマしぇん」 
小椋「結局シリアルポートで制御できる機器ならTCP/IP経由で遠隔操作できるシステムということでしょうか」 
木下「ネット炊飯器とか、ネット湯沸し器とか」 
小椋「それ、電源On/Offしてるだけでは...」 
木下「そ、そか」 
 
木下「さて、一通り回ったことですし総括でも」 
小椋「いや待ってください、駅前に聳え立つヲに乗っ取られたあのビルの片隅で孤塁を守るあの店にまだ」 
木下「をを、そうでした」 
小椋「ていうか、ジブンあんましみいそにキョ〜ミないしぃ」 
木下「こ、こらこら....」 
  
小椋「しかしこの辺は別ですね。もそっと安ければ面白そうなんですが」 
木下「安くというと、里奈ちゃんぐらいでしょうか」 
小椋「ハード要件が違いますから、一概には言えませんが....ユーザーの側からすればそのくらいですね」 
木下「ではこちらなんか」 
  
  
小椋「な、なぞ....つまりこれはVNCみたいなもんですか」 
木下「それをCEの専用エディションでやるわけです」 
小椋「なるほど....しかしここによると、相方がXPでないとイカンというのはちと厳しいですな」 
木下「発売時価格99,800円では全く売れなかったと予想されます」 
小椋「流石みいそのゴミだめですな。よくぞあったものです」 
木下「で、箱付ですけど逝きますか」 
小椋「う、うーん....」 
木下「まぢで悩むなよ....」 
 
小椋「というわけで、モノスゴク長くなりましたが今回の戦利品です」 
  
木下「....ショボすぎ」 
小椋「これぞ正しいおぢゃんく道です。出費総額4,582円也」 
木下「○囲みを逝ってたら3倍くらいになっていたでしょうか」 
小椋「そ、そっちはあくまで話題提供ということで....」 
木下「では、変貌する電脳都市について考察すると致しましょうか」 
小椋「今も昔も変らずぢゃんかーの街。以上」 
木下「それだけかいっ」 
 
→→→続く
 
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