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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その283

前回より)



木下隆雄「....しかしながらこないだは【DX】とやらいう大層なキャッチを付けた割には、余りにダラけた回でしたね」
小椋良二「仕方有りませんな。大体本来なら『早朝に到着→Vie de Franceで女給さん見物&朝食神田明神で瞑想コス屋さん巡回QCPass突入CureMaidでお昼ケバブ片手に半日高速巡回→研修」というパターンでよゆーを持って回れたので題材的にも事欠かなかったのですが、今回は最後の1項目分しか時間が無かったので、内容的に物凄い詰め込みになった訳です」
木下「それにしては戦利品が手抜きもいいとこですね」
小椋「いやいや、ちゃんと目的は果たしましたよ」
木下「ほう、というと」

小椋「これです」
木下「あー....たしかここ、貴方の以前の職場に有った『メーカーから見捨てられたオーダーメイド包装機』の部品を買いにいった所ですね
小椋「大体あの包装機そのものがあの街に転がってるガラクタを寄せ集めたようなものでしたからね....まそれはさておき、あの機の修理を手がけたときに改めてアキバの底力を思い知り、今回ももしやと思っていたわけです」

木下「ふむ、プロジェクターか何かの電球ですか、高そうですねこれ」
小椋「いや実際高かったです。で何に使うかといえば....まあプロジェクタと言えなくも無いのですが、これです」
30年の眠りから今目覚める
木下「ごひょっ」
小椋「つまりですね、今のおとおさんたちが運動会でDVの砲列を構えているのと同じようなことが、30年前にもあったわけで」
木下「しかしまた何ともくらしっくな....サウンドトラックに対応していない走召ベーシックモデルですよね、これ」
小椋「そうです。確か当時はサウンド再生モデルがこれまたカメラもプロジェクタもバカ高かったので、仕方なくこれに落ちたと思われます。じゃ、早速切れたランプを取り替えるとしますか」
後ろを開ける
木下「え、えーと...」
小椋「コインで開くのでお手軽です」
メカメカ
小椋「どうですかこの凝縮された『ピタゴラ的カラクリ』」
木下「いやその...」

小椋「今にもPCBが噴出してきそうなトランスが鎮座ましましておられます」
木下「昨今巷を騒がすPSEって何?ってカンジがスバラシイです」
小椋「それに、グリスが思い切り固着したギア、そしてリールの駆動はお約束のベルトドライブです」
木下「なんだか雑巾が縫えそうですね....ってそうじゃなくて、ランプはこっち側じゃないでしょう。前側ですよ前」
小椋「知ってます。お約束お約束」
木下「....(まぢだな)」

木下「この素焼のソケットは...やぱ熱対策でしょうか」
小椋「そうでしょうねぇ。今のVGAプロジェクタなんかはどうなってるんでしょうか」
木下「耐熱樹脂でしょうね」
小椋「こっちの方がよほど耐久性高いのに」
木下「粗忽な貴方は気をつけないと」
小椋「ダイジョウブで....(ぱりっ)を、をろ?」
木下「やっちまいやがりました」
小椋「ま、まぁ導通してればおけおけ〜」
木下「萌えるぞ」

小椋「とりあえず、思ったより簡単に交換終了です」
木下「ちょっとこの...(ガサゴソ)箱の底に気になるものが入ってるんですが」
小椋「ほぉ、どれどれ...」
日付を入れれば買ったばかり〜♪
木下「....使えますよね、コレ」
小椋「....さ、さぁ....」
木下「ま、それは次回故障時にということで、早速試写してみますか。なんだかフィルムがいくつか入ってるみたいですし」
小椋「そうですね....ちょっとこのリールは記憶に無いのですが、このランプつまみをひっぱって、緑ボタンをがしょっと下げ、FWDにして(がちっ、うぃぃぃぃぃ)フィルムを前から突っ込めば....(げたげたげたげたぱちっだらららら)....」

木下「.....」
小椋「.....何ですか、これは」
木下「.....私が聞きたいです。誰ですか、この女の人は」
小椋「.....私の姉の大学時代です」
木下「.....変ったお姉さんですね....公園で何やってるんですか、腿上げか何かに見えますが」
小椋「.....走りのフォームチェックか何かですかねぇ...」
木下「ほぉ、ではいっしょにトレーニングに勤しむこの男性は?今の旦那さんとか」
小椋「.....全くの別人です」
木下「ほほー」
小椋「い、いや部の先輩か何かじゃないですか」
木下「その割には2人以外に映ってませんね」
小椋「.....何かマズイモノを見たような」
木下「セイシュンのいちぺえじってやつですか」
小椋「ま、まぁ深く追求しないでおきましょう」

....その284へ続く(上記の写真屋自体がもう無いし)