ランチアストラトスRally−S
スケール 1/36
機関 LS100PG3
前輪 0.8-SAR2.0ソフトABSラジアル
(縦パターン)
後輪 0.8-SAR2.0ソフトABSラジアル
(横パターン)
オプション 全車塗装
シャシドリリング
前後輪換装
「あの」ランチアストラトスである。ラリーが二輪駆動で戦うことができた最期の時代、ベルトーネの手による奇抜なデザインと、圧倒的なコーナーリングフォースを発生させるトレッド/ホイールベース比を極限までスクエアに近づけたレイアウトのシャシ、そしてディノ246GTと共通のV6エンジン....エンスーと呼ばれる人の心を魅了してやまない車である。
このモデルはアリタリア航空のカラーを忠実に再現したモデルである。といっても、ペイントはマジックインキによるのであるが。シャシドリリングなど、軽量化の努力も怠っていないのだが、どうも機関がハズレらしく、動力性能は同タイプのランチアストラトスHFランチアストラトスRallyと比べても見劣りする。だが、製作者のほぼ意図通りに施されたカラーリングは、見ているだけでも結構楽しい。
最近まで筆者はこのマシンがラリー専門だと思っていたが、実はこのまんまの仕様でタルガフローリオはともかく、ロードレースにも出場していたことを初めて知った。
あのワルデガルトやミシェル・ムートン、そしてムナーリすら「まっすぐ走らせるのさえとてつもなく難しい」と言ったこのマシンを、サーキットでFerrari308GTBやDeTomaso PanteraGT4、そしてあのPorsche935といった怪物マシンに混じって超高速で走らせることの恐怖は如何ばかりであっただろうか。

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