軽井沢
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私的# 485
駅名 軽井沢
線区 しなの鉄道(信越本線)
捕捉日 1986/06/01_12:22
種別 赤丸
タイトル 「から松林の続く町」
他スタンプ  −
藤井冬威をメンバーに迎えた哀川陽司のバックバンド"The Edge"が初めて合宿を行ったのがここ軽井沢だった....と言っても、今の世代の方々には何のことやらであろう。
筆者は横浜は好きだが関東は嫌い、高原は好きだが軽井沢はキライ....というイビツな嗜好の持ち主だった。改めて訪れてみると、その変貌の早さ、特に駅前の変わり様に驚かされる。旧別荘街は変わらぬ静けさを保っているのだが、そこは軽井沢を訪れる多くの一般庶民にとって散歩の場所以外の何物でもない。
筆者はむしろ、この翌年の連休に金沢大学空手道部の同期の面々とバイクツーリングに来たときの印象が強い。軽井沢から鬼押し出し方面に登り、途中の季節外れで営業していないキャンプ場に一夜の宿を求めた。
だが、メンバーの一人が調達してきたテントは工事現場で一時の雨露をしのぐ為の、防寒装備ゼロのビニールシート製三角テントであり、おりしも本州を駆け抜けた低気圧の影響で季節は3ヶ月ほど逆戻り、筆者達が凍えて眠れぬ夜を送る周囲では粉雪が枯葉を擦る音が響いていた。
朝を迎えた筆者達の周囲では、メンバーが発した水分によって発生した霜柱がテントを取り囲んでいたのを、今でも覚えている。