軽井沢←信越本線→信濃追分 | ||
Previous←番号→Next | 目次 |
![]() |
私的# | 487 |
駅名 | 中軽井沢 | |
線区 | しなの鉄道(信越本線) | |
捕捉日 | 1986/06/01_13:04 | |
種別 | 黒丸 | |
タイトル | 「スポーツと高原の町」 | |
他スタンプ | − | |
「下界と同じ暑い日差しの照りつけるここ選ばれた地軽井沢但し吹き抜ける風は心地良く軽い。道行く人も軽い。 嗚呼和洋折衷の不思議な美しさかな。極限まで人工化されたスノッブな自然の中を黒いひづめの白馬に乗った変、いや違った恋人達がNOxを吐き出しながら駆け抜けていく。もう夏である。この地には夏以外の季節はない。樹氷の美しい夏、落葉散りしく夏、菜の花咲く夏。 若者の夏、老ひし人の夏。(交差点のベンチにて)」 ....昼下がりの中軽井沢駅前で、このような文章を旅メモに書き留めている。そしてこの文章が、今回の磐越西線〜東北〜信越本線押し潰しの旅で唯一の述懐であった。 この文章を見ても、当時の筆者がいかにこうした「ファッショナブルな」街に偏見を持っていたかというのが窺い知れる。だがいずれにしても、「軽井沢」というブランドよりも「安曇沓掛」という旅愁を感じさせる名前のほうがいいと思うのは筆者だけではないだろう。 |