KIDSBOARD CK-01 |
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製造元 | プロデュース/平野デザイン設計/製品ページはこちら 監修/財団法人コンピューター教育開発センター 製造/株式会社ジェ(ー)アイシー お問い合わせ/株式会社インタープランニング ご注文はこちらの用紙で |
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諸元 |
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Junk Point | 現場はどこだ? | |||||||||||||||
親になって改めて思うことだが、教育というのは難しい。 自分の辿ってきた道をなぞらせると、なんか大変なことになりそうなので、自分の子供には真っ当な教育を...とつい考えてしまうモノだ。 だが、それがまた難題である。 「知りたい」「頑張ろう」という自主性に期待するのが大前提なのだと思うが、だからといって放置するとそこは筆者の息子、あらぬ方向へ枝葉やツルをのばす素質は十分に備えている。 かといって「まずは基本から」と反復練習に明け暮れるようでは、たちまち「学ぶ」事が苦痛になって自ら生長する意志を萎びさせてしまうだろう。 そんなわけで、伸びる→剪定→伸びる→蔓払い→伸びる・・・の日々がこの先も続いていくのであろうか。 さて、そんな未来の大木が集結している学校現場で「こんぴゅーたー教育」を行うために開発された専用キーボードが、この「KIDSBOARD CK-01」だそうだ。 しかしまた、大仰なキーボードだ。いや、メカではなく、その開発〜販売までの経緯と関わった組織が、である。筆者はこうした業界に詳しくないのでそう思うだけかも知れないが。 しかし上記の法人をぐぐってみると、特に「『委員会』を設置して現場の意見を積極的に取り入れ」たCECなる組織は、与野党双方から天下り法人の指摘を受けている。つまりは元官僚がわんさといると思われる行政関連機関のお墨付きというわけである。 そしてデザインは国内企業が担当しているが、製造はやはり中国。....コストダウンを図り、現場への普及促進を考えているのかと思いきや、注文書を見ると価格は6,500円。おいおい。
そんなわけで、色分けしたキートップとか、キーのサイズにしては大きめの刻印フォントとか、随所に「現場の熱意と声」によってもたらされた工夫は見られるのだが、上記ほどの価格をつけるのなら、少しだけでいいからハードウェア部分にもこだわって欲しかったというのが筆者の感想だ。 実のところ行政に近い組織が開発に関わったことで無用なコストがかかり、教育機関で使用する目的が定まっていたために市場原理とは無縁のところで価格が設定されたのでは....というネガティブな印象をぬぐえない。 なにしろ、あと1,000円余り上積みすればMajestouchが購入可能な値段なのだ。 「最初に触れるモノは最高のモノを」という筆者のコンピュータユーザー論からすると、これは教育用にはあまりおすすめできない。筆者が購入した際の200円という価格が、いみじくも「一般社会」の評価を物語っているように思える。
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