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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その436


木下隆雄「ヲの聖地では架線電柱が現場の注進にも拘わらず放置ぷれいで引き倒されたり、半島超特急がガムテでフタされたりと嵐舞う今年の春ですがみなさん如何お過ごしでしょうか」
小椋良二「その2つにはなにか関係があるのですか、鉄分以外に」
木下「何を仰っておられるのですか、社会的基盤構造の整備なくして今日の高度な文明社会は営めないという典型的な例ではありませんか」
小椋「典型的....まぁそれはおくとしても、安全マージンと冗長性は表裏一体で、安定と破綻とは紙一重であるわけですしね」
木下「とはいっても、投資が経済効果を生むこともあるわけで、必ずしも経費は損金へと直結するとは限らないということです」
小椋「なるほど、投資した娘に梯子を外された、みたいな」
木下「をを、大川栄策」
小椋「そりはかつぐ人です」

木下「そんな世俗の生臭い話はさておいて世は春です」
小椋「なるほど、『バハマは確かに天国さ、でも天国にばかり居ると飽きる。紐育のような地獄にいるから天国のありがたみが分かるというものさ』と仁科穣二氏も宣ってますからな」
木下「だ、だりですか...ってそれはともかく浮世を離れて出かけると致しましょう」



小椋「生臭いです。環境的にも、政治的にも」
木下「ま、まあ前回来た時が『寂し狩り』でしたから。なんかこうほのぼのとした雰囲気が漂っていませんか」
小椋「気のせいか核分裂のせいです...ってんなわけあるかっ」
木下「ノリツッコミは禁止です」
小椋「にしても警備のおぢさんに聞いたら『写真撮影はご遠慮下さい』とのことですか」
木下「まぁ一応これでも雰囲気は伝わるのでは」
小椋「映像や報道だけでは伝わらないこともあると思うのですが....同行の方のお話では某南方諸島県における米基地移設も、実際に住んでいる人々の75%は支持されているとのことですし」
木下「この手の報道はバイアスがかかりやすいですからね。結局ここの釜も似たような側面があるのではないでしょうか。要はその時代に応じた対策がとられているかどうかということなんでしょうね」
小椋「とりあえず破断してる配管はなんとかしてもらわないとです。うちらみたいな惰弱野次馬2人が時事談義してる背後で、警備員を緊急召集して4人で警戒するような無駄な経費をかけないで」
木下「んですね。じゃ次いきましょう」



小椋「で結局撮影したのですか」
木下「あ、あり?なんか写ってるぞ」
小椋「やり」



小椋「唐突に生臭いです。別の意味で」
木下「大分店頭写真と盛りがちげう気もします」
小椋「丼は並っぽいですが、緑のモノが尋常ではない雰囲気を」
木下「『丼にはなんてお書きしましょうか?ご主人様(はぁと)』みたいな」
小椋「『阿鼻叫喚』でおねがいします」
木下「ごほげほ」



木下「娯楽にかまけて、『日本海縦貫地帯における経済基盤整備の現状を探る』という我々の重要な任務を忘れるところでした」
小椋「それは上に付いてるぼんぼりのことですか」
木下「何を仰るのです、縦貫といえば縦貫線、北前船といえば敦賀港、恐ろしや人とソースカツ丼は今や切っても切れない中に」
小椋「貴方のほうこそ意味踏め」
木下「咲き誇る桜の木々の合間から仄見えるコンテナ群、これが今日のこの町を象徴しているように思えてならないのです」
小椋「なるほど、鉄は分断され只放置か...と思わせるようなコンテナ置き場に未来はあるのか修造よ」
木下「は、はぁ...1次〜2次産業から3次産業へとシフトを図るという点では、この処置は致し方ないのかも知れませんな」
小椋「しかしこれでは鉄をよべません」
木下「をを、にっち3次産業」
小椋「やりやり」



木下「で、一山越えた向こう側でもこのような事態が」
小椋「ていうか、まだ冬ですし」
木下「右下の封鎖ですが、以前に比べると低くなってます」
小椋「そのかわし先のハードルは更に高くなってますな。SG県が修復を放棄してからもう数年が経過してますし」
木下「そ、そりは確かに....しかしR365SG〜FK県境の栃ノ木峠から林道が延びているとは知りませんでした。しかも通り抜けできる模様です」
小椋「ど、どきどき」
木下「さてこうして今回、地方の経済基盤の整備状況を見て回ることが出来ました」
小椋「そ、そなのですか」
木下「こうした数々の未整備な問題点を地道に解決していくことは大事ですが、現段階で経済を活性化させる即物的な手法を用いることもまた、地方活性化の両輪として必要ではないかと思うのです」
小椋「はぁ....それは」
木下「こちらになります」



小椋「なんでやねん」
木下「ていうか現に引っ張られてますよ、私たち」
小椋「たち?」
木下「ま、まぁせっかく来たんですから、いっぱつ引いていきましょう」
小椋「2ぱつパターンがあるのに気が付かなかったのは管理者さんのアタマが○○」
木下「を、ヲれのたーん、どろぉっ」



木下「困難出ました」
小椋「おい、中吉だろっ」
木下「目出度さも中くらいなりおらが春」
小椋「やり」



....その437へ続く(著しい県境格差)