短期集中連載(笑)
−この物語は、フイクションである(?)−
その397
木下隆雄「計画停電が棚上げになるのと時を同じくして火暴熱となった今年の夏でしたが、そこかしこに秋の迫りくる気配が漂い始めた頃、皆様いかがお過ごしでしょうか」
小椋良二「貴方の脳はまだ茹だっているようですね。今日(8/29)だってまだ猛暑日達成の地点が数多く存在しているじゃありませんか....ってあの」
木下「なんでしょう」
小椋「察するにこのマクラのパターンは、また『夏のボツねた総ざらえ』の気配なのですが」
木下「何を仰っておられるのですか。今年の夏ほど熱きイベントが連続発生したことは古今未曾有であるというに」
小椋「はぁ、つまり初ハジメ等ヒトシの五輪音頭とか」
木下「どこぞの御曹司失踪事件とか」
小椋「ど、どこぞのれいや〜発動未遂とか」
木下「そ、そげなことがあったんですか」
小椋「さ、さぁどおでしょう」
(....)
木下「ま、まぁそういう黒イベントはさておいて今年の夏はというと『ヤマト2199』です」
小椋「今更の感もありますな、多くのSF系アニメの源流を作ったとはいえ、オリジナルストーリー自体は低予算で『とりあえず作っとけ』風味満点の無茶な設定だったために、今ではオワコンとの評価が定着して、今や『好きなアニメは?』の問いに同作品を挙げると『何こいつ?』と白眼視される可能性が高いと思われるのですが」
木下「それは確かにそうなのですが....しかし我々の世代の無意識に刷り込まれたかのロードムービーは容易に消去できないのもまた事実で。結局今回のリメイクは、『復○篇』や、パチンコ屋とのタイアップに失敗した『大ヤ○ト零号』などの、まったく新しいプロットをブチかまして大失敗に終わった作品と違って『オリジナルストーリーの矛盾や不整合をどう解消するか』がメインテーマとしているわけです。その辺、スタッフの作品への強い思い入れが、直撃世代の視聴者に共感を呼び起こし、結果第6話までの評価が一部で非常に高くなっているということですな」
小椋「なるほど、つまりは子供心に壮大に思えた対象が、大人になった後にショボく見えて『あぁ、こんなもんだったのか。まぁ子供の見るものだからなぁ』と大人の反応をするのではなく『本当はこうだったハズだ』と壮大に作り直してしまう....ということですか」
木下「まぁそういうことです」
小椋「公開された劇場が50代のオサーンばかりだったというのも、そう考えると首肯できますな。で、ここまでのストーリーで一番印象に残ったシーンはというと」
木下「真琴のオパーイ」
小椋「厨」
木下「まそうした中年ヲタの懐古趣味は置いとくとしても」
小椋「振ったのは貴方でしたかと」
木下「ま、まぁその、人生も半ばを過ぎる頃になると『夏休みか...何もかも皆懐かしい』というわけで」
小椋「そこはかとなく前節を引っ張ってますね。しかし確かに『今話題の!大人の自由研究』などとみくのが朝のニュースで煽る遙か以前から多くの先達、そしてその方々に遠く及ばないイパーン人ではありながら、管理者さんや我々も日々研究に勤しんでおられるということですな。ぢゃんるの是非はともかくとして」
木下「そういうことです。では早速今年の夏の成果を」
小椋「ってこんだけ引っ張って結局昨年の二番煎じだし」
木下「さ、さぁ行くぞ〜」
小椋「いずこへ」

小椋「....聞いた私がバカでした」
木下「これも石の門の選択か」
小椋「それ、昨年のネタです」
木下「あぼーん」

小椋「で、今回のネタはこれですか」
木下「いや、これは愚息どもの傀儡と化している『ぬりかべくん』の修理用です。何しろ大須では最早大容量P-IDEドライブが入手困難となりつつあるわけですから、こういう機会を逃すわけには」
小椋「それはいいのですが、どうやら本体が3度目の落雷でI/Fに致命的なダメージを被っている模様です」
木下「え、まぢッッ」
小椋「今回の『買った→帰った→死蔵った』1号ケテーイ」
木下「しくしく」

木下「さ、さぁ枝葉の目標は打ち棄てて、本来の工作材料調達に戻ると致しましょう」
小椋「我々の本来の目的....ここに来ることでしたっけ」
木下「それは手段です」
小椋「つまり目的のために...」
木下「あーはいはい、つまりアレです。先日貴方と立てた計画では『長座姿勢のおすわりフィギュアの足底heelにUSBコネクタ配置→坐骨神経に沿って配線→体内にフラッシュメモリードライブ内蔵』でしたね」
小椋「そのような計画は微塵も記憶にございませんが...しかもネタ的にモロ二番煎じではありませんか」
木下「い、いえ今回はRAIDで高速化する予定ですし、なんと言ってもおすわりフィギュアがこちらを見て微笑むという萌充填当社比120%、発射準備よしです」
小椋「何だかよく判りませんが、確かにこの類のコネクタはガード下でないと容易に探せませんね」
木下「そいうことです。では残る本体を探しに参りましょう」

小椋「...」
木下「....ぢゅる」
小椋「をい」
木下「い、いやぁ意外に有りませんね...アスカかレイがプラグスーツ着て座ってる辺りをイメージしていたのですが。最近のヲはスラリと伸ばした脚に萌えないのでしょうか。それにビッグスケールのフィギュアでも殆どがPVCで、加工しやすいソフビは皆無です」
小椋「女子のディテールをソフビでは再現できんでしょう...つか、以前からぺたん座りか女子横座りがでほなのでは」
木下「不○"子さんはそのような座り方をしませんよ」
小椋「まったくこれだから70'sなオサンは」

木下「仕方有りません。とりあえず閑話休題として、他の自由研究に。タイトルは『消えゆく秋葉原』」
小椋「これってアキバそのものではありませんか」
木下「いえ、私が申し上げているのはサブカルが席巻する以前の『秋葉原』の残照です。以前秋葉原でエ○とかコスといえばここでした。そういう意味ではサブカルがそれらしく存在していた頃の雰囲気を残す、淫靡さが希少な店だったのですが...といっても、何も買ったことが有りませんけどね、我々は」
小椋「そうでしたっけ?」
木下「ど、どうでしたっけ」

小椋「こちらの店も、ある意味オワタ」
木下「本当に炭団全面終了なのでしょうか。この日見た限りでは、そのようにはとても思えませんでしたが」
小椋「とにかくここがないと、部品調達が更に難しくなりますなぁ」
木下「などといいながら、みいそな一体型PCに日和っているのは」
小椋「え、えと....」

木下「これって...」
小椋「スペックを見ると、だいたいコレと同じ感じですね」
木下「ここで一句『大特価 逝ってみるなり 大損か』」
小椋「では私も『大損と 分っていても 逝くタトえ首』」
木下「しくしく」
小椋「げはは」

木下「さて本題に戻りまして」
小椋「結局ここですか、階段昇降が我々にはツラいところです」
木下「色々探したのですが、この辺りで仕方ないかと。『未開封じゃないと価値下がっちゃいますから』と開封確認をを拒否った店員さん、既に開いていた件について小一時間」
小椋「あ、撮影チェックを根に持ったな....」
木下「と、とりあえずこのサイズなら何とかなるのでは」
小椋「それにしてもこの限定仕様にホットナイフを入れるのは、ある類の人々から見れば犯罪行為なのでは」
木下「問題有りません、如何に聖地で萌え精緻で萌えなフィギュアでも、我々にとっては自由研究材料の一つに過ぎま...」

木下「過ぎませ.....(ポッ)」
小椋「では、さっそくホットナイフの入刀です」
木下「ま、待ったぁ〜」
小椋「材料の一つに過ぎないのでは」
木下「そ、それはそうなんですが...ほらご覧下さい」

木下「内蔵と言っても、なかなか実装は難しそうですよ。前回作ったのと違ってスカァトの裏にも余りスペースがありませんし、一応計画ではベースのアンプ出力にドリリングしてケーブルを引っ張り込むつもりだったんですが、その部分の肉厚が思ったよりあるので、コテライザーの先ではとても届きそうにありませんし、会陰切開→腹部掘削で体内に内蔵スペースを作るといっても、余りに見事な縞々お茶碗の彩色を破壊せずに作業するのは至難ですし、かといって土台に薄型のRAIDユニットを内蔵するにしても若干の底上げがどうしても必要ですし、そうするとしたらしたで『じゃあ澪は何の為にいるの?』ということになってしまい....」
小椋「つまり、いぢるのが惜しくなったと」
木下「で、でへ」
小椋「『フェス終わり 夏も終わりか 秋の山』」
木下「をを、んまい」
小椋「やり」
おまけ
思ったより控えめな盛り

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