木曽福島←中央本線→中津川 | ||
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私的# | 459 |
駅名 | 南木曽 | |
線区 | 中央本線 | |
捕捉日 | 1986/05/05_12:21 | |
種別 | 黒四角 | |
タイトル | 「昔ながらの妻籠宿のある駅」 | |
他スタンプ | 1・2 | |
筆者が鉄路の旅をする場合、そのほとんどが青春18きっぷか、あるいはワイド/ミニ周遊券を利用してであった。当時の周遊券は行き帰りの経路で急行の自由席が利用でき、そして当時はまだ長距離の夜行急行がいくつか生き残っていたので、ただ行って帰ってくるだけでも元が取れたからである。 ましてや北海道や四国、そして九州のように一島まるごと周遊エリアに指定され、しかも島内に夜行列車が運行されている場合には、エリア内で行ったり来たりを繰り返して長期間「列車上生活」を送ればその効果は計り知れない(....わけではない。実際に計算してみたところ、1984年の17泊18日北海道旅行では名古屋からの学割19,700円のワイド周遊券で、乗った総額は個別運賃にして実に170,000円超分だった)のである。 これらの周遊券はいささか使い勝手が悪くなりながら「周遊きっぷ」となって現在に至る。その「使い勝手が悪い」部分を盛り込んだのが、「周遊券本来」の姿である「一般周遊券」という存在だろう。 「国鉄の定める周遊指定地を2ヶ所以上(後に定められた『特定周遊地』は1ヶ所でも可)周る場合、国鉄線区の乗車券が2割引、周遊地内の会社線が1割引」....というのは、いわば団体旅行用の切符のように感じられて、筆者はまったく食指が動かなかった。 しかしながら「国鉄ファン」を自認する筆者が、利用したことの無い切符があるというのも何だか収まりが悪い気がした。そうした消極的な理由で、このとき初めて一般周遊券を使って旅してみよう....ということになった。 そしてこの妻籠・馬籠が選ばれたのである。何故にここを選んだのかはよく覚えていない。筆者はここが特定周遊地だったのかどうかも忘れてしまった。通常周遊地だとすると、どこかと組み合わせて周遊券を作ったのだと思うが、どうもよくわからない。 だがこの区間の利用交通機関は妻籠・馬籠宿までのバス数百円だけだったと思う。オーダーしてから発券まで1週間もかかった割には大してありがたみのない周遊券であった |