石和
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私的# 406
駅名 石和
線区 中央本線
捕捉日 1986/03/14_10:13
種別 紫丸
タイトル 「桃と湯量豊富な温泉の駅」
他スタンプ  −
セオリー(筆者の)どおりに細かく折り返しをかけて、着実な押し潰しを続けているようである。

山梨の温泉というと、やはりこの石和と下部が有名だろうが、筆者はかなり通俗化したこの温泉よりも、ここからもう少し東へ行ったところにある春日居温泉がお気に入りである。
数年前に偶然訪れることになったこの温泉は、泉温が36℃前後で体温とほぼ同じである。湯船につかって腰を底から少し浮かすと、身体が消えてしまったような不思議な感覚になる。
大学での心理学講座で聞いたところでは、人間を体温と同じ温度の水中に浮かべて、身体感覚を全て遮断してしまうと、被験者は非常な不安感に囚われて、場合によっては錯乱を起こすとのことだったが、このときの筆者はとても心地よい感覚で、窓の外の枯木立を見るとも無く眺めながら5時間近く湯船に浸かっていた。
旅館の案内誌をみると永らく「改装中」と表示されていたのだが、最近復活したそうなので、いつかまた訪れてみたいと思っている。