Wireless keyboard with PUcase for ME572C/CL(and so on)
製造元 言迷
諸元
キー配列 US変態配列 59keys
メカニズム membrane/パンタグラフ/ゴム椀
備考 I/F:Bluetooth
Junk Point アタシだけはいつまでも貴方の(ry
打ち心地は悪くない
「/」「\」の配置は何とかならんのか

意味があったようななかったような衆議院解散総選挙2014は、民主党が議席を増やしたが自民党はそれ以上に大躍進、共産党を除いて微塵子野党は壊滅....という、大方の予想通りに終わった。

その中でいくつかの「禊ぎ」とやらが行われ、これも元々結果が見えていた貝割れ大根娘は無事すませたが、化粧品おやぢは別のミッチー....いや道を歩むことになったようだ。

軍人と政治家はほぼ例外なくプラグマティストだと思うが、彼らが例外なく頭を下げながら見下している支援者たちもそうなのではないかと、今回の結果をみていると思うのである。

人は思想信条のために戦わないんだよ!思想信条を具現化した人のために戦うんだ!」とは、後に死せるヤン・ウェンリーを奉じて戦うことになるダスティー・アッテンボロー中将の言葉だ。
しかし現実社会では政党組織に期待....というか、実利を求めて投資していた支援者にとって、その組織を離れた一匹狼は、いくら高邁な理想と、より良い未来への現実的展望を持っていたとしても、何の価値もない人物ということになるのかもしれない(ましてやそうした信条を持っていたとも思えない人物であればなおさらである)。
まぁ生臭い政治談義はこのぐらいにしておくとして、そうした政界のあれこれと、電子デバイスの世界も似ているところがあると思う。

以前にガリバーと追従者の話をここで述べた。

そうしたケースではたいていその関係は長期にわたり、たとえ衰退するとしても時間をかけて徐々に次代のガリバーに置き換わっていくのが多くの例である。
が、ある日突然「ガリバーだったモノがその突如としてその地位を追われ、途端に追従からも見捨てられて日陰者の悲哀をかこつ」例も存在する。このキーボードがその少数例である気が筆者にはするのだ。
いや、正確に言えば、ガリバーからの転落者に甲斐甲斐しく寄り添うけなげな少数派.... ということになるのかもなのだが。

おそらくは爆発的に売れたASUSTeK製Nexus7。
それは多くの模倣を生み、サードパーティからの周辺機器も多く発売された。2012年版を購入した筆者も、多くのHIDデバイスの中から、可搬性と保護性にきわめて優れたこのキーボードを選択することができ、今でも重宝している。
ところが、ASUSにおける後継機ともいえるMemoPad7(ME572CL)においては、状況が一変している。

巨人GoogleはNexusシリーズを5/6/9インチモデルとし、新しいFabパートナーにそれぞれLG/Motolora/HTCを選んだ。
どうやら、7はこのまま終息し、ASUSは巨大市場の担い手のサプライヤーという地位から転落してしまいそうな状況である。

この通りのマグネット着脱式
ヤツラを月まで吹っ飛ばそう(違
筆者の作業環境では、7インチがちょうど馴染んでいる上に、ME572CLは筆者の求めるスペックをほぼ満たしている。故にこの機種を選択したのだが....まぁ発売間もないということもあるが、専用ハードウェアkbといえばこの機種ぐらいなのだ。
いや、実のところこれは「専用」ではない。「7インチ『ぐらい』のタブレット専用」なのである。
「Q」「W」「E」にそれぞれApple/Android/Windowsのキーアサイン切り替えが割り当てられている。
しかもスペースキーの左側にはoption/commandキーがあるので、元々はiPad mini用に製造したモノを流用したのだろう。なかなかにシタタカな「希少なサポーター」である。

で、その「ほぼ一択」キーボードの出来はというと、これは....筆者には微妙な存在である。

キーの機構はパンタグラフでタクタイルなタッチでそこそこ打ちやすく、基本的な文字の配列はUSなので、その点については問題ない。
問題があるとすれば、この手のモバイル端末で繁用すると思われる「/」と「\」がスペースキーの右側にあり、urlの文字列を打つ流れの中で右手を一度ホームポジションから外さなければいけないという点と、Enterキーが上下のBS/Shiftキーに比べて小ぶりである点、それとBSキーが右上端にないという点だ。これらのために、今のところ何度となくタイプが中断してしまう。

だが筆者からみると、それに加えてキーボード以外の部分にも問題がある。ケースとして「デカくて厚くてダサい」のだ。

システム手帳をポーチに入れて持ち歩く感覚の方にはそんなふうには感じられないかもしれない。

デカさと分厚さは重厚な手触りともいえるし、実際落っことしたぐらいではタブレットそのものが損傷を受ける可能性は少ないように思われる程度の、保護材としての丈夫さはある。

だが、今までほぼ本体のみぐらいのサイズのタブレット+キーボードをポケットにつっこんで持ち歩いていた筆者は、このキーボード付きケースにME572CLを装着して持ち歩くのは結構抵抗感がある。
タブレットの装着はゴムバンド内蔵の四隅フックにひっかけるタイプで着脱が面倒だし、なにより物理的にポケットに入らないし。

パッケージ写真ぽく撮ってみる
もう少し薄型なら...いやそれだけではないが

ピュアタブレットとして使う方のためか、キーボード部分はマグネット装着になっていて取り外しが可能である。
しかしキーボードを取り外しても全体的な厚さはさほど変わらない。なので筆者には取り外すメリットがよくわからないのだ。
実際、勢い良く折り畳んだら、キーボードが吹っ飛んでいってしまった。まあ、上部カバーをひっくり返してピュアタブレットとして使う際にはキーボードが邪魔になる....ということなのだろうか。

ここまで文章を入力してきて、そこそこ配列には慣れてきたが、BSの押し間違えはなかなか直らない。
それに....筆者はNexus7(2013年版)用のキーボードを購入、0.5mmだけ長い横幅を収納できるよう四隅を5mmずつほど切り欠いてハマるようにし、またスタンド溝には立たせられないため、折りたたみタブレットスタンドを購入した。こちらの方がよほどコンパクトだし、配列も打ち慣れている。

.... てなわけで、以前のSuli SL-7購入時に逝ったキーボード付きケース「SAPAC T07-4」と同じ運命を辿るのであろうか。製造元不明という点も同じだし。



(2014/12/23記)

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