IBM 1390572
IBM 1390572(ModelM)

製造元 IBM Corp.
諸元
キー配列 US配列/122key keyboard for IBM 3196-A10 dumb terminal
メカニズム メンブレンスイッチ一体型バックリングスプリング
備考 I/F:ATコネクタ(独自DINプラグ)
Junk Point 神経接続切断
(2008/12/31記)
筆者はThinkPadや、以前にここで紹介した5576-A01などに触れたおかげで(あるいはそのせいで)何となく「キーボードが妙に好きな性分」となってしまった。

まるで安物のプラモのようなDellのキーボードを職場の端末から外し、HHK Lite2などを接続しては、職場の長の目を点にしている今日この頃なのであるが、この巨大なキーボードが我が家にやってくるまでの鍵盤群には共通する性質があった。則ち、

「PCで使える。」(一応)

.....で、全く使えなかった初の鍵盤がこの1390572 Model-Mである。

以前にも別の所で書いたように、筆者はそれと知ってこのキーボードを入手した訳ではない。....いや、ホントだってば。

キーボードレビューの有名所をちょっと検索すれば、この当時のIBM製端末用キーボードがATコネクタ、しかも共通規格とは微妙に違うDINプラグであることは分かるのだが、某ネットショップで5576-001ぽなこのキーボードが3,800円と聞いて、ぽちっとなを止められなかった筆者であった。
AT→PS/2をまた買ってしまったにも拘わらず無用の長物化させ、しかも「よし、PS/2に改造だ」とばかりにNMB RT6674TJPのケーブルをもいで接続、失敗して結局二重遭難状態に陥ったままである。

別コーナーでもご紹介したとおり、画像を見ていただくと分かるように、一体型バックリングスプリングハンマーとメンブレンスイッチを、鋼板にプラスチックリベットでかしめてある。
掃除のために分解した際、なにやら小型の円盤がワラワラと内部からこぼれ落ちてきたのだが、これはこのリベットのカシメ部が材質疲労で取れてしまったためだった。

しかし洗浄後は外見的にはまるで新品のキーボードのように、綺麗なベージュホワイトが蘇った。筐体自体はこの年代の他のIBMキーボード同様非常に高品質な素材を使用していると思われる。

キータイプの感触は、同じく一体型バックリングスプリング構造を持つEnhanced101 Model-Mとよく似ている。
巨大なスペースバーを叩いた時の「ドコッ」という大げさな音も同じである。

とにかくPC以前の端末専用キーボードのため、筆者にはさっぱりわからないキーが山ほど有る。
Fnの代わりのCmdキーが1〜24もあるし、左CtrlはReset/Cancel、右CtrlはEnter(もちろん通常のEnterもある)、10キー部のEnterはField+、それ以外に左端縦2列の特殊キーが10個、そして10キー部付近を中心に、刻印のないキーが5つと、かなり不思議な配列である。

某有名サイトでは、このキーボードと同じ独自ATコネクタを持つ近縁機種についてPS/2とのピンアサイン比較を考察し、その接続の可能性について言及されていたが、仮にハードウェア的にPCが認識したとして、キーアサインがかなりややこしい事になるかも知れないという気がする。

さて、筆者宅でこのキーボードが日の目を見る日はやってくるのだろうか。

余談であるが、このコーナーのタイトルバナー及び背景画像は、Model-Mのモノをも用いてキートップを取り替えたこのキーボードである。

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