ABM 486SLGT-Mk2



製造元 IABM
諸元 286->486SLC CPUアクセラレータ
Junk Point 百聞は一見に如かず
備考 今さらで恐縮だが、筆者にはいささか「誇張癖」がある。そうした筆者の気質を知ったうえで、元々シャレで作っているこのサイトを読んで下さっている方はいいのだが、そうで無い方が真面目にここに書かれてあることを参考にされているとすると、いささかお困りな場面に直面するのではないかと危惧するのである。

筆者が生まれつきそうであったかというとそうではなく、幼少の頃は「すぐバレる嘘つき小僧」であった。母親から顔容が変わる程ドツかれても中々にその場凌ぎのウソを止めることができず、筆者自身結構真剣に悩んでいたのであった。
そうした中で、大学時代に愛知県出身のG藤君と会い、彼の次の言葉によって筆者の目から鬼瓦のようなウロコがごそっと落ちることになる。
「俺はウソはいってへんて。まぁ1ぐらいの話を10...いや20...そう100...ぐらいにはしてるけどな。ウソは言ってかんて」
....そうか、ウソをついてるという意識が心を痛めるのだ、真実が少しでも入っていればウソでない、ウソでなければ良心の呵責に苛まれることもない....
...そうして彼のポリシーは、筆者のライフスタイルとなった。筆者や彼の専攻であった薬品化学の世界では「1/100の希釈は無限希釈と同じ」なのだがこの際それは置いておこう。

さて、そこかしこで名前の出ている「ABM486SLGT-Mk2」の実物である。

前出の所では「10cm四方もあるような基板」と紹介しているが、この写真のバックにあるA4サイズのマニュアルとの比較で計算してみると「76mmx81mm」というサイズであることがわかる。
また、「補助具なし」とあるが、筆者のVX2の場合68pinPGAの286が差さっていたのはZIFソケットだった。そして....見てのとおりCPUはTiではなくCyrixのものが実装されている。

サイズは若干小さめだが誤差の範囲内、ZIFソケットに挿してはいるもののそれ以外に支えるモノは無し、そして数回の保守修理の間に「Tiのチップ実装ボードになってきた」こともあった。したがって世間様に対して何も恥じ入ることはないのだ。えっへん。

....実際このボードの1/4区画、しかも隅にオフセットされた部分を縦向きにシステムボードに刺さっているCPUライザーカード上のソケットに固定するから、重量バランスが悪いことオビタダシイ。「無理かな....」とは思ったのだが、装着したまま実家に搬送したら、案の定筐体の中を転げまわっていた。

なお、FPUソケットに実装されている「SUPERMATH」は筆者が後付けしたものである。この当時で30,000円したチップだが、このボードを84,000円でゲットして頭に血が上っていた筆者には安い買い物にしか思えなかった。「両方あわせて114,000円あればBTOでかなりいいマシンが買える」....というのはイマドキの人の考えであろう。当時はぱそこんといえば98しかなかったのだ。いやホントホホ。

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