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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その491



木下隆雄「というわけで管理者さん、別サイトで峠を果敢に(個人の感想です)攻めたことを自慢されておられましたが、いつもの如くこちらは回避。おチキンなことでございます」
小椋良二「それは確かにそうなのですが、まず我々がここ4か月近くも消息を絶っていたことについて、何か一言ご説明があってもよろしいのでは」
木下「管理者さんの休日ゼロ施策のおかげでしょう。とくに平成最後シリーズ直前...というかかの歴史的一日まで、まったく休まずに精勤されていたとか」
小椋「その間に散財あり、○○○"○○ありとなかなかにえきさいてぃんぐな毎日を送っておられたようですが。その間に、こちらと同じく別分野での管理業務も怠って、危うく年間7桁諭吉の損害を出す危急存亡の瀬戸際におられたとか」
木下「そ、そげな近所のコンビニオーナーの如き危機はなんとか回避されたように聞き及んでおりますが。いずれにしてもクリエイティブな発想は余暇から生まれるというのが、時代遅れとなった平成エコノミスト達の主張です。昭和のモーレツ社長が如き管理者さんは放擲して、我々はその先、令和の道をマイシンすると致しましょう」
小椋「その割にはシリーズ物の焼き直しに見えますが」
木下「さ、さあいくぞ〜」

小椋「それで前出が7年+1日前のこちら、相も変わらず開かずの能郷ゲートですな」
木下「おそらくそんなことだろうと思っておりました」
小椋「うそこけ」
木下「と、とにかくボードを見ると通行止めが『8:00〜16:00』となってます。もう少しすればゲートが開くのでは」
小椋「超希望的観測ありがとうございますた。こちらをご覧ください」



木下「....あー予想通りでした」
小椋「目の前に貼ってあるのに気付かない件」
木下「ふ、普通だったら『崩落があります』とか『通行不能』などと書くところ『道路がありません』とダイレクトに記すあたりに、R157管理者さんたる所以を見る気がするのです」
小椋「そうですな、だいたいここにやって来る方々は『通行止め』と書いてあるからといって、すごすご退散するような方は極めて少ないでしょうし。管理者さんと違って」
木下「では、我々は進むと致しましょう」
小椋「進むと言っても、さすがにこのゲートと崩落は」
木下「もちろんこれらは無理ですが、おそらくこの記述からすると、通行不能なのは『落ちたら死ぬ』能郷ゲート〜根尾黒津ゲート間と思われます」
小椋「なるほど、以前も通ったR418〜県道255〜折越林道の迂回路で根尾黒津か大河原を目指すと」
木下「そいことです」



小椋「で、上大須の折越林道起点にやってきました。いきなりこれですが」
木下「問題ありません。橋を渡った先の分岐点に遮断機がありますが開いていますし。単なるこけおどしでしょう。進入」
小椋「前方から看板通りにやってきた工事用大型車両も虚仮威しですか」
木下「た、待避〜〜ッ(ごりっ)」

小椋「さきほど八草峠で管理者さんが、倒木で屋根にやっちまったのと同じだめーぢですな」
木下「ま、まぁこのボデーカラーですからだいじょうぶでしょう」
小椋「にしてもすれ違ったユンボ積んだトラックの運ちゃん、ご親切&無愛想に『どこ行くんや?猫峠?温見?アカンアカン』とガイドしてくれましたが」
木下「そうは言ってもさきほどの能郷ゲート表示板通りとすれば、この先黒津〜温見峠は冬期閉鎖(でも実際は開いている)....ということに違いありません」
小椋「しかし万が一....じゃなくて半ば以上の可能性ですけど、通り抜けられなかったら先ほどの管理者さんみたく、何カ所も辛うじてクリアした危険箇所を、同じように冷や汗タラーしながら引き返さなければならないのですが」
木下「まあ、とりあえず行ってみましょう。我々の使命は『崩落地点の定点観測』ですから」
小椋「し、使命?」



木下「というわけで、猫峠はあうと」
小椋「諦め早ッ」
木下「ま、まあちゃれんぢしてみるのも一興ですが、意外に対向車が多くてかなり注意しながら走った結果、この猫峠林道分岐までにだいぶ時間を食ってしまいました。そうこうするうち、だんだんと日が傾いて安全確認がむつかしくなる可能性が出て参りましたので、距離的に酷道まで近い黒津ゲート行き林道を行くことに致しましょう」
小椋「致し方のないところですね。猫峠林道は以前走ってますし」
木下「それに黒津ゲートの『そこまでしなくても突破しないって』看板を見れば、なにがしかの情報も得られるかも知れません」



木下「根尾黒津ゲート到着。....ってあれ?」
小椋「以前と違いますな。バリケードが二輪ならとっぱ出来そうな簡易なモノになってます」
木下「とはいえ4輪には無理ですな。どのみちさきほど能郷ゲートにあった分断箇所はこの先(上り方)にあるわけで」
小椋「ですな。一方下り方峠方面はというと」
木下「開いてます」
小椋「え、えと....これ、開いてると判断する」
木下「ここに来るような人は(以下略)」
小椋「は、はぁ...」
木下「そもそも先ほどの猫峠林道分岐点の黒津方向に『大河原方面迂回』と書いてあったじゃないですか」
小椋「なるほど。つまりこの先は」
木下「"go forward at your own risk"」
小椋「結局それきゃ」

木下「黒津も大河原も、たしか廃村とネット上には紹介されていましたが、連休の為か結構家屋に人の姿が見えますな」
小椋「障子を全開にしてぱんつ一丁でビール飲みながらTV鑑賞中のお父様も居られます。なるほどこういう方々の為の『チョットだけバリケード開け』ということですか。しかしそうすると」
木下「すると?」
小椋「大河原分岐から先はどうなるのでしょう?もう集落はありませんが」



木下「ご心配なく、車に隠れて見えませんが、バリケードは同じ状況です。この先も同じような状況が峠まで続いていると思われ。問題は峠の巨大ぬりかべ君ということになりましょう」



木下「アッ―――――!!」
小椋「7年前と同じリアクション、本当にありがとうございますた。ついでに言うと『落ちたら死ぬ、落ちなくても低体温症で死ぬ』ところだったチャリンカーをピックアップした、あの雪渓とほとんど同じ所です」
木下「あのときはわごな〜るで、今回はJB23。思えば遠くへきたもんだ」
小椋「昭和も2時代前となり」
木下「....こちらもご覧の通り、本巣市そして先ほどの無愛想おっちゃんをはじめとする現場の皆さんが修復に注力されておられます。時は変われど、通る人、通す人それぞれの情熱と、それらを一気に押し流す自然の猛威との鬩ぎ合いは続いていくのでございます」
小椋「7年前の焼き直しでまとめたのはよろしいのですが、日が落ちる前に引き返さないと、落ちた皆様方が谷底から」
木下「よ、よせやぁ〜〜い」

小椋「....なんとか無事帰還致しました」
木下「そんなわけでまとめてみますた、明けて令和元年5月4日現在の酷道157号周辺の状況」



木下「崩れ方、修復状況を実地で拝見するところ、これらの崩落は昨年の台風をはじめとする豪雨被害によるものではないでしょうか」
小椋「なるほど、崩落と言うよりは路肩欠損の大規模版...という感じでしたもんね」
木下「となると、修理自体も早めに終わって、うまくすると全線踏破も」
小椋「そして終わるやいなや、また梅雨明け豪雨と台風で元の黙阿弥....ということも」
木下「それでは『定点観測・温見までの崩落ウォッチ』シリーズ、次回をお楽しみに」
小椋「そ、そんなしりぃずでしたっけ....?」



-- おまけ:残雪遥かなり --



木下「思えばあの残雪を超えようと、毎年連休までスタッドレスを引っ張り」
小椋「あんな所まで、JB23でも無理ですがな。そんでもって暖冬の影響で、今年雪上を走ったのは3回ぐらい。来年はタイヤ買い換えですな」
木下「もげろっちょ」


....その492へ続く(マッドなグラベルでの接地力、乗用車にも劣る)