変な話Indexへ戻る

短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その425


小椋良二「そういえば先年来、管理者さん宅の御愚息様におかれましては毎夏休み終了直前の徹夜作業が恒例化したとのことで」
木下隆雄「そ、そおらしいですな....片付けるべきときに片付けておかないのは、試験で一発逆転が困難になっている今時の中高校生の未来設計にとって致命的ともいえるのですが」
小椋「やはり『子は親の背中を見て育つ』と申しますし、たまった課題は早い内に加工しておいた方が良いのではないかと思うのですねぇ貴方」
木下「なで私に....しかし確かにそうですね、鮮度が落ちるとたまる一方なのはHDDと冷蔵庫の中身で同じ事ですし」
小椋「な、なぞ」
木下「では、さっそくこの夏の自由研究を片付けてしまいましょう」
小椋「もう畦道には彼岸花が咲いてますけどね」
木下「さ、さぁいくぞ〜」
小椋「さっさといけ〜」



小椋「え、えと....夏の」
木下「そうです今夏の1大イベントでした。若狭と丹後、古より多くの人と経済と文化が往来し、最近まで急行『白兎』が走っていた敦賀〜舞鶴がついに高速道路で結ばれたのです。これは日本一住みやすい県と言われた福井の中で、原発以外にめぼしい産業がないと外から偏見の目で見られ、取り残され気味だった若狭地区の発展に大きな寄与をなすものとして期待されうんたらかんたら」
小椋「わ、わかりましたわかりました、けどここって...」
木下「説明は後です、いかにこの道路が産業、とくに若狭地区の観光誘致に大きな役割を果たしているか、この場を借りて我々で考察していこうではありませんかイ可それとも貴方はこの道路が何の役にも立たない白い巨象、現代のマジノ線であると」
小椋「をを、ぼるまん..ってちげう〜」
木下「では早速参りましょう、片側交互通行で70km/h制限はでほですから気にしない、PAのファミマでみかけた人気低迷のあの方のパロもこの際賑やかしでおけです」
小椋「...はいはいわかりました、で目的地はどこですか。夏場だと美浜の海岸とか、三方五湖とか」



木下「さて、舞鶴を過ぎて丹後半島の根元へ」
小椋「通り過ぎてどおするっ」
木下「今まで一般道、しかも海岸の狭隘な地形をクネクネ走っていたR27に比して2時間以上の短縮ですよ。これを寄与と言わずして」
小椋「地元....」
木下「地域の往来も産業のひとつです」
小椋「や、やり...でいったい何処へ何を求めて行こうというのですか」
木下「貴方の目は節穴ですかそれとも墨で塗ってないのですか、もうそこに求める場所が」
小椋「はぁ?」



小椋「なるほど長距離を走ってきたのでここで一服、目的地を目指すのですね。わかります」
木下「何を仰っておられるのですか丹後半島最大の観光拠点を目の前にして...1970年代後半の昭和が凝縮されている一大あみゅーずめんとすぽっとですよ。未だコンビニのコの字もなかった時代、れじゃーといえば釣りとゴルフとエロだったオサーンたち、彼らにとって半島の漁場を目指す払暁戦、その補給ポイントがここだったわけで」
小椋「それはわかりますが、完全に手段と目的が逆転してませんか」
木下「『文明の手段はそれが目的化される過程において文化に昇華される』坂本龍一教授の名言です」
小椋「なるほど、つまりここも斜陽産業であると」
木下「そ、そげな大声で....今や近畿地方では唯一ともいえるおーとすなっくですよ」
小椋「さきほどから思うんですけど、死語を連発している貴方もオサーン」
木下「さ、さぁそれでは入ってみましょう。ツーリングのライダーやその方面のネット住人やらで微妙な賑わいです」



小椋「私実は無人のオートスナックを想像していたんですけど、お隣が有人のドライブインなんですね」
木下「そのようです。ものの資料によると、麺類販売機が売り切れの場合は声をかけると補充してくれるとか」
小椋「隣で作ってもらった方が早いんじゃないんですか」
木下「それをいっちゃぁ...」
小椋「で、昨年お邪魔した広島のタバコ屋さんはうどんx2種販売の自販機でしたが、こちらは単品販売が3台ですな」
木下「そしてハンバーガーも...こちらはグーテンバーガーではありませんが、ってパノラマ画像をご用意しようと思ったのですが、節電のせいか消灯されてて撮影失敗しちゃいました。てへ」
小椋「や、やり」
木下「それはそれとして....著明サイトを見る限りでは関西唯一、近隣の設置場所が500km彼方の山口県岩国市という『ラーメン』から頂くとしましょう」


2020年の動画はこちら
木下「ほい出てきました」
小椋「速ッ」
木下「工程としては
1)具ごと入った丼のメンに(お湯かけ→湯切り)x2

2)つゆ投入
....てな感じですね」
小椋「去年のうどん機はたしか『濃縮スープ+ネギの入った丼に生麺投入→お湯かけ(+天ぷら?オプション投入)』で終りでしたから、それに比べると丁寧な分10秒ほど余計に時間がかかってます」
木下「丁寧な割にはつゆがヌルイですけどね」
小椋「やれやれ....でいかがです」
木下「うーん....我が家の味覚障害患者2号曰く『ウスい』とのことです」
小椋「そうですな、たしかにアッサリしてます。関西風味と思えばよいのでは」
木下「たぶんもうちょっと醤油を利かせれば、胡椒投入でかなりいい線行くと思います。メンはさすが自家製造だけに悪くない出来ですし」
小椋「そんなカンジですかね」
木下「では、続いてきつねうどんいってみましょう」



小椋「とりあえず同じ工程で出てきましたけど、200えんしか入れてませんよ」
木下「れ、連休特別きゃんぺぇんなのでは」
小椋「まぢけっ」
木下「これは普通に美味い。しかも火傷するほど熱いです」
小椋「それは自販機として問題があるんじゃないですか」
木下「さて、それでは最後の天ぷらうどんを」
小椋「まだ食うんですか」
木下「せっかくここまできたんですから。うぷ」
小椋「おいおい」


2020年の動画はこちら
小椋「これは....また同じ工程ですね。あたりまえですけど」
木下「天ぷらごとお湯で洗ってましたね。おかげでかき揚げがたぬき化してます」
小椋「ていうか、もともと天ぷらと呼んでいいものかどうか」
木下「さくさく後のせはノーパンしゃぶしゃぶ男に任せておけばいいんです」
小椋「そんなこと言ってるとミになる金太郎飴ぎゃる軍団にヒールで踏まれますよ」
木下「な、なぞ...しかし天ぷらの油がつゆに混じっていい感じです」
小椋「200円は妥当なとこですね。30年前の米原駅スタンドがこんな感じでした。しかしラーメンは返却を押さないと釣り銭が出てこない、きつねうどんは200円特価、てんぷらは返却押して購入というのは」
木下「個性ですな」
小椋「そ、そなの?」


2020年の動画はこちら
木下「さて、もうひとつ」
小椋「おーい...」
木下「やぱグーテンでセイシュンの日々を送った管理者さんのためにも、ハンバーガーは逝かざるを得ないでしょう」
小椋「それにしても、たしかグーテンはプレーンとチーズの二種類しかなかったですけど、ここは3種類入ってますね」
木下「あまり見かけない『ホットドッグ』とやらが気になります。それにロースハムって何でしょう」
小椋「いってみましょう」



小椋「...何ですかこれは」
木下「何ですかって、ハムですが」
小椋「それは分ってます。ハンバーグはどこですか」
木下「どうもこれは『ハムだけ』のようです。しかもどうみても魚肉がまざったプレスハム」
小椋「はんばーがー...」
木下「容器は白箱、そんな製品名はどこにも書いてませんが」
小椋「○ギだっッ」
木下「ま、まぁバリエーションのひとつということで。ちなみに愚息の買ったレタスバーガー、レタスも一緒にレンチンでホカホカでした」



木下「では腹もポンポコになったところで一曲」
小椋「なるほど、『松崎しげるの心は一つ日焼けしたい』と」
木下「我々が刻むは前進玉砕のみ、退却魂は存在しません」
小椋「分からないけどわかりました。でどれを」
木下「これです(ぽち)」
小椋「ザ・ビーナス『涙のシンデレラ・ガール』....」
木下「愚息の選曲です(キリッ)」
小椋「若オサーン...つかベルト延びて音がめちゃ波打ってます」
木下「海沿いですから」
小椋「いみふめ...ってそれで思い出しました。たしか自由研究って、うどん県訪問が本チャンだったのでは」
木下「そ、それではまた〜」
小椋「....放置だな」




--おまけ:意図的な並び--




--おまけその2:ダルマ・2020初夏--




-->

....その426へ続く(鯉の競り合い奪い合い)