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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その379

木下隆雄「先日来の世田谷らじおハザード騒動は収束に向かっているようで」
小椋良二「時期が時期だけに大事にならなくてよかったですねぇ」
木下「それにしても同じようなケースでブラヂルでは大惨事になったことがありましたが」
小椋「そうでしたな、あのゴイアニアの惨事(*注1)もそうなんですが、以前のサリドマイドの一件(*注2)にしろ、かの新興大国の民はダブルスタンダードな部分が極端に存在しているのではないでしょうか」
木下「なるほど、カノジョを射止めるには結婚を前提としなければ無理という風潮がある一方で、オクスリで排出すれば無問題というわけですか」
小椋「...まぁそこまであからさまかどうかはわかりませんが...社会の階層分離が甚だしいことと、伝統的な『ハレ』と『ケ』の意識がいまだ根付いているのは確かかもしれません。日頃はカソリック的貞操観念の中で慎ましやかに暮らし、年に一度カルナヴァルで大爆発と」
木下「まるで管理者さんのようですな、日頃出撃を制限されてフラストレーションがまっくす、爆発寸前と」
小椋「....爆発の質が違うように思いますが」
木下「まそれはともかく、爆発の回避にはガス抜き、ていうか日干しも大事かと。本日はハレの特異日、早速出かけるといたしましょう」
小椋「ハレ違いだし、それは5日も前。本日は雨ですが」
木下「と、とにかく行くぞ〜」
小椋「なるほど、執筆に手間取って録画でお送りしております」

そろそろ峠は紅葉?

小椋「なんだ、またここか」
木下「そんな管理者さんの御餓鬼様のようなことをおっしゃらないでください。同じ光景でも訪れる時期によって大きな違いが」
小椋「前回は昨年のまったく同じこの時期でした」

昨年の今頃

木下「何をおっしゃっておられるのですか、ご覧のとおりかの時と比べると整備状況が雲泥の差です」
小椋「なるほど、でこれは管理者さんの人力によるものですか」
木下「ひ、人聞きの悪い...」

昨年の今頃

木下「さすがにこっちは人力では無理、この一件を見ても管理者さんの身の潔白が証明できようというものです」
小椋「しかしこのような隘路といえない状況に、管理者さんの寂寥感がそこはかとなく」
木下「問題ありません。ここは単なる通過点」
小椋「そ、そだったの?」

分断国道476再び

木下「本当の目的地はこちらです」
小椋「....なるほどそれは分かりましたが、敢えてR417分断国道を通った件について小一時間」
木下「分断連続越えは漢のろまん」
小椋「ていうか、元来た道を通るのは言語道断だったのでは」
木下「戻ってないから桶です」
小椋「はいはい」



木下「さて、この池田町内の変形十字路からR476に入ります」
小椋「僅かながら重複区間がありますね、おにぎり2兄弟はあるのでしょうか」
木下「流石に数mの区間では無理だったようです」

池田町新保付近

木下「で、角間郵便局手前の橋を渡るのがR476ですが、こちらは以前も見たとおり雪隠詰め、入り口が分からず断念したわけです」
小椋「今回も調査が不十分であっちの林道やこっちの町道をウロウロしたではありませんか」
木下「そ、そんな大きな声で...」

辻集落センター付近のトノ字

木下「....正解は先ほどの橋を渡らず直進。越前市中央方面へ右に逸れていく福井県道201を離れ、そのまま辻の集落内へ直進する道が、目指す険道203号池田南条線です」



小椋「....しかし何といいますか、『険道』の名に恥じるような、見事な舗装路ですな。待避所もそこかしこに設置されてますし」
木下「ま、まぁこのような情報はありましたから。何せ国道の『補完林道』ですし」
小椋「入り口には『工事中 池田町側から通り抜け○"○ませ○』とかいう看板がありましたが」
木下「なに、あのような物は虚仮脅しです。われわれがこれまで挑戦してきた峠道の経験からすると」
小椋「字面の通りだと」
木下「.....え?」



木下「....」
小椋「....つながってはいるようですが、見事なまでの路肩崩落」
木下「な、なにこちらは規格変更前の軽4駆、このようなだぁとなぞ」
小椋「この際路面状態よりも、その下が問題かと。ここは幅100mほどに亘って発生した大崩落の只中で、白枠の下はおよそ50mほど落ち込んだV字谷です」
木下「上等だ、行ったらぁぁぁッ」
小椋「お、おぢいちゃあぁぁぁん(再)」
(....ガゴン)




木下「さて、峠に到着しました」
小椋「さっきの緊迫感は何処へ」
木下「ほら世の金言に云うではありませんか、『喉元過ぎれば熱さ忘れる』」
小椋「きれいな夕焼けだなぁ....」



木下「そんなわけで、我々も一言遺しておきましょう。後世の歴史家のために」
小椋「まったくいみふめ」
木下「生き残った奴が歴史ってやつを作るんだぜ。だからそう簡単には立往生できないさ」
小椋「をを、モロボシ」

動画はこちら




おまけ・・・峠から南条側を望む




注:
*1:ゴイアニアの放射能事故(Acidente radiologico de Goiania)
ブラジル中央部の都市ゴイアニアにあった病院の廃屋から、放射線療法の線源として使用されていたセシウム137の格納容器が持ち出され、解体業者などの手を渡るうちに内部から取り出されたセシウム137により250人が被曝、4名が死亡した事故。
被曝者の多くは、光を発する放射性セシウムに神秘性を感じ、飲んだり、体に塗ったりしたという。
*2:ブラジルのサリドマイド薬害
多くの先天性短肢障害児を生み出し、日本では使用が禁止されたサリドマイドだが、海外では多発性骨髄腫やハンセン病の治療目的などで使用が認められている。
ブラジルでもハンセン病治療薬として貧困層に無料で配布されていたが、パッケージに書かれた「妊婦は服用禁止(妊婦のイラストに『X』印が描かれている)」マークをみて「避妊薬(または堕胎薬)」と誤認した女性が服用、奇形児を生むケースが起きている。

....その379へ続く(煙突登るなよ)