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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その323


小椋良二「たとえば景気後退に際して、様々な基礎的発明が出現し、それらが社会システムの要件を満たして経済の抜本的な活性化を生じるまで連続するというニコライ・ドミートリエビッチ・コンドラチエフの予測についてなんですが」
木下隆雄「は、はぁ?」
小椋「かの氏は西側資本主義経済の盛衰サイクルを50〜60年と提唱したわけですが、文化も含めた実際の社会は、もう少し小さな、20年ぐらいのココンドラチエフサイクルを包含しているのではないかと思われるのです」
木下「はぁ・・・そうなんですか」
小椋「たとえばバブル20周年記念の今年は就職戦線超売り手市場ですし、80年代には60年代の、00年代には80年代のカルチュアがGoodOldDaysとして見直さたりしているわけで」
木下「最後のは多分に仕掛けξ@小学館ですが、つまりその論法を以って自身の散財を正当化しようと言う意図がほの見えるのは気のせいではありませんね」
小椋「い、いやその・・・」
木下「彼の予言では、現在の世界には情報と生態学に関するイノベーションが新興する時期とされてますから、貴方もそろそろ長期的視野に立った新たなましんへの投資を考えた方が良いのではありませんか」
小椋「いえ、重厚長大産業への投資よりも生活必需品の需要拡大が重要だとかの経済学者も述べています。ここは今まさに必要とされている物資の補給こそが肝心ということで」
木下「そんなこと言ってると『10年間げし禁止』の実刑判決食らって即刻銃殺されますよ」
小椋「勉強ができねえぇぇぇっっ♪」
木下「をを、ミチロウ」

ぱのらま失敗

木下「・・・・で、なんですかこれは」
小椋「きーぼーど」
木下「見ればわかります。私が伺いたいのはこれと先程の蘊蓄話との関係なんですが」
小椋「当然これも生活必需品です」
木下「必需品と言うとつまりあれですか、貴方の部屋で到着後2〜3日の間を除いて積み上げられたままのあのルイルイのことですか」
小椋「かの海を歩いて渡ったトリックスターも言っているではありませんか、『人間はパンのみにて生きるにあらず、メインフレームのみにて稼働するにあらず、パンとサーカス、ダム端末と専用キーボードこそ糧』と」
木下「は、はあ・・・・しかしサーカスもあんまししょっちゅうやっていると観客に飽きられますよ」
小椋「ところがどっこい、ごらんくださいこのキー部を」



木下「なるほど、これはつまりモバイルダム端末でしたか、街角で野晒しになってたという」
小椋「確かショップの紹介ページには『非常に綺麗です!』とあったような気がしますがまんまと騙されました♪・・・・ってそうではなく、これはちょっと日本では見かけない機種ですよ。資料を見るとIBM3196-A10端末の専用キーボードということらしいです」
木下「またそんなものに手を出して・・・・さっきの経済サイクル云々とやらはどうなったんですか」

手サインも懐かし1985年製造

小椋「ココンドラ的20年りばいばる」
木下「意味踏め」
小椋「とにかく保証期間は5日間です。まずは整備に取り掛からないと」
木下「貴方のお買い物を見てていつも思うのですが、商品到着→速攻整備というのは、なにか根本的に間違ってる気がするのですが」
小椋「でほでほ〜」
木下「や、やり・・・・それにしても例のリベット締めがボロボロ取れてますけど」
小椋「まぁほら、そこら辺はメンテフリーですから」
木下「修理不能の別名ですな」
小椋「と、とっととブッコ抜きましょう」

(キャップ→キー)x122=244工程

木下「流石に往年の名機、こういうとこだけ無駄に手間がかかってます」
小椋「だ、だからこそ発売から20年以上も経た現在もなお存在しているのではありませんか、こんなもの外してクリーニングすれば新品同然に」
木下「なるほど、物は言い様ですな。で、どのように」
小椋「このように」

1.水入れて 2.塩混ぜて 3.かき混ぜて 4.砂吐かす

木下「いつぞやもやってましたね、蜆でも洗ってるのかと思いました」
小椋「なるほど、うまいことを言います」
木下「それにしてはいつまでも砂を吐いてますな」
小椋「では、こいつでいきましょう」

一匹ずつ優しく手洗い

木下「なんだか管理者さんが小アジを186匹開いた時のアレに似てますな」
小椋「キャップの方だけでもこうしておかねば、どこの毛○の手垢がついてるかもですから」
木下「流石にATOKチェックにひっかかりますな・・・そういえばこんな所でこんな事していて大丈夫なんですか」
小椋「問題ありません。もう子供と一緒に夢の中です」
木下「いえ、奥さんのことではなく」
小椋「な、何でしょう・・・?」
木下「(そっちだたか...)これなんですけど」

土曜日のタマネギ

小椋「ごあっ」
木下「ぬるは銀で取りましょう」
小椋「乾けばおけです、あとは筐体も優しく手洗い」

芋洗い

木下「掘りたての産地直送ということですか」
小椋「は?」
木下「そしてタオルを広げて、細かい所にたまった水を振って飛ばしたキー&キートップをひっくり返し、1日置いた物を組み立てます」
小椋「・・・・3分間くっきんぐですか」

ピッカピカ

小椋「ご覧ください、新品同様になりました」
木下「外面は」
小椋「もひょーん」
木下「それにしてもクリーニングで2日も消費してしまいました。チェックしようにもこれってPS/2コネクタじゃないですよね」
小椋「そんなときのためにこれがあります」

AT♀←→PS/2♂

木下「....またしても各個撃破ですか」
小椋「嗚呼、秋葉は遠くになりにけり」
木下「離れたCompuAceを歎いても志方ありませんが」
小椋「筆者さんの最近の趣味を具現するような誤変換ですな」
木下「は?」
小椋「...とにかくこいつがあれば、テストも問題なしと言うことで」
木下「おぢゃんくの稼働試験に購入価格比25%の追加投資ですか」
小椋「や、やむなしです....ってあり?」

微妙〜な5Pin/DIN...?

木下「なるほど、今回のオチはこれですか」
小椋「ま、まだまだです...特殊コネクタとは言っても、電気的特性はATorPS/2コネクタと同じなはずです。どっかでおぢゃんくきーぼーど拾ってきてケーブル差し替えれば問題なしです」
木下「なるほど、でその作業予定は」
小椋「2039年末」
木下「ラーゲリ送りです」
小椋「だ、だすびだ〜にゃ」

....その324へ続く(さて、一枚バラすか...)