TOYOTA2000GTC.S. |
スケール | 1/36 |
機関 | LS200PM3x1 |
前輪 | 0.8-PR1.8プラスチック |
後輪 | 0.8-SAS2.0ソフトABSスリック |
オプション | フロントスポイラー+4連下面スラスター フロントバンパー 大口径フォグランプ? サイドウィング リアウィング 非対称型2連マフラー 後輪換装 |
モータリゼーション全盛の昨今では、車両デザインが当時の世相を色濃く反映しているという指摘は、もはや常識となっている。日産のグリルレスカーしかり、マツダの多チャンネル政策しかり(デザインか?)である。(詳しくは『迷車図鑑』を参照されたい) そうした観点からみるとこのマシンは、製作当時の作者の美的感覚やマイブームが偲ばれる。 巨大なリアウィングは、当時盛んだったグループ5レースのPorsche935Turboの影響が見られるし、エアスクープか巨大フォグランプか?と思われるフロントグリルの構造物はWRCを模倣したものかもしれない。また、左右に大きく張り出したバンパーは田宮の1/24スケールモデルによるレース(これは後に全盛を迎えるミニ4駆の遠い萌芽である)で採用されたガイドバンパーであり、またドア下部に装備されたサイドウィングは宇宙戦艦ヤマトの大気圏内飛行用補助翼を参考にした物だろう....さすがにこの辺までくるともうなにがなんだかワケがわからないが。 驚くべきことは、これほどまでに無駄な装備を施されたマシンが、決して遅くないという事実であろう。後輪が0.8-PR1.8プラスチックタイヤのころは、LS200PM3の低速トルクを全く活かせず、完走すらできない状態であったが、0.8-SAS2.0ソフトABSタイヤに変更になってからは、侮り難いダッシュを見せるようになった。功罪相半ばする改造が施された珍車といえよう。 なお、車名の『C.S.』は"Competition Special"の略であり、これも田宮のラジコンカーからのパクリである。 |