JEEP HJ−58
スケール 1/36
機関 LS100PG3RVx1(前)
LS100PG3x1(後)
前輪 1.1-GT2.2ゴムトラックタイヤ
後輪 1.1-GT2.2ゴムトラックタイヤ
オプション 後部機関追加
今もって続く悪名高いチョロQ支配の暗黒時代の前、発条機関はさまざまなマシンに採用され、一部の熱狂的なファンの支持を得ると共に、多くの無関心派による「爆竹抱いてバンザイ突撃」の餌食になっていた。 なかでも際立つのが、『1/96戦車』である。残念ながら現存しないのだが、第二次大戦当時のドイツ突撃戦車や、T−34、M−4シャーマンなどきら星のごときラインナップである。そしてこの超小型にもかかわらず、発条機関によるキャタピラ駆動で抜群の走破性を誇る....のなら凄いハイメカなのだが、実際はグリコのおまけを彷彿させるようなプラスチックのぺらぺらタイヤが底面からちょろっと出ていて、これで走ろうという激パチもん臭いマシン達である。しかも発条を巻く際にタイヤが押さえられない。どうやって巻けっちゅうねん?! ....これらがイロモノ系とすれば、メカで勝負したのがこのジープであろう。逆転機関というのはだれでも思い付くようで、実際作って見ると非常に難しい。筆者もこの機関を参考に改造してみたが、微妙なところで加工が上手く行かず挫折している。そうしたうえでみると、ファイナルピニオンの外側の切り欠きや、クラウンフリーギアの軸受けの角度など、本当に細かな部分に工夫を凝らしたメーカーの努力には頭が下がる思いである。
後部機関を追加することでその走破性はさらに向上したが、やはり前部機関のセッティングが難しく、レースではやや前部機関が足を引っ張る場面も後に見られた。だが全ての4駆マシンのベースコンセプトとなったという点で、記念碑的なマシンである。
なお、怪獣の破壊により、ロールバーは一部損失している。

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