iBaffalo Zeemote JS1 H
発売元/製造元 Zeemote Technologies inc./バッファローコクヨサプライ
諸元
キー配列 A/B/Cボタン+ジョイスティック
メカニズム マイクロスイッチ
備考 I/F:Bluetooth2.1(SPP/HID)
Junk Point キノコ型加速装置2号
筆者にとってこれ以来実に20年ぶりに購入したゲームコントローラだ。

あちらはMIDI/JOYSTICK I/F、対する此方はBluetooth、時代の流れを感じずには居られない。

尤も、個人の嗜好というよりは技術的好奇心を満たすためにPCゲームをぷれいしていた当時と違い、今の筆者は全くといっていいほどゲームと縁がない。
なのでこのデバイスはジョイスティックではなく、あくまで「入出力機器」として購入したのだ。某汎用人型決戦兵器型マイミクさんの上屋抽梯によって。(をぃ)

キー配列
A/B/Cボタンとジョイスティック
Power+A(マウス)/B(キーパッド)/C(ジョイスティック)で起動
このデバイスの発売は昨年の1月頃だ。

今日現在(2013/02/11)国内発売元の直販サイトをみると「価格 3,480円販売価格 1,480円」とある。coneco.netでの最低価格は1,100円だ。....なんとなくこの価格が、発売後1年経ってのこのデバイスへの評価を示しているような気がする。

対応機種は基本的には「Bluetooth2.1以上(SPP/HID)/Android3.1以上搭載のアンドロイド機で、Zeemote JS H SDK対応のゲーム」となっている。
「基本的に」と書いたのは、HID対応なのでPCのHIDとしても非公式ながら使えるという話がいくつか見られたからだ。
筆者が購入してみる気になったのも、それゆえである。
(ちなみに我が家のiPhone4Sではデバイスとしてすら認識されなかった)

取説にもある通り、本機1台でマウス/キーパッド/ジョイスティックの3つのモードを使い分ける事が出来る。
しかし機能選択は電源投入時のみで、動作中に切り替えることはできない。
実際の用途を想像すると、たぶん「ゲームをプレイ中に直ちにプレゼンへ」というシチュエーションはあまりないと思われるからこれでも問題なのだろうし、そもそもジョイスティックと他の2つのモードでは使用するBluetoothプロファイルが違うので技術的に難しそうである。....のだが、多機能を売りにしている割りには見かけ倒し...の印象を持たれかねないような気がする。

画像はJoystickモード(SPP)
キーパッド/マウスモードではSPP/HIDが表示
電源はSUM-4アルカリ乾電池x2。この手のワイヤレスデバイスに増えているリチウムポリマーでないのは、コスト面からであろう。

ボンディングは至って簡単で、モード選択に対応したA/B/Cボタンを押しながら電源投入し、ホスト側で接続を選択すると、特にPINコード入力を促されることもなく接続が開始される。

開発元のサイトを見ると、Zeemote対応アプリを開発するためのSDKを公開している。
筆者はゲームに詳しくないのだが、ジョイスティックに対応するためのSDKが必要...というのは、ソフト開発元にとってどんなものなのだろうか。
元々デバイスを仮想化しているPCなどでは、ソフト側からAPIを叩けばハード専用のプログラミングなど不要なのではないだろうかと思うのだが....(教えてエロいしと)

値段的には当たり前とも言えるが、加速度センサーを搭載していないので、ヌンチャクのように振っても反応はしない。あくまで3ボタンのジョイスティックである。

しかしこれはどのように操作するのが正しいのであろうか。
スティック→親指、A/B→人差し指、C→中指....あたりのような気がするが、イマイチしっくり来ない。
サイズがコンパクトに徹するでもなく、中途半端に小さいのも、そうした違和感を生み出している気がする。

Bluesoleil2.6.1+2.0アダプタではマウスで作動
6.4.245+2.0ドングルではNGだった
「PCには非対応」とのことで多くを期待するのは無理というものだが、PCでのマウスモード動作は使用が可能なホストが分かれた。

筆者のメイン機+BTドングルでは、ボンディングは可能であったが、マウスモードでは動作せず、キーパッドモードでのみ動作した。
一方、画像の通りX30+BTドングルだと、マウス/キーパッドいずれも動作した。

当初ドングルとの相性かとも思ったが、ボンディング自体はできているのと、ドングルを交換しても同じだったので、もしかするとBluetoothスタックのバージョンなど、細かいところで動作可否が分かれるのかも知れない。

さて、動作したとして、問題はPCでの使い道である。

マウスモードで動作さえすれば、とりあえずジョイスティックをいぢいぢしながらプレゼンテーションにしようすることも可能かも知れない。
ただカーソルの動きが....筆者の動作した環境(X30+Bluesoleil2.6.1+2.0ドングル)では、コレと似通った動きをする。これはキツイ。慣れようと日々長時間使用したら、おそらく下端画像左端のブラザ〜みたく腱鞘炎でサポーターを巻くことになるだろう。
やはりスティックポインタとしていかにTrackPointが優れているか...ということを感じずにはいられない。

キーパッドモードは...一体何の役に立つのだろう。
単にカーソルキー上下左右のみの動作と思われる。とりあえずアイコン間の移動は出来るが....

そんなわけで買ってはみて、持ち歩いてはいるものの、日に日に鞄の底に沈んでいく今日この頃である。



おまけ(たち)

巨大アンドロイド機でぷれい厨



(2013/02/11〜3/7記)

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Junk Junky