Lenovo Mini Wireless Keyboard N5901
Lenovo Mini Wireless Keyboard N5901 (With Trackball)
メーカー Lenovo Corp.
諸元
キー配列 US配列/69key(Winx1/Contextx1)
メカニズム メンブレン/ゴム椀?
I/F 2.4GHzRF
備考
Junk Point Good Designのような、ちげうような
"Mouse Keyboard two in one"はともかく
"PC connect TV, Wireless is more fun"って..?
久しぶりに炸裂した大和魂だ。 ....いや、もうLenovoだし、第一日本で開発したとは思えないけど。

道具としての基本的な部分を押さえたノートを発売しながら、時々「何をトチ狂ったのだろうか」という謎な製品で多くのファンを魅了してきたのが彼のメーカーだった。

それが災いしたのかどうか(....多分そうだろう)PC部門ごと売却されて後、ここしばらくは基本を押さえた真面目な、悪く言えば「普通の」製品群が多かったように思う。

なぜこの時期に、このオプションを発売したのであろうか。
横から見てみる
やぱり置いての使用は無理のようだ
まあ確かに、Media Center Edition以来PCとメディア家電の融合が進み、PCをリモコン操作出来るような超小型コンソールの必要性が増していることは確かであろう。
だが本来こういうガジェッツは言迷の中小メーカーに任せておけばよいモノだと思う。
そこをあえて出してくるところに、「身売りしても魂売らず」のタトえ首企業精神を筆者は垣間見るのである。

「一応キーボードであるからして、据え置きとしても使えるのではないか」
爆発的人気(+『春節がらみの出荷遅れ』[三日月兎サン])のおかげで注文から遅れること2ヶ月、ようやく筆者の元に届いたパッケージを開けてみた筆者はそう思った。

....が、画像の通り、据え置き型として使うのは少しつらそうである。
「逆シリンドリカル」....はともかくとして、手前から見て鍵盤面が向こう向きというのは、ちとインターフェース上無理がある。
裏面は豪華ピーチスキン塗装・上部にPowerSW
内部中央にRFドングルを収納
背面にPowerSWとフタがある。

PowerSWはまたしてもスライドスイッチだ。
だがしばらく操作しないと、次の操作時にタイムラグが発生するところをみると、一応スリープモードがあるようだ。

通信用のドングルは電池ボックスの中央に刺さっている。筆者が見た中では最も小さい。
筆者にとって惜しむらくは、この機種がBluetoothでないことだろうか。
Bluetoothであれば、PCでなくても携帯などの機器に接続できるからだ。

だが、多分この機種の目的からすると、BIOSレベルで認識できる必要があるのだろう。

当初筆者は、このキーボードがもっと扁平な形状をしているのだとばかり思っていた。
しかし実際は、さきほどの画像にもあるように、背面のグリップする位置がかなりラウンドして膨らんだデザインになっている。
もちろん電池を収納するスペースを確保するためということもあるのだろう。
しかししばらく使ってみると、ポインティングデバイスの機能上そのようなデザインになったのかも知れないという気がする。

キーボードの部分を除外してみると、デザイン的にはハンディトラックボールといってもよいと思われる。
つまり、キーボードは付属の部分で、トラックボールの部分がむしろこのデバイスの主たる機能ではないかと思えるのだ。

動画などを再生中にキーボードを操作するケースは多分少ないだろう。
また、大画面上の大きなボタンを操作するのであれば、それほど精緻な操作は必要ない。
敢えてこのデバイスでお家芸のTrackPointを採用しなかったのも、その辺に理由があるのではなかろうか。
こんな感じで操作するんだろうか
片手だとTrackballとL/Rボタンぐらいしか操作出来ない...それでいいんか
第一、TrackPointの主な特性は「キーボードのホームポジションから手を離さずに、ポインタを操作する」ことにある。

こちらのキーボードが言迷であるのは、まさにその特性を放棄しているからであるのだが、それと同じようなレイアウトのこのキーボードは、またそれ故にTrackPointである必要性が少ないのだ。

で、「付属部分」たるキーボードだが....これは正直、論評しづらい。

キートップに微妙な凸が付けてあり、キーを指で認識しやすくしている/SH-04Aのように割としっかりしたクリック感がある....などの工夫は見られるのだが、あくまで「小型のボタン」であり、ブラインドタッチはまず無理ではなかろうか。少なくとも現在の筆者には出来ない。
ち、ちるだが....
それにもうひとつやっかいなのは、チルダキー(「 ~ 」)がFn+Yのコンビネーションになっていて、通常Alt+~で行なう全角/半角切り替えが使えないのだ。
IME側でキーアサインを変えるか、ツールバーをクリックして切り替えるほかない。

一方、いくつかのメディアキーが付いていて、MediaPlayerなどの操作には便利である。
また左上のオレンジ色のキーにはデフォルトでファイルエクスプローラのオープンが割り当てられていて、たとえばDVDドライブを選択するような場合にも重宝する。

筆者はこのコーナーを作成/編集する際、これまでは故障しているモノを除いて該当するキーボードを使用してきた。
しかしさすがにこいつは....思考とタイピングに著しいタイムラグが生じてしまうので、とても無理だった。

多分筆者のような文字入力主体のユーザーには、使い道がかなり限定されてしまうキーボードであろう。

ではなぜにこのような....と言われると、「そこに炭団があったから」と答えるしかない。


--- おまけ ---

間違った使用法#1
ラバーが弱いのでスピン効きません
間違った使用法#2
防水機能はありません

(2010/03/21記)
 

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