昨今のInternetの普及により、世のありとあらゆる事象について短時間に情報を得ることが可能になった。
それ自体は結構なことである一方、「隠された事実」を突き止めるために支払う労力と、それを成し遂げた時の達成感なりカタルシスなりを得る機会が減少しているというのも、また事実である。
それとともに、「一次ソースに当たれ」という情報収集の基本が忘れられ、ともすればGoogleやWikipedia,あるいは人によっては2ちゃんのログを調べただけで全てを正しく理解したつもりになってしまう危険性が増している。
もっとも、これは今日に限ったことではなく、新たなるメディアが出現するたびに人類社会が直面してきた問題であろう。
差し当たって、ユーザーが複数の情報源にPullアクセスできる状況は、マスメディアの一元的情報支配が続いた1920年代〜WWW黎明以前にくらべて歓迎すべきではある。
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