初音ミク千本桜キーボード?
製造元 言迷(大陸製)
諸元
キー配列 微妙JIS/89keys+media keys
メカニズム ゴム椀+メンブレン/一体型キートップ
備考 I/F:USB
Junk Point Homeキーを撃ちまくれ♪
キー配列
パッケージは他のプライズと共通
硬値引に転がってました。1080まんえん

先日、BPOに寄せられた視聴者の意見で、アニメ版「艦これ」に対して舌鋒鋭く批判を浴びるものがあった。

作品そのものの完成度は置くとして、その批判が的外れであるというのは作品を一度でも見たことのある視聴者の大方の意見ではないだろうか。
あの作品はRPG世界のストーリーをそのままアニメに展開しただけのものと筆者は今のところ理解している。つまり閉じた作品世界であり、それが放送されることの是非を云々するほど影響力のあるものではないと思うのだ。

しかし歴史に思いをはせる人々は、世界が平和と共存から、対立と抗争へと推移する中で「情動」つまり世の中の雰囲気が重要な要素のひとつであると考えているらしい。そうした人々は、軍事とエンターテインメントとの結合を、たとえそれがほんの小さな取るに足らぬ現象であっても、社会の危険な傾向の「種」として排除したがるのだろう。

ミク部
変態配列も読みにくさも共通です
そうした「社会の木鐸」を自認する人々の目に、このキーボードはどのように映るのだろうか。

筆者は実のところ作品として「千本桜」をよく知らない。虹ヲタ予備軍の厨二愚息がパワープレイしているのが否応なく耳に入ってくるだけで、資料として今日初めてライナーノーツを目にしたばかりである。
メロディーは実はキライではない。というか、この種のエレクトロニックなサウンドと日本的旋律の組み合わせは筆者のセイシュン時代に聞きまくった音楽そのものである。
....いや、そんな大袈裟なものでなくて、姫神(「...せんせいしょん」の頃)とか、山口美央子さんとかですけどね。

リン(レン?)部
メディアキーも動きます

歌詞は表層だけを捉えると微妙に思える。が、それはこの手の作品に多く言えることで、特に意味はないのかもしれない。
日本人の心の琴線に振れるメロディーと、ごくわずかの人にとってはノスタルジー、そして大多数の人々にとっては過去世界の御伽噺のようなビジュアルがこの作品の肝なのではないだろうか。

一部の人にとっては、近代国家としての勃興を極めようとしてた明治後期〜大正中期の世界を模したコンテンツが、その後の集団的ファシズム国家へと変遷していった過去を想起させるのかも知れない。
最新のファッションに身を包み、平和と繁栄の日本でカルチャーの先兵として銀座を闊歩していたモボ・モガが、数年後に雨のそぼ降る練兵場で死地に向かう者と送る者となったように。

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わけがわからないよ
"Mille Cerise"=千のチェリー=千本桜でおけ?


(2015/02/22記)

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