IBM RT3200 SpaceSaverII
IBM RT3200 SpaceSaverII (37L0907/Rev.B)
メーカー IBM Corp.
諸元
キー配列 日本語/92key(Winx2/Contextx1)
メカニズム メンブレン/ゴム椀
I/F PS2
備考
Junk Point あれ?スムーズになったか...
筆者は基本的にTrackPoint中毒である。

ここでも何度も触れているので敢えて言うまでもないのだが、いったんそのオペレーションの速さに慣れてしまうと、マウスを使った入力などはとてもまだるっこしくなってしまう。
ましてやタッチパッドなどは、単なるタイピングの邪魔としか思えないのである。

しかし、ではTrackPointキーボードの全てがお気に入りかというと、そうとも言い切れない。

まぁこのようなモノは別にして、機構を見るだけでもパンタグラフ、バックリングスプリング、そしてこのSpaceSaverIIのようにゴム椀直押しと種類がある。

最近はノートの薄型化(あるいは低コスト化)の影響で、キーストロークがどんどん短縮化される傾向にあるように思う。筆者にとってのベストシステムの一つはTP560Z/600シリーズに搭載されているキーボードなのだが、現在はThinkPadの高級機でもその素晴らしいタッチを望むのが難しく、またフルキーボードが必要という事情もあって、5576-C01を常用することになっている。
中身はNMB
そんな中で、興味は持ちつつも中々手を出す機会がなかったのが、このSpaceSaverIIである。

最終生産が2003年1stQのようなので、すでに最新のモノでも7年以上前のクラシックキーボードであるが、一部に熱心なファンがおられるようで、たまにオークションに大量のリースアップ品が出品されても、そこそこの値段で捌けていくようである。

筆者としては「デスクトップにはフルキー」という観念があるので、今ひとつこのキーボードに対する食指が動かなかったのだが、たまたま昨年、「程度が悪くてもそれほど惜しくない」価格で出品されたので、試しに一つ入手してみた。

....以来、レビューも書かず8ヶ月ほど放置していた。(爆)

その原因としては、やはりあちらこちらのサイトで指摘されている「キーの滑りの悪さ」があった。
ThinkPad770といった大型機を除いて、このSpaceSaverIIほどのストロークを持つキーボードはなく、その点は筆者の好みであるのだが、いかんせん中古機である故か、いくつかのキーで引っかかりがあったのだ。

だが久しぶりにレビューを書こうと思い立ち叩いてみたら....あれ?購入時と何か違うぞ。

単に筆者の叩き方の違いなのかも知れないが、少しスムーズになった気がする。
これも棚で熟成した結果....なわけないか。

背面
それともう一つに、TrackPointの反応のよさがある。

このキーボードを接続しているデスクトップには、特にTrackPointの専用ドライバを入れているわけではないのだが、前出の5576-C01(TrackPointII)に比べて、遙かにポインタの移動速度がクイックである。

ドライバが入っていないので、センターボタンは動作しないのだが、筆者は基本的にセンターボタンを使わない人なので、現在は特に不便を感じていない。

数値入力を伴う筆者の仕事にはイマイチなのだが、こうして文章を作成するには中々に悪くない選択肢という気がする。

もっともC01のように「不可欠なデバイスなので予備機として複数枚所有」というような意欲は起きそうにもないのだが。

(2011/01/03記)
 

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