IBM UltraBase X3 |
---|
![]() |
|
---|---|
製造元 | 日本アイ・ビー・エム |
諸元 | USBx1, PS/2x1, RS-232Cx1, Pararellx1, LANx1, TELx1 |
Junk Point | 流石純正 |
備考 |
筆者が「純正品」あるいは「ディファクト・スタンダード」に対してどのような見解を持っているかは以前にもこのコーナーで述べた。 と同時に、そうした見解がどのような顛末を筆者にもたしてきたかも、ここを見れば一目瞭然である。逆の言い方をすれば、「非標準」を目指したちゃれんぢと自爆の無限連鎖がこのコーナーを支えているといってもいいだろう。 ところで何故に筆者は本流に竿さしてあらぬ方向へと突き進んでしまうのかといえば、生まれついての体質・・・と言えなくもないのだが、最大の原因はやはり「おぢぇぢぇ」であろう。 まじめに仕事で使用する本体(実際にはそうでないものが多すぎる・・・がまぁそれは置いておく)さえ新品にはとても手が届かないのだから、その周辺機器にしたって「純正・新品」を購入するなど想像の外だ・・・ということになる。 このウルトラベースX3も、同機を所有するtako氏の話を聞いて「うまらや〜」とは思っていた。しかしわが家にはブートストレージとして利用できるPortable Device Bay2000がある。ちうこで買ったX30に、ほぼ同額のドッキングステーションをおごるのは愚の骨頂とも思われたのである。 そんな状況のところに降って湧いたのが「X30WPA化祭り」である。 以前より職場で勝手に電波を飛ばしている筆者をつついていた上司の視線が、出入りのシステム屋さんから色々吹き込まれたことで疑惑のパワーをさらにアップさせてきた。 ぢいちゃんばあちゃんばかりのこの街でクラックするような人間など居そうもない・・・と楽観していた筆者も、流石に「64bitWEPじゃマズいか・・・・」ということになり、Intel2915ABG購入と相成ったのだ。 ところが、これが難航を極めることになる。 最初のno-1802.comパッチ、そしてIntel製ドライバ導入はすんなりといった。 ところが、AccessConnectionsが認識してくれない。「無線カードがオフです」のメッセージが出て、暗号化設定プルダウンメニューが空白なのだ。ドライバの設定画面にESSIDとキーを入れればとりあえずつながるのだが、ロケーションマネージャが使えなければ非常に不便だ。 情報を元にBaffaloのクライアントマネージャ3を入れてみた。これで11g接続+切り替え可能になった....が、肝心のWPAで接続しようとすると、「Baffalo製品使ってないな!」と怒られて5秒で切断されてしまう。 これは困った。いくら11gで繋がっても、以前と同じWEPでは換装した意味がない。 色々調べた挙句「無線LANカードのEPROMに記録されているベンダーIDを書き換える」というタト技を発見する。 「これだ!」と脳裏に閃光走る筆者。しかし....書き換えに使用するCD版のknoppix3.8.2(EN)は、USBドライブブートをサポートしていなかった。 ・・・・・つまり、ただそれだけの目的のために逝っちゃったんです。はい。 結果がどうだったかと? 上司に「コレすごいドッキングステーションだなぁ。。。私もこれがついてるノートが欲しいんよ」といわれ、ちょっと鼻が高かったです。 実際に使ってみても、ポートや電源の抜き差し不要でいい感じ。出品者がおまけにDVD-ROM/CD-RWドライブ+FDDにバッテリーまでつけてくれて、かなりお値打ち感高かったです。..... ....ちなみに丸一日を費やしたEPROM書き換え→ドライバ導入作業は、筆者の著しい徒労感だけを残して、次のステージへと雪崩こんでいくことになるのだった。 (Edited in 15 Mar. 2008) |