Philips PH12127-B MiniPCICard |
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製造元 | Philips |
諸元 | 802.11a/b/g |
Junk Point | 脚下照顕 |
備考 |
筆者が物事の「流れ」について言及したことは一度や二度ではない。 もっとも筆者も含めて多くの人がそれを実感するのは「ハマった」ときだけだろう。なんの障害もなくうまくいったときは「すげえぜ>俺」としか思わないだろうから。 そうした経験がほぼ絶無であるからこそ、そうした認識を強く持つのだ。ツボっているときは「ああ、そういう流れなんだね、こいつは」と諦念を抱き、物事が順調なときは「どういうオチなんだろう」と身構えるのである。 前者の渦中にあっても希望を捨てない筆者は、いつか来る(?)正常動作の瞬間を信じて邁進するのだ。たとえそれが成功とはあさっての方角であったとしても。 さて、ベンダー改変でも失敗した筆者は考えた。「そうだ、そもそもIntel2915ABGとX30が相性が悪いんだ。ベンダーID変えてもAccessConnectionsが認識しないんだからそうに違いない」.... そして筆者は考えた。「非Intelなら問題ないのでは」....筆者のサードパーティ癖が頭をもたげた。そもそもLenovoから提供されている純正ドライバのsetup.exeを実行すると「Family IDが一致しません」などというメッセージが出てインストールできないのは、Intelの傲慢な囲い込み政策のせいだ。別のベンダー製なら、こんなトラップに引っかかることも無いはずだ... 早速調べた結果が、このPhilipsのカードだった。やふおく検索、即決だった ...「X31純正」という一文も、筆者の背中を押したことは否定できない。 数時間前までの考えとまったく矛盾している気がするが、2週間に及ぶ深夜の試行錯誤で疲労しきった筆者の脳は藁にもすがる思いだったかも知れない。あるいはプリンス・ハラルドに侵攻したブエノス・ゾンデ軍の如く、絶望的な状況下で一条の退路を見いだした時の心境にも似ている気がする。 だが『ポルタ・ニグレの掃滅戦』が示す通り、そうした先には大抵の場合「罠」が待ち受けているものだ。 当然のことながら、「X31純正」とはあるが「X30対応」とはどこにも書いていない。「似たようなハードだからおっけおっけ〜」と突入した筆者は、見事に「01C9:more than one network devices」警告、そしてESC回避後ドライバ突っ込んで認識して.....やはりAccessConnectionsでコントロール不能だ・・・・ 八方塞がりの筆者。さらに蓄積したガッカリの中でふと気づいた。 「そういえばBIOS最新だっけ?」 .....結果は1.08、802.11b/g対応は1.09からだった。 再換装された2915ABGは、 1)X30のBIOSを1.09にアップデート 2)no-1802.comを当てる(*2010/02/03現在リンク切れ) 3)「Intel2915Pro」ドライバv11.05.0.API(7KWC50WJ)インスコ 4)AccessConnections4.50インスコ(*2010/02/03現在既にLenovoサイトに見あたらない) で、802.11g+WPA-PSK接続にアサーリ成功した。....わけではない。 1)と2)の時に2915ABGを挿したままだとFDDからの起動までもいかず、その都度k/bを外してカードを抜き...を繰り返したり、その上アンインストールし忘れた「クライアントマネージャ3」に邪魔されての「5秒切断」に気づかずに丸一日潰したりと、最後までハマりまくりではあった。しかし何とかご〜るに辿り着いた。 そして手元に、このカードが残った。 機会があれば、カミさんの600Eにでも突っ込めないもんだろうかなどと考えている今日この頃である。ところで600EってMiniPCIスロットあったっけ? (Edited in 15 Mar., 2008,2010/02/03追記) |