ASUSTek TX97-E


製造元 ASUSTek
諸元
Processor CX M1/AM K5/AM K6/Pentium
Processor Speed 75-200MHz
Chip Set Intel430TX
Maximum Onboard Memory 128MB(EDO/SDRAM Supported)
Video Chip Set None
Cache 256KB
BIOS Award
Dimensions MiniAT
I/O Options 32-bit PCI slots (3), PCI/AMR slot (1), 16-bit ISA slots (3), floppy drive interface, IDE interfaces (2), parallel port, PS/2 mouse port, serial ports (2), USB connector
NPU Options None
Junk Point 雷撃
備考 他項でも述べたとおり、筆者の不覚によりサージ突入でPrimaryIDEチャネルを破壊された。雷撃で吹っ飛んだ筆者のデバイスはこれで2個めである。(正確には3個めだが)
Socket7用のチップセットとしてはIntel最後となった430TXで、その後他チップセットメーカーによっていわゆる「Super7チップセット」がリリースされていったのは衆知の事実である。
筆者は「心情的非Intelシンパ」なので、SECC1などという言迷のCPUをリリースし、バス周りの特許で技術の囲い込みに狂奔するIntelに対抗していくALiやVIAといったチップセットメーカーに、それまでのCPUとピン互換のsocket7を採用しているというだけで大きな期待を寄せていた。
だが結局筆者がこのマザーの次に購入するのはAthlonプラットフォームのIWill KK266になり、この間にリリースされたPentium2/3やCeleron、AMD K6-2/2+/3、そしてCyrixMX/MIIといったあたりのCPUおよびマザーに関する筆者の知識がすっぽり抜け落ちてしまうことになる。その最大の要因が、この非常に安定したマザーだったのだ。
とはいえ当初は苦労したこともあった。
筆者が以前に使用していた同じASUSの「PCI/I-P55SP4」からこのマザーに変えたのは、件のマザーがあまりにもノロかった....ということもあるが、このときの動機はIntel純正チップセットという安心感(普段言ってることと違うぞ)と、初めてバスマスタIDEをサポートした....という2点にあったのだ。が....当時Windows95はバスマスタIDEをサポートしておらず、Intelが提供するバスマスタIDEドライバを入れる必要があった。
しかしこのドライバが曲者で、標準IDEドライバ削除とこのバスマスタドライバの入れる手順を少しでも間違えると、たちまちデバイスマネージャにびっくりマーク登場である。....筆者は何度セーフモードで起動→元に戻す→導入→セーフモード....を繰り返したことか。
だがそれもWindows98を導入することで解決し、臭味役いいんちょ氏からMMX-Pentium200MHzの無償供与を賜ったこともあって、その後4年近くの長きにわたって筆者自宅の主力母艦として稼動することになる。KK266導入後NT4Serverを入れて自宅webサーバになってからをも含めると、実に7年間働きつづけたことになる(サーバ用途としては430HXと違い、キャッシュ可能なメモリが64MBまでということもあって不向きなのだが)。この名盤を一撃で失ってしまったのは返す返すも残念なことである。
なお、筆者がこのマザーを購入した当時、TX97には無印とこのE、そしてATX版のTX97-XとTX97-XEがあった。EとXEはSIMM/DIMMスロット、無印とXはDIMMだけだったようである。
このとき筆者が思い切ってケースごと換えてATXにしていたらどうなっていただろう。確かに安定して使いやすかったから今日まで使い続けたということもあるが、当時の買い替えサイクルからして、ここまでこの板を引っ張ることは無かったかもしれない。
そして今日、この板の抜けたwebサーバのケースには、BabyATのAlladinVマザーが、socket7互換の「暴れ馬」CyrixMII-300GP/233MHzと共に収まっている。
「用途に応じたハードウェアの選択」という点において、筆者はその見識を疑われずにはいられない。....がまあよいであろう。AlladinVのL2キャッシュがカバーするメモリ上限は128MBまであるし、webサーバが浮動小数点演算能力を問われることはまずないだろうから。

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