Intel Mobile Pentium-III 450MHz
製造元 Intel
諸元 FSB100MHz x 4.5 Core clock450MHz
Coppermine core,L2 cache 128kbytes, MMX,
Junk Point 安定志向
備考 「やり直す」....人生においてそれがかなうのは幸福なことである。

「事業に失敗して無一文、だがまだチャンスはあるさ。もう一度やり直しだ!」「結婚した今もあの人のことが忘れられないの。できるならもう一度やり直したい....」「幼い頃はよかった、もう一度あの頃に戻れたなら」.....

日々の暮らしの中でそう思うことは多いだろうし、また実際に思い切る人もいるだろう。その結果として、火の車を回しながら雪ダルマを転がしたり、気が付いたらアンドゥもリドゥも出来ずに場末の飲み屋でママなんぞをやっていたり、「まずは形から入るのが肝腎」とばかりに幼児ぷれいに走ったりすることもあるだろうが、それはまあそれである。

基本的人権の平等とは全てのものが平等に与えられるのではなく、「機会」が平等なのだ....とエセ人権運動家と舌戦を繰り広げる煽動政治屋は言う。

勿論OSXやWindowsといった今日のプラットフォーム上で動くアプリケーションに関してはそんな問題は存在しないといってもいいだろう。
書き直したドキュメントがどんなにシッチャカメッチャカになる危険を孕んでいようとも、それはライター個々の資質の問題である。「3歩進んで2歩下がる」タイピングの筆者などには、「やり直し」は欠くべからざる機能であり、それはすでに空気の如く当たり前に存在するように思える。

.....のだが、「やり直すチャンス」さえ与えられないケースが、特殊端末の世界では今でも存在する。

筆者が日々相棒として使用している包装機械は印字制御をタッチパネル式のLinux端末で行っているが、この端末の漢字入力システム(Wnnを使用しているらしい)のヒドさときたら漢字タイプライター並である。
連文節はおろか、単漢字すらもロクに変換できず、その上タイプミスをするとコピー/カット/アンドゥなど一切できず、もう一回「全消去」して打ち直すしかない...包装待ちが溜まってきた時にこのような状態に陥ると、思わずモノクロの抵抗皮膜式感圧タッチパネルに鉄槌を下したい衝動に駆られる。

「80歳のオバアチャンでも使こてゃはりますよ」大阪人の包装機械屋さんはのたまった。オバアチャンが、せっかく永らえた寿命を操作ストレスで縮めないことを切に祈るとしよう。

ところで、写真のMMC-2 PentiumIIIである。

これは筆者所有のThinkPad600Xに載っていたものだが、先にも述べたように前のめりな筆者が、こともあろうに850MHz版Mobile Pentium3を落札してしまったことにより、お役御免となってしまったのである。

しかしながら筆者がこのCPUの処理速度に大きな不満を持っていたかというと、そうでもない。
ビデオはそこそこ再生するし、576MBメモリのおかげか巨大なスプレッドシートを展開しても、X30に比べて動作がカッタルイ....ということもそれほどない。
確かにPacketiXの仮想LAN転送速度はあまり速いほうではなかったが、これとて回線速度なども絡んでくるから一概にハードのせいとはいえない。

加えて、どうやら筆者の600X(2645-3UJ)はSpeedStepに対応していないらしい...という、やりなと言うか、やっぱりというか、そういう事実が判明した。

というわけで、「やり直せるならやり直したい」そう普通なら思うだろう。

だがそれはかなわぬ夢というものである。なぜなら.....筆者は極度のめんどっちがりであり、分解は得意だが「元に戻す」のは大の苦手だから。

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