Suntory Potion
製造元 サントリー
諸元 清涼飲料水:果糖ぶどう糖液糖、砂糖、ローヤルゼリー、プロポリスエキス、エルダー、カモミール、セージ、タイム、ヒソップ、フェンネル、マジョラム、マンネンロウ、メボウキ、メリッサ、酸味料、香料、カフェイン、保存料(Sodium Benzoate)、リン酸塩、ビタミンB6、ビタミンB1、青色1号
Junk Point フタがシマラナイ
備考 筆者はファンタジーがあまり好きではない。
....いや、この表現はあまり正確でない。ヤンアニ立読み時のラインナップは「ホーリーランド」→「ゆびミル(こら)」→「ベルセルク」だし、ディートリッドの絶対領域(*1)に萌え萌えだったりする。また現にこんなのを書いていたりもする。
だが、近年のブームともいうべきファンタジーの洪水には完全に乗り遅れた。その気恥ずかしさが「今更ファンタジーなんてねぇ....」という屈折した感情を抱かせているのだ。

その遠因となったのが「FF」やら「DQ」なんていうファンタジー系RPGである。

筆者の頭の中では、いまだにこれらのRPGはSDなキャラが隊列なして画面の中をちょこまか動き回り
、アイテム集めては戦闘フェーズ....というモノである。そんな非生産的な児戯に時間を費やしていられるか....という偏見が根強く残っているのだ。

そうこうするうちに斜陽の日本ゲーム業界の雄は連作を重ねて第12弾、その発売開始の賑やかしに登場して、しゅぽぽさんを始めとするコレクターの頭を悩ませているのがこいつである。

それにしても6種のボトルはまだ判るとして、27種類のカードは酷い。コンプするには最低600円x27=16,200円を投資しろということか。
ある日一人暮らしの息子の自宅を見に上京した母親が、彼の部屋に並べられた、化粧水と見紛うような美しいボトルの数々を目の当たりにして絶句するだろう。「オマエ、何か辛いことでもあったの?変な人と付き合ってない?」....

....液体そのものの色も綺麗なライトブルーである。沢山の種類のハーブが入っているので、消炎作用を持つ色素アズレン(マローやカモミールなどに含まれる)かと思ってよく見ると、燦然と輝く青色1号の表記。中々にパチィだ。製造はサントリーでなくてサンドリーだったりして。(*2)

味はというと、かなり甘ったるく、かつ薬臭い。ビタミンBがその主役だろうが、エルダーも(ちゃんと入っていれば)結構酸味がキツイ。このハーブも消炎作用があるので、のどの痛みや花粉症などによく利用される。

だが、この飲料水を飲んで生じる生理変化の原因は別にあるようだ。

筆者が行った特異的CYP欠損検体と対照群における生理学的定性試験において、表在血管の腫脹と体温上昇に有意な差を認めた。....つまりアルコール全くダメな筆者が飲むと赤くなり、残りの半分を飲んだカミサンには何も起こらなかった。
筆者の体感的には、清涼飲料水のエタノール含有上限1%を軽く越えている気がする。
RPGの中でキャラ達がこいつを拾っては飲み、体力だかLPだかを回復させているのだろうが、ただ単にヨッパラッてるだけではないのだろうか。

FFXII発売と同時に急速に店頭から姿を消したが、それが『数量限定・イベント商品』という理由だけではないと穿たせる怪しさを持った一品である。



注1:正確には、ディードはオーバーニーを履いていないので絶対領域は存在しない

注2:実在のサンドリーはアガリクスを始め優良なサプリメントを製造販売している食品メーカーです。
   ここに先にお詫びして訂正せずにおきます。

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