ぎょうざ
製造元 つるや
諸元 キャベツ・肉・パン(ニンニク抜き)
Junk Point 新製品
備考 いまさらのようだが、統計というものは当てにならないと思う。

χスクエア検定だろうがなんだろうが、母集団に対してきわめて少ないサンプル数で有意差の有無を判定すること自体に無理があるのだ。「1200人もサンプルを取れば大丈夫でしょう」....んなわけないのである。
危険率5%という数値は、例えば医薬品の副作用発現率で言うと「上市が許容される最悪の数値」なのである。

その上調査対象群の設定が適切であるかどうかを考慮しなければならない。

某水棲生物さんの産地である滋賀県大津市は「日本一ぱそこんが普及している街」なのだそうだが、これも「対人口パソコン販売台数」が日本一なのであって、「パーソナル」コンピュータが未だに「一家に一台」という日本においては、この調査においては人口希薄地域の方に有利な数値が出るのは明らかなのである。

またこうした調査には、消費層の流動性も加味しなければいけないだろう。

宇都宮が日本一の餃子販売量を誇る、それは間違いないだろう。だが、その大量消費を支えるのは、「餃子日本一の町」に来る外部の人間である。本質的な意味においての「日本一」は、地元民が主食のように餃子を食いまくる浜松市とどちらが上か、微妙なところだと思う。

....で、おなじみ「つるや」の新製品である。
「餃子パン」でも「餃子ロール」でもなく、ただ単に「ぎょうざ」であるところがなかなかに潔い。

表面はモチモチっっッとした白パン、中身はキャベツと肉で昼食時の摂食も可能なように大蒜は除去されている。製作者の心遣いが偲ばれる一品だ。オーブンでこんがりと焼くか、レンジで温めるとなお美味しいとのことである。(筆者は菜食継続中なので食べてない)

「日本一のパン消費県」滋賀県が誇る言迷パン店の意欲作だが、その割にはレジ台の片隅に、地味かつ無造作に、「一山いくら」状態で陳列されていた....が、そこそこ売れているようだったからまあいいか。

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