Suntoryエスプレッソーダ
製造 サントリー
諸元 コーヒー/甘味料/乳化剤/香料/ビール醸造時の余剰二酸化炭素
Junk Point 市場の忘却に4年?
ロンドンオリンピックは、現地時間で本日(8/12)クライマックスである。

初音ミクの開会式セレモニーが実現しなかったり、謎のカレー女が行進したり、岩礁と銅メダルの交換を希望する選手がいたり(...筆者はサポーターに踊らされただけだと思ってもいる。彼の主義主張はともかくとして、オリンピック出場選手の規定を知らなかった筈はないから)、まぁそこそこ話題をふりまいた大会だったと思う。

とりあえず、筆者も含めて多くの人が「国家の威信」という視点を外せないにしても、自国の選手達の成長や努力が形となって現れるのを見るのは嬉しいものだと思う。

が、そう感じるようになったのは、筆者も歳を取ったということなのだろうか。(ふっ)

....そうした「生命力の祭典(商業化や政治化を抜きにすれば)」とは関係ない所で、「オリンピック」は接頭語として一般化している。「何年かに一度ブレイクする」という意味でだ。

日暮熟睡男はともかくとして、「オリンピック歌手」(起源はばんばひろふみ)「オリンピック芸人」(猫ではない)などがあるが、とりあえず『4年に一発屋』....ということは「次の4年か、あるいはそれ以上」まで生き延びているということであり、その生命力自体は評価するべきではないだろうか。

マターリ漕ぐ
いわゆるこれが
『スベリ芸』というやつか

そんな中、評価に若干微妙な所があるのが「炭酸珈琲」だ。

筆者がこの類のドリンクを初めて見たのは、大学に入学して親元を離れる際に、生活用品一色を買いに行った生協においてだった。したがって今から28年前、奇しくもちょうどロス五輪の開催された年である。

以来発売されるごとにキワモノ的取り上げられ方をする割りには、大した人気を博することもなくフェードアウトし、人々の記憶から消え去った頃を狙って....かどうかは分らないが、何年かの空白をおいて再発売されるというパターンを繰り返している。

今回の「Esspressoda」はサントリーからの発売だ。
筆者の記憶では、以前の発売は各回とも別個のメーカーだったように思う...が、調べてみたら28年前はサントリーでした^^;

しかしそれ以降の発売は不明である。サントリーは『28年ぶりの発売』と公式にコメントしているので、かのメーカーではない。つまり他のどのメーカーも「二度と作るもんか」ということではなかったのだろうか。

そこに敢えて突っ込んだサントリーの心意気や良し....つか大手飲料メーカーの余裕なのだろうか(過去に有名なこれこんなんこんなのも発売してるし)。

その心意気に感じ入って、新発売ごとにボトルに刻まれる「新感覚!」というロゴに「何度もスベってるやん」とツッコミを入れながらも結局買ってしまう言迷シ十まにあと、「へ〜こんなの出たんだ」とうっかり手にしてしまう何も知らない一般人がいるからこその「オリンピック飲料」なのだろう。多分。

製法に工夫を凝らし、炭酸珈琲が売れなかった原因の「酸味」を抑えたとのことだが、筆者に言わせれば、炭酸水の味は「辛」と「苦」と「鹹(塩辛味)」であり、東洋医学の五味のバランスからすると、「甘+酸」を加えるとバランス良いうまみになると思う。
元々「苦」が突出している珈琲味は、どうアレンジしても炭酸とはマッチしないのではないだろうか。

....ともかく数年ぶりに発売されたので、買ってみた。飲んでみた。
幾分かの新しさは感じられたが.....やはりあの味だった。

というわけで、次回の新発売は2016年か。
今度こそは爆発的に売れるかも知れない。何せ次のオリンピック開催国は「サッカーとコーヒーの母国」ぶらぢるだから。

もっとも今回のサッカーU-23代表に象徴されるように「攻撃力は破壊的だが、防御が甘い」国だから、それに倣ってカルナヴァルの花火の如く散華する可能性が大きいと思われるんですけど。



(2012/08/12記)

Junk Junky