製品名称 阿波踊り専用エナジードリンク
原材料 果糖ブドウ糖液糖、ユズ果汁、酸味料、アミノ酸、カフェイン、カラメル色素、イノシトール、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ビタミンＢ６、ビタミンＣ、ビタミンＢ１２
"Dancin' all night このままずっと..^2瞳を閉じて〜♪"
"ああ燃え尽きるまで、踊り明かす〜の〜♪"
歌の世界ではおなじみの"徹夜ダンス"なのだが、さて実際にはどんなものなのだろうか。
Clubに出入りしたことがない筆者は、そっちの方の情報には全く暗いのでスルーするとして。
(旅先のディスコで２時まで踊ってそのままホテルで気絶したことはある)
全国的に有名な「夜通し踊る」祭りとしては、
・新潟総踊り
・郡上踊り
そして懸案（？）の
・阿波踊り
などがあげられる。
このうち筆者が参加したことがあるのは郡上踊りだけだ。
たぶん上記３つの中で、一番穏やかに粛々と踊る祭りだと思うのだが.....22時頃から街を縦横に取り巻く踊りの輪に加わり、時には離脱して屋台で燃料（糧食）を補給しながらがんばったが....1時杉には睡魔と疲労でギバープだった。
終日勤務の後に行ったという点を差し引いても、一晩中踊り続けるという行為が、如何に日常を逸脱した過酷な「エクササーイズ」であるかを思い知らされた次第だ。
ましてや、映像でしか見たことはないが、阿波踊りの振り付けは郡上踊りの中でわりと動きの激しい「春駒」でも比較にならないほどスピーディでダイナミックなものに見える。あんな踊りを一晩続けていったい人間は大丈夫なのか？
.....そのソリューションの一つが、この「AwaRise」らしい。 発売元の自販機業者「サンマック」は地元徳島と関連づけた缶入り汁の開発を２０１２年から行っている会社である（そういえば同県内のクリエイターコミュニティに同名の集団がある。 これも関係のあるものなのだろうか）。 徳島と言えば多くの人にとっては阿波踊りというアクティヴィティー、一部のヲタにとってはマチアソビ＆帰宅部というクリエイティヴィティー（笑）、さらに少数の元鉄にとってはチクワだろう。踊りとクリエイター、その２大勢力が手を結び、このドリンクが生まれた.....ということにしておこう。ていうか、チクワはどこ行った。 |
一般にエナジードリンクといって思い浮かべるのは、ビタミンＢ群のあの匂いと強炭酸、そして痛烈な甘酸っぱさといったところだろう。 だがこのAwaRiseはそうしたガッツリ系とは一線を画していて、ユズの香りがはっきりとした、後味が爽やかなドリンクに仕上がっている。ここのところエナジードリンクが割拠しているが、先に紹介した「お嬢様聖水」らと並ぶ、清涼系第二世代エナジードリンクといえるのかもしれない。 尤もこれには理由がある。原材料を見ると、ドリンク剤特有の「ビタミン臭さ」を演出するビタミンＢ１（チアミン）が含まれていないことが分る。飲み口の爽やかさはおそらくここに起因するのだ。 実のところ、TCAサイクルの重要な補酵素であるこの水溶性物質を含まないことは、長時間にわたって肉体に発汗と高負荷運動を強いる際に用いるサプリメントとしては、かなりクリティカルな欠点なのだが。 むろん、だからといって覚醒・発揚効果に限っては、そのほかのエナジードリンクと違いがあるわけではなさそうである。目に見える形で覚醒作用を発現するのは、いうまでもなくカフェインだから。 現に試験を明日に控えた筆者愚息は、追い込みのために当飲料をひっかけて残された課題を消化するべく深夜作業に望み、踊りながら....ではなかったが、鼻歌交じりに明け方近くまでの連続運転を難なく乗り切った。 （....むろん効果が切れた翌日の試験は爆裂していた模様だが） |
だが、現時点での問題はその入手性にあるだろう。
徳島県内に展開中の「サンマック徳島珈琲自販機」は約３００台、そのうちAwaRise充填機は８月の段階で１０％の３０台しかない。
もちろん県外には設置機がない。非徳島県民が入手しようと思えば、現時点では海を渡るか、サンマックWebサイトで箱買いするしかない。
１ケース仕入れて、毎日１本。
毎晩踊り続けて、１ヶ月。
正に踊る阿呆に飲む阿呆である。
かなり深煎りで、こちらはオヌヌメ |
(2015/10/29記)