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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その506


木下隆雄「カール・マルクスによると、資本主義社会における労働者の過重労働と、それに基づく人間疎外は、強制労働と生産手段からの自由によってもたらされるのですが」
小椋良二「聞きかじりの半可知識を持ち出してきましたな。Eテレでお手軽に済まそうというのは、ググって終了とあまり変わらない気が致しますが」
木下「い、いやその....私と致しましては管理者さんの時間外労働が月累計120〜200時間というのがいささか懸念されるが故に、その原因と対策を検討するべきかと思っておるのです。彼ががポクーリと逝かれますと、我々も活動停止ということになりかねませんし。志を継いでくださる方がいらっしゃれば別ですが」
小椋「此処はご家族にも存在をあかしておられない『零子相伝』ですからねぇ....というか、そもそも管理者さん、労働のコモディティ化によってもたらされる収益を搾取する側の立場なのでは」
木下「あの方の場合、自らの作業をコモディティ化...というかモジュール化して高速処理することで、雇っている労働者の皆さんの作業量を減らすことに腐心されているように見えます」
小椋「資本家の風上にも置けませんな」
木下「な、なぞ」

木下「ともかく、昨今は流石にマズイと思われたのか、平日の作業を高速・高密度化して、土日の作業に余裕を持たせようとされているようですけどね」
小椋「結局作業してるんかい」
木下「そ、それはそうなんですが、少しずつれぢゃ〜にも意識を向けるようにされている由。何しろ資本家になられて以来撮りだめた未視聴アニメが743コンテンツ/12226話/4890.4時間=203日18時間24分にのぼっているそうですし」
小椋「う゛、ヴァカかと。アフォかと」
木下「仕方ないですな。で、少しずつでも消化しようとWeb研修を流しながら書類作成と同時に消化視聴を行なっておられるということです」
小椋「なるほどそれで我々もご相伴にあずかっていると。で本日のめにうは何でしょう。ひとつ上放送局の『やり直し』とか」
木下「し、しごとちうですよ」
小椋「なんだ、結局『あるばいとまはとふらい』ですか」
木下「それは全110話既視聴です。さて今日は....」



小椋「昨日も視たぞ」
木下「し、しごとちうですから未視聴は集中力が...」
小椋「結局時間外勤務時間を増やしてるだけじゃありませんか」
木下「代表社員に時間外はありません」
小椋「開き直ったな.....しかしこの手の日常系は飯テロというか、グッズテロの罠がありそうです」
木下「もうかれこれ10年近くTS抜いてる我々ですよ。そんなトラップにひっかかるワケが」



小椋「チョれぇ〜」
木下「あ、尼で残り7個だったもんで」
小椋「しかもポチって後からもう少し大きい『A-GO』『A4君』があると知る情弱ぶりは相変わらず」
木下「積み込むましんがJB23ですから、小さいに越したことはありません」
小椋「しかし焚き火なんてしたことあるんですか。今を去ること50年前、御父様と畑でゴミを燃やしてダイオキシンを賛成されて居た頃以来かと」
木下「そんなわけで、ここで予行演習を兼ねたBBQということになるのです」
小椋「1回限りの気が致します」



木下「とは言え組み立ては志摩りんの動画を参考に何度もやったから無問題」
小椋「JKではなくてオサーンだった気もしますが.....そういえば今回のセット、グリルとハードロストルも付いてましたな」
木下「標準のロストルが本体壁面と同じ薄いステンレス製、これはどうなんでしょう。とりあえず頑丈そうな方を使用してみようと思っているのですが」
小椋「厚手の鉄ですけど、本体を折りたたんだ時にちゃんと入りますね」
木下「ホントはグリルもポシェットに入ると良かったんですけど」
小椋「その辺は別途購入と言うことで.....ってホントにコレ持って出かけるつもりですか」
木下「さ、さかな街とか、海辺とか、デルタとか」
小椋「トンビにさらわれるぞ、また」
\ハイッタヨー/
(管理者)



木下「燃料はこちら」 \コンニチハ/
小椋「日和りましたな。マツボックリとか、枝を拾ってきてガチ焚き火をする気は無かったんですか」
木下「こんなとこでやらかしたら大惨事だ」
小椋「をを志摩リン」
木下「そんなわけで、着火もお手軽に。これさえあれば、強風下でもまったく着火は問題なし。マツボックリなど御用済みです」
小椋「御用があったためしがありましたか」
木下「と、とりあえず着火剤配合であっという間に安定の火力。B6くんだと、端に寄せて一つ入れておけば、燃料側が強火、反対側が保温....という感じになりそうです」



木下「ではさっそくレモン塩ネギマで」
小椋「乗せてから振ると、アブラでコートが剥がれたステンが錆びますぞ。前もって振ってから焼いたほうが」
木下「後で気がつきました」
小椋「やり....しかし0℃近くの気温なので、火が通るか心配でしたが、この火力で十分のようですな。むしろこまめにひっくり返さないと焦げるくらい」
木下「焼けてくるとアブラが出ていい具合です。赤身だけの肉で無ければ、前もって油引かなくてもいけそうです。焚き火としても雰囲気あって、なかなかの暖かさです」
小椋「....気分出しておられるところ申し訳ありませんが、土台となってるましんが作動中である件」
木下「ぼ、ぼちぼち焼けてきたところで、絶景を眺めながら頂くと致しましょう」



小椋「....見慣れた景色ですな」
木下「は、はぁ...人間疎外もココロの持ちよう一つで新しい世界が」
小椋「それは唯心論的上部構造」
木下「なぞ」



-- おまけ1:雪国消火法 --





....その507へ続く(\チョマテヨ/)