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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その494

木下隆雄「東日本を直撃した今回の台風、被災者の皆様にはただお見舞いの言葉があるのみですが、銀河を覆う戦雲もいまだ晴れることはないようです」
小椋良二「その強引な持っていき方以前の話なのですが、ここ数ヵ月間管理者さんは何をされていたのでしょうか。それこそ当サイトを覆う放置の暗雲未だ晴れず...といった感じでありますまいか」
木下「若干体調に問題を抱えておられることもあると思うのですが、それ以前にいつものアレがあったようで」
小椋「なるほど、ふりひらなアレですか」
木下「違うそうじゃない」
小椋「わかってます、買った→叩いた→放置した...アレですね」
木下「そのとぉーり」
小椋「やり」

木下「もう一方の劇場版オリエンテッドなメディア展開を行なっていた単艦行動スペオペですけど、尼プラで鑑賞完結してしまったので、当サイトでも今ひとつ盛り上がらないまま尻切れトンボになってしまいました」
小椋「まああれは渕っちゃんがブッチされた時点で製作の先行きが見えてしまった感もありますけどね」
木下「そうしたことにならないよう、1577年後の本日に開戦する歴史的大敗北の記念すべき日に、我々はその戦記を目の当たりにするべく東奔しているということです」
小椋「そんなこと言いながら第二幕開始が12日後に迫っておりますけど」
木下「あ、そそーですね」
小椋「奥方に『また今度の機会でいいや』などと拗ねていた管理者さんも、鑑賞に辿り着けたのでしょうか」
木下「さ、さあそれはさておきファイエル」



小椋「....これが今回のユリアンですか」
木下「ちげいます。ヒルダたん」
小椋「流石奥田万つ里キャラデザとは随分と違います。同じくピアスは空けておられるようですが」
木下「個人的にはここにリズたんとサビーネたんを持ってきたかったのですが」
小椋「貴方はクリームの詰まったケーキがご所望ですか」
木下「をを、らいんはると様」
小椋「そんな女子ネタは置いといて」
木下「女子と言えば今日の劇場内、もっと管理者さんのような○サーン割合が高いかと思ったのですが、腐女子的な1〜2人連れ女子が結構多かったようです」
小椋「それも置いといて」



木下「さっそくやってきました、同盟軍の墓場」
小椋「なるほど、確か初期設定では恒星アムリッツァも膨張と収縮を繰り返す惑星を持たない変光星だったように記憶していますが、今回はかつて資源採掘が行なわれていた小惑星が多数点在する星域に設定されていると」
木下「そういうことのようです。で、猪突猛進の猛将ビッテンフェルト中将の失策で同盟軍は全滅を逃れる...という流れはあるのですが、ここではその解釈の変遷を見てみたいと思うのです」
小椋「なるほど、今年は亥年ですしね」
木下「それはおいといて、一応原作の流れとしては、

・ビッテンフェルト艦隊が第13艦隊に突撃、ワルキューレを出し近接戦闘を企図した際に砲火が減弱、見抜いたヤンに至近からの集中砲火を喰らう

・帝国艦隊が同盟残存艦隊を包囲、薄いビッテンフェルト艦隊をキルヒアイス艦隊が援護布陣

・ヤン「しまった!」が、同盟艦がイレギュラーなワープ→時空震→乱れたビッテンフェルト陣営を突破し離脱

....という流れだったのですが」
小椋「この流れには2点ほど説明不足な点がありますな。近接戦闘移行時になぜ砲撃を弱める必要があったのか?という点と、時空震が艦隊全体に影響が及ぶほど、単艦で帝国艦隊に接近していたことになる...という点です」
木下「そういうことです。その点を踏まえて、過去の解釈から見ていきましょう」



木下「まず、OVAシリーズから」
小椋「えっと、整理すると、

・同盟第8艦隊を粉砕し、第13艦隊の斜め後方に位置したビッテンフェルト艦隊が、回頭と同時にワルキューレ出撃準備&長距離砲を短距離砲へ→ヤン「背後で回頭する黒い艦隊を撃て」→ビッテンフェルト艦隊、斜め後方から集中砲火を喰らう

・帝国艦隊が同盟残存艦隊を包囲、薄いビッテンフェルト艦隊をキルヒアイス艦隊が援護布陣開始

・ヤン、それを見て「ここまでだな」と冷静に薄い布陣に一点突破の集中砲火→ビッテンフェルト陣営を突破し離脱

・ビッテンフェルト「おのれ....!!」

...となります」
木下「そうでした。で、包囲網突破が偶然によるものではないこと、また単艦行動の暴挙がなかったことになる一方で、背後で回頭する艦隊を後方射撃でなぎ倒すという点が不自然に感じられるのです」
小椋「確かにそうです。よしんば艦隊を高速回頭するとしても、背後からメックリンガー艦隊が迫っていましたし」
木下「以上の点も踏まえて、次は道原かつみ様のコミカライズ版」



木下「機雷原突破方法がミニブラックホールに変更されていますが、こちらも整理すると、

・同盟第8艦隊を粉砕したビッテンフェルト艦隊(位置不明)が、ワルキューレ出撃準備&長距離砲を短距離砲へ→ヤン察知→ビッテンフェルト艦隊、集中砲火を喰らう

・帝国艦隊が同盟残存艦隊を包囲、薄いビッテンフェルト艦隊をキルヒアイス艦隊が援護布陣開始

・ヤン艦隊、予め恒星アムリッツァ表面に秘匿したレーザー砲台付き無人太陽ボート群から砲撃→乱れたビッテンフェルト陣営を突破し離脱

・ビッテンフェルト「くう...」

....というかんじで」
小椋「こちらも前半の集中砲火の流れがやや不明瞭ですな。で、こちらは初めて『戦闘開始前の仕込み』戦法が登場します」
木下「戦機を読むに敏な知将の判断によって突破するより、こちらの方がやや説得力がある気がするのは私だけでしょうか。で、最後に『Die Neue These』での戦闘を見てみましょう」



木下「こちらは最新の歴史考証が為されていると申しますか」
小椋「んな高尚なものですか」
木下「そうしたオサー○なギャグは置いとくとして、

・同盟第8艦隊を粉砕したビッテンフェルト艦隊が、ワルキューレ出撃。ヤン艦隊に接近したワルキューレとの同士討ちを避ける為砲撃を中止→ヤン、対空防御を駆逐艦に任せる一方で、大型艦はシールドに回すエネルギーも使用して主砲を撃ちまくる戦法→ビッテンフェルト艦隊、集中砲火を喰らう

・帝国艦隊が同盟残存艦隊を包囲、薄いビッテンフェルト艦隊をキルヒアイス艦隊が援護布陣開始

・ヤン艦隊、予めアッテンボロー准将率いる第10艦隊残存部隊の一部を無人艦とし、小惑星(目視で直径10km前後?)を押させて突入&集中砲火→乱れたビッテンフェルト陣営を突破し離脱

・ビッテンフェルト「ぐぬぬ...」

となりました。前半は他の解釈に比べ、理にかなった戦法と言えるかも知れません」
小椋「実体装甲がある程度の強度を持っていることが前提ですけどね。OVAでは大型艦の実体装甲が艦載機のレーザー砲で破られ轟沈する程度の段ボール装甲でしたから」
木下「そうなんですよね。実際には単座式戦闘機同士のドッグファイトが近接戦闘のメインだったようなので、そこまで艦載機の攻撃がクリティカルだとは思えないわけで、そうすると上記のヤンの戦法も説得力がある気がするのです」
小椋「一方で、小惑星を押す戦法は」
木下「まぁ...アリなんじゃないでしょうか。ただ見たところ、質量としては戦艦の数倍〜数十倍はありそうな小惑星の破片でしたので、強力な重力制御がない限り、加速に問題があると思われます。『まさか、石ころを投げてくるとは...』という帝国軍の意表をつくことが、この作戦のポイントかと」
小椋「なるほど了解しました。でまだもう一点、説明不足な点があるように思われます」
木下「は、してそれは何でしょう」
小椋「もしかして貴方、ビッテンフェルト提督のぐぬぬ顔を見たかっただけでは」
木下「ぎ、ぎくぅ」

....その495へ続く(オイゲンもゴツイ)