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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その490



木下隆雄「以前にどこぞで管理者さんが『かの諸葛孔明を始め、自分と同じ年月を生きて世を去った偉人は数多いる。それに比べて我が身の成すところのなんと小さき事よのを』と述べておられました」
小椋良二「何を贅沢な事をおっしゃっているのですかね、得る物はただ幾星霜のみ、失うは頭部の翠と」
木下「なでなで」
小椋「やりやり」
木下「....とそうした些末はさておき、それは当然ですな。かの2人の大陸偉人が生きた乱世、人の一生が現代よりも遙かに濃密で短いものであったことを考えれば、管理者さんの古びたパンツのゴムの如きたるんたるんなミドフィフ人生がそうした人々のそれを超えても何ら不思議ではありません。単なる尺の問題、中身は顧慮するに値せず、です」
小椋「まったくです。ところでその、2人とおっしゃったもうひとりとは」
木下「張作霖」
小椋「火暴」

木下「いずれにしても管理者さん、ちょっと6ヶ月ほど24時間休暇がとれないぐらいで気分を出して『今はなにもしたいと思うことがない』などと奥方にごちておられる由ですが」
小椋「あーまた始まりましたか。で結局は周囲に忖度して自ら墓穴を掘ってる振りをされているだけだと」
木下「そういうことです。結局皆様がお休みになられての未明出撃、いつものつぼぱたーんです」
小椋「つ、つぼりケテーイですか。そう言いながら貴方も哲也出撃、大丈夫ですか」
木下「問題ありません、ちょっと標識が見えにくいだけです」
小椋「を、をーい....」



木下「そんなわけで喫緊の課題を片付けるのが今回の目的です」
小椋「ありましたか、そんな課題が」
木下「管理者さんの頭上を札ビラが飛び交い、まさに胃に穴が穿たれようとしていた5年前、管理者さんが唯一の現実逃避先として夜な夜な鑑賞されていた凪あすですが」
小椋「は、はぁ...そういえば放送終了後もしばらくは、モデルとなった地域をP.A.Worksが公式に明かしていなかったということですね、地元では盛り上がっていたにもかかわらず」
木下「まあ、巡礼者が発見するのが常になってますからね。ロケハンの時点で地元と申し合わせがあるのかもしれませんが。で、ここ(画像クリックで劇中シーン{14話『約束の日』より)」
小椋「塩水サイダー....ちと無理があるような」
木下「カワイイから許す」
小椋「どてっ」



木下「こちらが店舗本体。劇中には出てきませんでしたな」
小椋「確かそうだったかと。トップのメニューは...ちとネーミングセンスが」
木下「まあここら辺が落としどころなのでは。当時の視聴者としては、今でも取り上げているところがあるというところに意義があるのでありましょう」
小椋「それにしても早く着きすぎ」
木下「といっても、開店まで待っていると管理者さんの仕事に障ります。早急に移動することにいたしましょう。次はあの駅のシーンですな」



木下「....」
小椋「でんでん雰囲気がありませんが」
木下「を、をかしいなぁ」
小椋「ていうか貴方、リサーチミスにもほどがあります。この紀伊長島は造船所があるところ。駅は先ほどの天女座近くの波田須駅です」
木下「ご、ごげっ」
小椋「どうします、戻りますか。今70kmほど(含む酷道311号区間)を全力で1時間ほど走って参りましたが」
木下「巡礼終了ッ」
小椋「ごろごろべきっ」
木下「し、仕方ありません。管理者さんを厄介払い快く送り出してくれたご家族の皆様のために、ちとおみやを仕入れに参らねば」
小椋「聖地....」
木下「かの力士並みの体躯と体脂肪率を誇るファッションアイコンの方が先日TVでご紹介された、いわばスイーツの聖地です。開店11時の1時間ぐらい前には並んだほうがよいと思いますので」
小椋「やれやれ」



木下「なんとか到着しました。お待ちの方も前に6人」
小椋「お店の方がお見えになりました。『本日の予約なしのお客様への販売は6名様となります』....だそうで」
木下「もんちょろぽぴんちょ」
小椋「ここまでgdgdとは....」
木下「さ、撤収撤収。大吉でも食って帰ろう」
小椋「尻すぼみ、ここにキワマレリ」



木下「....と思ったのですが、前方になにやら施設表示板が見えて参りました。一番上のは何でしょう」
小椋「マークを見るとなにやらスポーツ施設に見えますが、ネーミングが言迷です」
木下「これはもしやと思いますが、行ってみましょう」
小椋「え、えー....」



木下「津市街地から伊勢道へ向かう方向で左折すると、すぐに見えて参りました。いわゆるサティアン型建造物」
小椋「こ、これこれ...しかし堂々と名称が書いてありますな」
木下「堂々って...それはそうでしょう。つまりはアレですか、ここ2、3日前に記者会見をなさっていた」
小椋「ま、まさかあの方の」



小椋「あー、やっぱりね」
木下「そういえばこの地域のご出身でしたな。アニキ」
小椋「アニキていうな」
木下「それはともかく、だだっ広い畑のど真ん中に巨大なハコモノ出現、です」
小椋「会議・イベント施設とスポーツアリーナの複合施設だそうですが、どうみてもスポーツ施設の方が立派ですな」



木下「機能としては津市産業・スポーツセンター...ということになるようですが、この名称は条例に定められた正式名称だそうで、しかも命名はアニキ本人とのことです」
小椋「あ、アニキ....なにをやらかしてくれるのやら」
木下「それはともかく、中も県庁所在地とはいえ地方都市である自治体が作ったスポーツアリーナとしては破格の巨大施設です」
小椋「それはよいのですが、我々は中に入ってもよろしいのでしょうか。外周コースをジョグするために準備運動をされている皆様、アリーナで本日開催される大会に向けてコーチとミーティングしているハンドボールチームの皆様などの、鍛え抜かれて引き締まった鋼のような肉体と、真剣で生き生きとした眼差しを見ていると、ラーメンすすってジャンクフード食って、徹夜作業終了後の酩酊状態で聖地巡礼のろんぐどらいぶをした果てに、膨れて弛みきった腹部と、河岸に上がった死んだ魚のような目の我々は、どう見ても浮きまくってますが」
木下「彼らと我々は、何ら変わるところはありません。限界に挑むその姿勢という一点においては。それに」
小椋「そ、それに?」
木下「ごらんいただけますでしょうか、巡礼者にとって法悦の瞬間がその奥に」
小椋「ど、どの奥に」



木下「ご本尊」
小椋「アニキ、乙。」



-- おまけ:そのおみやげ --



小椋「もはや何でも有りですな」
木下「アニキ、引退記者会見で
『色々なことに挑戦したい。しかし2つだけ、絶対にならないものがある。それは【格闘家】と【政治家】』
との宣っておられましたが、私としては彼女に、それら2つに突っ込んでいったとあるカリスマとやらの匂いを感じるのです」
小椋「ほぉ、それは」
木下「あんとにお猪木」
小椋「元気があれば、なんでもできるっッッ」
木下「や、やり〜」
小椋「おまいがいうな〜....で、こちらの中身は」
木下「続きは『Junk Junky』でご覧ください」
小椋「水増し引っ張りコンテンツ、本当にありがとうございますた」


....その491へ続く(オシリーナ今いずこ)