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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その487




小椋良二「巷では禿頭CEOがブチカマシタ『100イ意ダヨ!全員集合!!』祭が大炎上のうちに終了を迎え、おこぼれにあずかり損ねた民衆が寒さに打ち震えたり、そもそもキャンペーン自体を知らなかった情弱社長さんが早ポチリをカマしたりと、なかなかにえきさいてぃんぐな年の瀬であることよのぉ」
木下隆雄「後半はえらく具体的な世相描写のようですが」
小椋「私が申し上げたいのはそのような枝葉末節の事象ではなく、『ロハほど高いモノはない』と知りつつ、大陸ヒモ付きのおぢぇぢぇに頼らざるを得ない逸般人の困窮ぶりをこそ問題にすべきではないかと思うのです」
木下「まあいいじゃないですか、どこぞのぼんさんが『災』の人文字でかたづけて高みの見物を決め込んでいる、この世知辛い年の瀬に500億もの電子実弾がとびかったわけですから」
小椋「われわれの遥か上空を、ですけどね」
木下「やり」

小椋「そんなこんなで、堅実な人生を歩む我々としては」
木下「どこをつつけばそのような与太話が出てくるのですか」
小椋「我々の人生についての考察はさておき、年末は恒例の巡回がまっております。かのスダレしゃちょさんの如く、虚飾に踊る巷を、こちらのニャンコ先生のごとく俯瞰すれば様々な真実が見えてくることでしょう」
木下「悟りは先日管理者さんがゴニョゴニョ」
小椋「そうでしたな、で我々はいつものごとく」
木下「ご〜ご〜」



小椋「はい、逝ってきました」
木下「なるほどこれがその早ポチリ」
小椋「早いのはLenovoでしょう。『全世界から予想を遥かに超える注文があり、12/14以降順次発送』などと吹いておられながら12/13にはすでに出撃しているというこのぶりっつくりーく」
木下「発送予定なんてマジノ線と変わらんではないか....てそれはともかく、先代YOGA BOOKを遥かに凌駕する個性と価格ですな」
小椋「世に物好きの胤は尽きるまじといったところでしょうか」
木下「管理者さんのようにですか、うるとらまんとか、超越のてとか、電子OHPとか」
小椋「それらはかつて管理者さんが放出セールまたはおぢゃんくイ意でげとされたものですな。今回のようにいくらエッヂの利いたプロダクトとはいえ、たかがタブレットに大枚はたいて新品購入されるような状態に、管理者さんの金満化と堕落を垣間見るのでございます」
木下「どの口が仰っているのですか」
小椋「我々はそれを借り受けてテストしているに過ぎませんから」
木下「あ、さいですか」



小椋「で、これが16マソの本体(含む1諭吉のスタイラス)」
木下「確か先行レビューでは『スタイラスは磁石でトップカバーに吸着するので、紛失の心配がない』とか書いておられる方がいましたが、これは....」
小椋「確かにくっつきますけど、トップカバー上部だけ、しかもちょっとの力で簡単にズレますな。実際管理者さん、早速職場で落下試験&紛失試験されてましたし」
木下「し、試験なの?」
小椋「ま、ノートフォームに展開した時は、背面からちょこっと傾けて取り出しやすい角度にセットすることも出来るのですけどね」
木下「そういえば、最初ニャンコ便で到着した時の箱が随分軽く感じられたのですけど、こうして本体だけ持ってみると、なんかギッシリ確かな満足的な密度と手応えに感じます」
小椋「iPadあたりを持ち慣れた手にはちと重く感じるかもですね」



木下「で、問題のEink keyboardです」
小椋「管理者さん、この手の可動型接点を持たないキーボードがアレなのは分ってる...とかおぬかしになりながら、自爆散財を繰り返してこられましたが、今回も自制心が敗北されたようです。ネタ心に」
木下「今回のはちと桁違いにお見受け致しますが」
小椋「ま、まあ確かにエポックメイキングな部分は否定できません。数年前に某インダストリアルデザイナーが夢想した『レイアウトフリーなHID』を実現してしまったのですから」



木下「で、実際の所どうなのですか。たしか先代デモ機を叩いた際、JP配列の余りの●コぶりに、『ハイエンドキーボード2枚分で近未来』との甘やかなお誘いを、すんでの所で回避することになった....と記憶しているのですが」
小椋「結論から言うと、使用1日目の現時点では『おんなじ』」
木下「や、やっぱしか」
小椋「....なのですが、それはこのJP配列に関しての話です。とにかく右端のシュリンクキーがミスタイプしやすい、これは動かしようのない事実です。が、一方でタッチパッドを収納するモードを備えたことで、かなりキーピッチに余裕ができた感じです」
木下「なるほど。で、AI補正機能はどうなんでしょう」
小椋「これに関しては、確かに補正が利いている感じはあります。なのですが....『管理者さんのタイプ位置アバウト杉』という結論に達しました」
木下「だははは....てそりは分っていたことです」
小椋「管理者さん特有のkとj、pとO、AとSとDあたりをやたらとミスヒットするというその癖が強すぎる叩き方を別にすると、なかなかに叩けるというのが印象です。資料によれば、フィンガーレストを判断するアルゴリズムがあるそうで、それが実際に利いている感じはあまりないのですが、不用意に鍵盤面を触れてしまったことで発生するミスタイプがだいぶ少ないように感じますな。実際ホームポジションに一斉に指を下ろすと、キーは反応しませんし、逆に今までのタッチキーボードのように手を緊張させて空中に維持することに意識をおく....というような叩き方より、もう少しリラックスしたラフな操作のほうがかえってうまく叩けるかも知れないです」
木下「なるほど。ただ」
小椋「何でしょう」
木下「フリック入力はともかく、スクリーンキーボードをこれまで普段使いされてここに辿り着く方って、結構レアな気が」
小椋「そ、そりを言っちゃあ」



小椋「で、こちらがきぼど言語切替画面。切替に要する10数秒が意外に長く感じられ」



木下「画面鍵盤が切り替わったのは結構なのですが、文字化けしとります。OS側は」
小椋「どうやらそこは別途操作&要再起動とクイックリファレンスにも書いとりますが」
木下「や、やり....てことは今まで通りchangekeyboard.exeの出番ですな」



小椋「で、こちらがヨガ仙人モード(*:個人の感想です)」
木下「この状態で、裏側のEinkはロックされるようですな。動作パターンが今ひとつ把握できていませんが、誤操作を防ぐ仕組みにはなっているようです」
小椋「ここから少し拡げた状態で立てて、Bluetoothキーボードをボンディングすれば普通にタブレットとして使えます」
木下「このましんの存在意義を大部分否定する使用方法に思われ」
小椋「背に腹はかえられぬ時もあります」
木下「や、やり....」



木下「先行試用レビューにもあったEinkとIPS液晶の書き味の違いは」
小椋「まあ両者を同時に手書きで使用するシーンが想像しにくいのですけど、確かにEink側はペン先にブレーキがかかる感じがだいぶあります、ていうか液晶のほうがやたらと滑る感じというか。まあどちらも書きづらいという印象はないです」



小椋「こちらはACアダプタ。USB3.1Type-Cになっております」
木下「本体のI/FがType-C2本のみになりましたな。従来の周辺機器はどうなるんでしょうか」
小椋「その辺はもうWirelessで...ということになるんでしょうな。あるいは変換ケーブルが出てくるのかもしれませんが。ちなみに左右どっちのコネクタに挿しても充電可能です」
木下「というと、別のデバイスからも」
小椋「接続はできますが、あだぷたは25Wなので、おそらくは萌えるかと、もとい、給電は無理かと」
木下「やぱし....ところで、アプリは入れないのですか」
小椋「ストレージが限られてくるので、基本的にはVPN Clientとして使用予定ですな」
木下「それはいいのですが、となるとCore m3のベーシックモデルでもよかったのでは」
小椋「あ....」

....その488へ続く(およそ3万2千円のキャッシュバックとなります)