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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その482

木下隆雄「管理者さんのご次愚息様が『旅に出たい』と仰っているそうで」
小椋良二「流石血は争えませんな。かの方も高校時代に夜行連泊で帰宅途上に女子に間違えられてティムポを弄られたり、O津市で開催の研修に出るといいながら岡山県まで無賃乗車したりと色々ありましたし、その後もハッテンまいけるな事態に何度か遭ったようですがそういうTG乃至TVなご趣味もお持ちなのでしょうか」
木下「え、えとーそれは偶然として、愚息さんに『お金はどうするの』と尋ねたところ『いく先々で稼ぐさ』とおっしゃったと」
小椋「つまりは現地調達ですか」
木下「ををアムリッツァ、戦場に着くまでは補給が、戦場についてからは戦術....ってそうでなくて、要は『帰るまでが旅』と申し上げたいということなのです。旅人には須く『待っている人』がいることをお伝えしておきたいので」
小椋「そうですな、たとえ会えない日が続いても同じ空の下に存在していることを」



木下「で、新型ジムニーです」
小椋「さっきまでのシリアス路線はどうした...」
木下「た、旅には相棒が必要なのです」
小椋「JB23があるじゃないですか、4年前に逝ったばかりの」
木下「どうも管理者さん、『愛すれどゴマメ』なニャンコビック状態に陥っておられるようです。先月も縁石にボディープレスぶちかまして16諭吉を放出されたばかりですし」
小椋「ま、またですか....しかしそれは管理者さんの認知機能低下ということも可能性を否定できないですし、4代目にしたところでどうなるものでも」
木下「それはそうなんです。ま、20年ぶりネタということで我々がここにいるわけです」
小椋「その割には熱心に見ておられますね。お忙しそうなディーラー受付嬢と炎天下で小一時間、その後『2代目をカスタマイズして乗っていた』というジムニーおぢさんに講釈を垂れることまた小一時間」
木下「こ、細かいインプレッションは追々出てくると思いますので、我々はさらに細かいインプをば」



小椋「今までもそうだったかもしれないのですが、本家とシエラ、トレッドが100mm広い以外はボディーサイズはほぼ同じなのですね」
木下「そうですな、カタログで見ると室内のサイズは全く同じ、つまりあの狭さは一緒ということです。ブリスターフェンダー以外は」
小椋「用途が用途であることと、別サイズのラダーフレーム作るのがもったいなかったから...てことですかね」
木下「生産計画とラインのコストを考えてもそういうことかもしれませんな」
小椋「その割に販売予想をまちげえたのか、ネットに流れてた『納車半年待ち』は完全な事実だそうで」
木下「スタート時点で供給コケタ製品はヒットにつながらない説」
小椋「どのみちヒットする商品ではないのでは」
木下「そ、それにしてもとにかく販売に回しているため展示車が足りず、このマシンも来週には次の店舗へ持っていくそうです。試乗できるのもシエラだけ」
小椋「なるほど。で試乗は」
木下「順番待ちの模様です」
小椋「やり」



小椋「えんぢんがR06Aになったようですな」
木下「んでもってフロントミドシップのようですよ。わりとエンジンルームはスカスカしてますので、手入れは楽そう」
小椋「プラグもまともに交換できない管理者さんには、そのような機会もなさそうですけどね」
木下「そ、そですね」



木下「で、大きく変わったところというと2WD←→4WD←→4WDLow切替がレバーに」
小椋「3代目の電気スイッチ式、不評だったんですかね。確かにタイムラグはありましたが、今回の機械式になって、走行中の切替が出来るのかどうか」
木下「そこら辺は分りませんね。まあ4WDLowへの切替は一度停止してやった方が確実だったですけど、たとえば雪道でスタックしそうになって、停車せずに低速走行のままLow切替...で助かったシーンはありましたな。で、コンパネのスイッチがあったところには横滑り制御/下り坂速度抑制の各装置キャンセラが」
小椋「管理者さん、『ずるずるごちんをかました自分にはもってこいの装備』とおねいさんに吹いてました。完全な誤解」
木下「えんぢん切った状態で作動するわけないじゃないですか、ねぇ>管理者さん」
小椋「まあそのへんが知ったかブッタなところかと>管理者さん」
木下「それはともかく....電気装備といえば、今回からキーレスエントリーになりました。エアコンも最上位グレードはオートが標準装備」
小椋「ををスゲえ....っていつの時代の話ですか。昭和でもあるまいし」
木下「はい、20年前ですから前モデル」
小椋「あ、そか(ポン)(*1)」
木下「やり」
小椋「一応Safety support標準装備という所は時代の流れと言うことで」
木下「いえ、法律的に仕方なく」
小椋「どてっ」



小椋「相変わらず、凄まじく狭い...というか、ほぼないラゲッジスペースです」
木下「この車に4人乗車を期待してはいけませんてば。それより外面がプラで防水になったのと、リヤシート倒してフラット化できるようになったのはGJ」
小椋「そういえばフロントシートを倒してリヤ座面と『ほぼフラット』も実現してましたな(*2)。ようやく車中泊にフォーカスしたと」
木下「で、荷物はルーフに雨樋兼フック用リッドを付けて、ルーフキャリーに任せるわけです」
小椋「ああ、あの『雨上がりの屋根にたまった雨水が開けた窓から室内にドボドボ』問題もそれによって併せて解決をみたのですね」
木下「まあ、走ってみないことには分りません」
小椋「え、えとー試乗は」
木下「だから『ナンバー未取得で無理です(キリッ)』(ディーラー嬢)とのことでしたが」
小椋「やり」



木下「管理者さんにチェックを依頼されたところとしては、この牽引用リアフック」
小椋「な、なんか地味なチェックポイントですね」
木下「例の動画に触発された管理者さん、『ハマってる車を見過ごすなどジムニー乗りの恥だ!』とか宣っておられるご様子で」
小椋「その割には強化フックも牽引ワイヤーも未装備な件」
木下「げほごほげほ...て、その現モデルの『貧弱なリヤフック』に比べ、結構頑丈そうなのが付いている様子です」
小椋「そういえばラダーフレームにも強化メンバーが入った由、あれ以上ガチに固める必要があったのでしょうか」
木下「そっちは乗り心地改善にもつながっているみたいですよ、3代目のカスタムパーツでも強化メンバーは有ったみたいですし。まあその分1屯超えてしまいましたが」



小椋「強化されたフレームに比べ、なんでしょうこの軽トラみたいなアクセル」
木下「これは酷い、改善どころか改悪されてます。とにかく現行モデルでのヒール&トウのやりにくさをなんとかして頂きたかったのですが」
小椋「当然とは言えシエラも同じでしたし、確認したらオプションのスポーツペダルもないとのことです。推察するに、ATオーナーを優先させたのでは」
木下「いや、エブリーとの共通部品でしょう」
小椋「ま、まぢですか」



木下「まあ他には、ディーラー嬢によれば他のお客さんからも指摘があったらしい『軽い力ではドアがカチッと閉まらない』問題や『斜め後ろ視界が壊滅的に悪い』問題などが共に改善されていたり、シートヒーターが最下位モデルXG以外はドライバー/ナビ独立で標準装備とか、微妙な改善が施されておおむね良くなっているようです。3代目X-Adventureの防水シートは、現行モデルでは撥水ファブリックにとどまっていてオプションも未定のようですが」
小椋「3代目JB23系カスタムパーツがほぼ使えないだろうとのことで、この時点で標準モデルを買うメリットが少ないと思うのですが、それでも納車半年待ちというのは」
木下「それだけまにあが沢山おられるということなのでしょう、さきほどの2代目カスタムおぢさんのように。中には『3代目がダサかっただけに4代目がまた”らしく”なった感じ』とか外見重視の方もおられるようですが」
小椋「あ、根に持ってる」
木下「ど、どうせお金ないし〜」
小椋「ほちいのね」



-- おまけ:待ってろ水棲生物さん --





*1:平成10年です。
*2:JB23でも実現していますた。言わんやX-Adventureをや。

....その483へ続く(オープントップ胸熱期待、リームジーンは不要)