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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その470





小椋良二「....着いたのはいいんですが、"Tower of hell"に見えるのは目の錯覚でしょうか」
木下隆雄「大丈夫です、『若者は街の将来を背負う大切な存在』と、日本ひつまぶし協会のドキュメントでも言っていたではありませんか。そのような昔の管理者さん達がおられるほっこりとした雰囲気が目に見えるようです。とりあえずチェックインいたしましょう」
小椋「管理者さんがたくさん居る....日本は大丈夫か」



木下「....そこここのサイトでも紹介されていますが、失礼ながら意外とマトモなお部屋です。照明もなぜかLEDが入っていますし、風呂もあるし、枕元にトイレットペーパーもあるし。部屋全体激タバコ臭いけど」
小椋「でも風呂壊れてるみたいですよ、暖房も」
木下「『全館スチーム暖房だったのを各部屋エアコン空調に直してるところ』とオッチャンが言ってましたね。まだ”クーラー”が付いている部屋もありましたし」
小椋「やる気満々ですね」
木下「何だと思ってたんですか」
小椋「このまま朽ちるだけかと」
木下「こ、これこれ....しかし風呂の件はもう一部屋の暖房なし部屋を使わせて貰うと言うことになりました。らっきー」
小椋「は、はぁ....トイレはフロートが錆びて水が止まらないみたいですけど」
木下「風呂故障部屋の方は暖房もトイレも桶です。とりあえず日付も変わって連休初日の深夜、部屋が確保出来なければ近くのラブホでも探さねば...と思っていたのですが、とりあえずはよかったです」
小椋「そっちの方がよかったのではないですか、少なくとも周囲に2件ほどありますし」
木下「ですけどラブホだと、いったん入ったらチェックアウトまで監禁ですからね。それに」
小椋「それに?」
木下「貴方と2人、一つのお部屋なんですけど。うふ」
小椋「さ、とっとと外の様子もチェックしましょう」



小椋「1Fのアミューズメントと2Fのお宿が分離してるんですよね」
木下「ドキュメント72時間によると終夜営業のゲーセンにしたのは開業後とのことですけど、できた当初からそういう構造だったみたいですね。1Fの客と顔を合わせずにチェックインできる...ということは、ラブホ的ユーザーセグメントも想定していたのでしょうか」
小椋「可能性はありますね、先程のお部屋、シングルベッドが置いてましたけど、カーペットの日焼け跡と微妙にズレがありましたから」
木下「なるほど、非常口の貼り紙もそれを示唆しているようです....で、外にはグレ電が。なんと生きてました。一体誰が使うんでしょう」
小椋「デヂカメで撮って、のてで加工して、もでむでつないであぷろど」
木下「四半世紀前のオサーンですか」
小椋「そういうのも来てそうですよねぇ→管理者さん」
木下「今回の装備はそうなんですか→管理者さん」



木下「さて、お待ちかねの1Fです」
小椋「あーやっぱり、管理者さん達だ」
木下「これこれ....冷食自販機に『補充が間に合いませんので、入ったら営業再開いたします』との張り紙が。連休の大混雑で売り切れたか」
小椋「単に発注を忘れたのでしょう」
木下「あ、ありそうだ...ではまず懸案のトーストを」



木下「....購入者への攻撃の意思満々ですね、持った途端に皮膚が焦げそうな程超高温」
小椋「言い杉。そんなんだったら中身も丸コゲですってば」
木下「失礼しました。アルミ箔で包んでいるということは、電子レンジでなくて電熱かもです。...が、カメラ構えて片手ではとても開封が...(ハモッ)んー...これは」
小椋「もっとパサッとしたモノを想像していたのですが、パン断面中央部まで、それも全体にまんべんなくマーガリンが含浸されていて、パン付きのマーガリンを食ってるみたいです。これはDJオイリーさんも大喜び『脂ギットリ確かな満足』です」
木下「先の塩と脂でオサーン注入したところで、アミューズメントにとつにう致しましょう」



小椋「といっても、我々に出来そうなのは麻雀だけですが」
木下「スーパーヅガン....な、なつい。まだ連載してるんでしょうか」
小椋「しかし100円で2時間とか仰ってたかと思うのですが、なんかあっという間に終わってしまいます」
木下「仕方ありませんな、気が進まないのですがこちらもご紹介を」



小椋「....」
木下「え、えとー....他の方のレポによれば、昼間のクレーンプライズはフィギュアやぬいぐるみが入っているそうです。あの番組に出ていたおにいさんが朝夕に取り替えている模様。『要らないDVDケースは横のハコに入れてください』とのボードはそのまんまのようですが」
小椋「その昼間のニーズはあるのですか」
木下「入口にポスターが貼ってあるではありませんか、健全な青少年も利用されているのでは」
小椋「その横に、お皿の\400自販機がありますが」
木下「....し、少子高齢化問題待ったなしッ」
小椋「やりやり」
木下「『ツメをかかりやすくしています』とか言ってましたが....これは難儀で難儀で」
小椋「中央にドンピシャでいかないと、厚さがないので支えられませんな」



木下「さて、こちらもやってみましょう」
小椋「確か徳島でもありましたな、こんなの。こちらは女子Tぞね用とTENGAですか」
木下「こちらはいっぱつげと」
小椋「えー....」



木下「で、本日の戦利品」
小椋「クレーン以外に400えんほど投資したことを申し添えるのでございます...でTENGAはいずこ」
木下「え、えと...Tはハズレだった模様です」
小椋「自称680えん、結構お得です。しかしこの方、そこそこ有名な方のようですが」
木下「何か」



小椋「CGキャラかと思うほどの画像補正盛り、本当にありがとうございますた」
木下「これはひどい、元々美しいし、検索して現在の複数の画像を検証してみてもそれほど劣化した方ではないようにお見受けするので、ここまでしなくともという感じですが」
小椋「最近別名で別レーベルから復帰された模様です」
木下「プロレスラー並みですな、引退→復帰→また引退→また...の無限ループ」
小椋「グラップラーなのは同じなのでは」
木下「ワタシが相手だッッ」
小椋「をを、江珠」
木下「真白ですけど」



小椋「そんなこんなの一夜が明けて、そこには廃墟」
木下「これこれ。昨晩はあの広大な枯れ田を突っ切って来たのですなぁ、また青田や刈り入れのの季節に来たいものです」
小椋「いえ、もういいです」
木下「どてっ」



木下「さて、地方経済の視察も終えて本日午後からの業務のため500きろをまた5時間で」
小椋「といいながら一般国道8号を南下する我々は」
木下「ほ、北陸自動車道はタノーばかりで寝てしまいそうです。柏崎から朝日までは、名立・谷浜や、親不知・市振など峻厳な区間が目白押しですから、気の休まる時間がありませんフォー」
小椋「古い....でここに来たと」
木下「せっかく通り道ですし、筒石と聞いて反応しないようでは鉄分が足りません。日頃の運動不足解消も兼ねて行ってみることに致しましょう」



小椋「すっかり忘れていましたが、この区間えちごトキめき鉄道に変わってたんですね」
木下「市振であいの風とやま鉄道と区切るというのは、自治体行政との関係でそうなったのでしょうか。梶屋敷にデッドセクションもありますし、ややこしいことです」
小椋「そういう手間のかかるところに限って閑散区間というのはいずこも同じですな。横川〜軽井沢...は廃止になってしまいましたが」
木下「この区間は生活道路の国道8号線が本当に海際を走っていて、荒れた日には陸の孤島と化す可能性もあるので、セーフティネットと言う意味でも旅客営業を廃止..というわけにはいかなかったのではないでしょうか。もちろん赤稲妻も行ったり来たりしてますし。というわけでさっそく入ってみましょう」
小椋「土合と違って入場券がいるのですね」
木下「ケチなことを言わない。ローカル支援」



小椋「....なぜだか分からないのですけど、妙に前方に引っ張られる感じがするのはワタシだけでしょうか」
木下「こ、これこれ..隧道内通過列車の影響だと思いますが、風は下から吹き上げているワケですし、そんなはずは」
小椋「まそれはさておき、この一本目の階段を下りきった真正面にスリットでフタがしてますね」
木下「これは全長11kmの頸城トンネル工事中に使用した斜杭を途中まで使用しているのではないでしょうか」
小椋「なるほど、ここを直角に折れたあとは階段の傾斜も構造も微妙に違う気がします」



木下「ホームに着きました。を、をや警報が」
小椋「列車が来るようですね、これはめづらしい」
木下「これは待避した方がいいのでは」



木下「.....長大コンテナが豪速で通過するかと戦いていたのですが、ディーゼルカーが単行でしたな」
小椋「普段はこれで十分なのでしょうね。今日は何だか満席、どちらへ行かれる皆様でしょう」
木下「やぢうま」
小椋「こ、これこれ...」
木下「さて、ここまで硬派な社会派レポートをお送りさせていただきましたが、この後はレコードでお聞きください」
小椋「枝雀さんは1999年に他界してますが」
木下「わ、私たちのレポはまだ始まったばかりだ〜」
小椋「管理者さんの次回作にご期待下さい」
木下「おわりかよッ」




--おまけ1:特別室の3号室(ベッドが二つ、料金同じ)--



....その471へ続く星空キラリさんになったらしい)