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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その460





木下隆雄「そんなわけで、お昼に来ました」
小椋良二「早ッ」
木下「とはいえ、問題はそこではありません。R303旧道八草峠を通過するのはもはや困難と思われますが、バイパスである日の裏林道を通ってSG県方とGF県方を結ぶことが可能であるとの情報がありました」



小椋「先にも申し上げましたが、リサーチもせずに闇夜の廃道とつにうなど、洞窟に装備無しで入って熊さんカポッと同じです...が大丈夫なのですか、ぐるぐる地図によると林道は途中で切れているようですが」
木下「数多のサイト記述&先日の夜行時の峠看板表記を見ると、一応破線のように接続(テキトー)されている模様です。ともかく『金居原郵便局近くの橋を渡ってすぐ右折』という情報を元に、金居原の林道入り口を探してと....ををあったあった」



小椋「(げりごりがり)だ、大丈夫ですか」
木下「(ごきょききき)ああ、なんとかな...ってちと無理ぽです。一時撤収」
小椋「(きょりきょり)この断崖上の激藪道をバックで戻るなど、自殺行為ですぞ」



木下「はい、脱出しました」
小椋「をいこら」
木下「別のサイトを見ると『金居原トンネル東方を右折』と書いてあります。どうも前出サイトの情報が古かったようで、まだ新道建設中のガイドのようです」
小椋「だから何故に複数のソースにあたらないのかと小一時間」
木下「取説は 困った時だけ 開くモノ」
小椋「や、やり」
木下「そんなわけで、アサーリ見つかりました」
小椋「発見するまでにこんな所に擱座したり、踏み抜きそうな橋を渡ってようやくルートに乗ったと思ったらこんな所にひょっこり出てしまったりしましたけどね」
木下「き、禁漁と書いてますし、オッチャンが終日のたり見張りをしておられますが、我々は百代の過客、するーさせていただきます」
小椋「車載をダッシュボードにガムテで付けた釣り客はまあいないでしょうからね」



小椋「と思うまもなく分岐が。どっちでしょう」
木下「うーん...左かな」
小椋「とかいいながら右へ行きかけている方」
木下「いやこれは左でしょう」
小椋「正解は銃声の後で」
木下「オプラウィンフリーショウを見ていると言っても信じないでしょうね」
小椋「をを、レヴィ姐さん」



木下「ほい着いた」
小椋「省略しすぎです。まあ峠はそこそこ開けた感じですね。何処に行くのかよく分らない林道が分岐しています」
木下「どこかの管理者さんがセローで突入されていたように思いますが、さすがにジムニー君だと少し幅が足りないかもです」
小椋「というわけでちきんな貴方は素直にGF方に下るとしますか」
木下「なんかもやっとする言い方ですね、慎重だと言って下さい」
小椋「本当に慎重な方なのであれば」



小椋「こないだの宵闇行の際、この崩落をすっ飛ばすことはなかったのでは」
木下「ご、ごげっ」
小椋「道の半分弱がこそげ取られてますね、かなり雨水が流れ込んでますし、ここの路盤が完全に流失した時が、この旧道の命運を決するような気がするのですが」
木下「たしかにクリティカルな破損箇所に見えますけどね、とはいいながら他サイトさんのレポを見ていると、SG/GF両県とも、まったく修復工事を放棄しているということではないようです。なんとか保持作業は続けてくれるのではないでしょうか」
小椋「需要が有る限りはね」
木下「そらぁもうあなた、とっぱ者たちが」
小椋「いや、それは需要とは言わない」



木下「そんなわけで、GF口に到達」
小椋「新道であれだけバイクのツアラーを見かけたのに、対向したのはついぞ地元のオッチャンがドライヴする軽トラ1台だけでしたな」
木下「やはりこれは、八草峠は2016/10現在でも、通過することが物理的に可能であるということを周知させることが重要なのだと思います。せっかくの観光資源ですし」
小椋「ずいぶんと偏った観光資源ですし、通過の可否は物理以外の要素もあるかと思うのですが」
木下「そ、それではまた来週〜」
小椋「また行くんかいっ」





--おまけ:八草トンネル(専用機よりも速い5倍速)--

....その461へ続く(封鎖ゲートは南京錠でした)