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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その456

木下隆雄「先日来、管理者さんも含めて詐称や不祥事などが世間蔓延っているわけですが」
小椋良二「そ、そでしたっけ。微妙に前話とコピペ風味ですけど」
木下「それはどうでもよいのです。ともかく古来中国でも季節の変わり目には様々なイヴェントが発生しやすいとされ、平穏な日々を維持するためにこれまた色々な行事が取り組まれて今日に至っているのです。首刈りとか、フィンガーネックレスとか」
小椋「それ、国も趣旨もでんでんちげいます」
木下「そんな些末事に囚われていてはいけません。多くの場合、自然にへばりついて生きている我々としては、謙虚に自分を見つめ直す時間が必要になると思うのです。デスクに齧り付いて仕事ばかりとか、鍵盤を日がな一日叩いていたりしていてはそうした機会がどんどん少なくなってしまうわけで」
小椋「はぁ、つまり出撃ですな。狂気の旅人カブレの管理者さんの如く」
木下「そ、そげに有り体に」
小椋「はいはい乙乙」



小椋「....でここは」
木下「管理者さん宅から山一つ隔てたとある山寺です。こちらに徳の高い聖人が二世紀の時を経て尚世の平穏を祈念し続けておられるとのことです」
小椋「なるほど。いわゆる『いっぱつ逆転』ですな」
木下「こ、これこれ」



木下「さっそくお姿を拝観させて頂きます。あなかしこ」
小椋「それは真宗です。つか柱に張り紙が」
木下「ををそれは気が付きませんでした」
小椋「口虚 です」
木下「こ、こちらの聖人は輪袈裟を掛けておられるだけで、出生のお姿のまま半跏座で即身仏となられて居られます」
小椋「つまり丸出し」
木下「あ、あからさま....ですがこれで我々の心も神仏、はては自然と一体化し」
小椋「大仰ですが...まあよかったですな。それではお仕事に」
木下「いえ、一体感を実感しに参りましょう」
小椋「微妙にまわりくどいですが、いつものアレですな」



小椋「ああ...やっぱし」
木下「な、何度も訪れながらまだ一枚も頂いておりませんでした。これでいつでも大自然とともに」
小椋「大自然の後に『破壊物』が抜けております」
木下「こ、この調子でいけば毎年恒例『春のとっぱ』も順調に」
小椋「そ、そですかね」



木下「....」
小椋「あー、やっぱしね」
木下「今回はジムニーくんだし、行けると思ったのですが。やはり春の北陸方面の峠は侮れません」
小椋「冠山峠は毎年のことですし、ましてや途中分岐する高倉峠方面なんか、前者を遙かに凌ぐ長さですよ。どう考えても無謀としか」
木下「まあいいでしょう。こうして神仏のご加護あって無事生還、かつ大自然の偉大さに触れる機会を賜ったわけですし」
小椋「ていうか、さきほどのお寺で」



小椋「....なんですか、この左端の護摩木は」
木下「か、管理者さんに頼まれたもので」
小椋「やりやり」



--おまけ:新垂井線通過中のしらさぎ--


....その457へ続く(一ヶ月ほど早かったかも)