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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その394


木下隆雄「Rebecca Costa氏が、その著書『The Watchman's Rattle -文明はなぜ崩壊するか-』の中で『人間の"脳のRecognition Threshold"』について言及しておられるのですが」
小椋良二「え、えと....このぐらいの強さでつんつんすると『いやん。』となる...というアレの強さのことですか」
木下「それはどちらかというと"Sensory Threshold"ですな、女史が述べておられるのは個人が、主に社会など自分を取り巻く環境のしくみを認識するレベルのことです」
小椋「は、はぁ....」
木下「反応が薄いのでもう少し続けさせていただきますと、社会の構造が複雑化していくと、ある点から個人の脳が正しく認識できる閾値を超えてしまい、結果として非合理な思い込みや行動に走る傾向にある...ということなのです。具体的には、
反対はするが対策はない
個人に責任を転嫁して問題を解決したと酔いしれる
怪しげな因果関係に飛びつく
物事の原因が不明でも何か一つにこじつける
緩和策や応急処置に満足し根本問題を先送りする
問題を細分化してより複雑にしてしまう
行き過ぎた経済偏重行動をとる
何もしないことを罪悪視する風潮になる
ということです(棒コピペ)」
小椋「なるほど、つまり管理者さんを例にすると『【いい加減買い替えたら?】の意見に耳を貸さなかったり』 ・『僅かなHDDクラスタエラーを根本原因と思い込んだり』 ・『【宇宙線がメモリーチップに与えるダメージ】をエラーの主な原因と考えたり』 ・『地球が丸いのもCDドライブがSCSI接続のせいにしたり』 ・『【動けば正義】で満足したり』 ・『ひたすらバラして元に戻らなくなったり』 ・『高価な純正部品をきゃっかして言迷のおぢゃんくパーツに手を出したり』 ・『【とりあえずいぢってみよう】と考えては自爆を繰り返したり』...ということですか」
木下「た、立て板に玉を転がすが如しですな...しかし私がここで取り上げたいのは3番目の項目なのですが、大きく書いたように」
小椋「ああそちらでしたか、『管理者さんがとある常軌を逸した行動を取ると、彼の周りによからぬイベントが発生する』というアレですね。某精神世界系の元マイミクさんに凄く興味を持たれて突っ込まれていたというアレ」
木下「な、イ可を仰っているのかいまいちよくわかりませんが...つまりは因果関係が逆転しているものを真であると考える非論理的発想....という意味ではその通りです。『彼が異常行動を取るとよからぬことが起こる』のではなく、『よからぬことが起こりやすくなるような環境と精神状態が彼に異常行動を取らせる』ということですな」
小椋「ということはつまり、何か突拍子もない行動を取りたくなった場合は、自分がそうした状況にあるということを認識して自重したほうがよいということですか」
木下「そうとも限らないのではないでしょうか。そうした行為によって精神の昂揚が起こり、それによって結果としてねがちぶな状況を撃砕突破してしまうということもあるわけで。それに....」
小椋「それに?」
木下「ここのネタ、だいたいそんなんばっかしだし」
小椋「それもそうですね」

なぜ夜に逝く?

木下「そんなこんながあって、通常行動です」
小椋「これのどこが...だいたい石榑トンネルが開通してもう大分経ってますし、旧道なんぞかの八草峠並みの放置プレイ状態と推察されますが」
木下「そうはいっても道すがらの表示板には特に通行止めのサインはありませんでしたよ。それに石榑峠にはNTTの電波施設もありますし、闇雲に絶賛封鎖中...という可能性は低いでしょう」
小椋「なるほど。で養老SAで油を売った後、ナビの指し示すままここまで来たわけですが、おすすめ一般道が国道365号経由ではなく岐阜険道25号線だった件」
木下「...あれはかなりヤヴァかったです。昼間なら遠く濃尾平野の絶景を望む自然の中の険道なのでしょうが、夜間はまったく明かりのない漆黒の闇の中、しかも峠のイ吏 彳走たちが結構な速度で流してました。あのまま崖下までだうんひるした方も何人かおられるとのことです」
小椋「そんなルートをiぽんで友人帳観ながら突破するとは」
木下「さ、さぁ本道に進入です」

石榑TN東口(三重県側)

木下「はい、着きました」
小椋「割愛かよっ」
木下「ま、まぁここまでは前菜にもならないでしょう。421号の真骨頂は石榑のぬりかべくんにあり、ですから」
小椋「といってもなびではこのトンネルの向こう側(滋賀県側)から迂回するよう指示が出ています」
木下「なに、このTN左手の旧道入口にあるバリケードが半開きなのを見れば一目瞭然、こちらからでも問題ないはずです」
小椋「なんかいつものぱたーんのかほりが....」



木下「....さ、戻ろう」
小椋「をいこら」
木下「貴方は表示を見ていなかったのですか『白龍神社までは通れます』と書いてあるではないですか」
小椋「180°た〜んなご発言ホントにどうもありがとうございますた」
木下「ご納得いただけたところで早速たの〜にINしましょう」
小椋「なぜそこだけルー...」

石榑ストレート

木下「これは凄い、ユーノディエールや温見と肩を並べるほどのロングストレート」
小椋「例示の2者はアレですか、『月とスッポン』の例えなのですか」
木下「い、いやその...しかし高速の交通規制が厳しい関西地区では、貴重な最高速トライアルコースなのではないでしょうか。うねりまくりのアクアラインなんかと比べてもまだ良好な路面状態ですしCom'onソリヤマ」
小椋「センターポールの立つ対面走行車線に車幅1.89mのLP400を通す腕とガッツがあればね」
木下「...さて我々はさしたる問題もなく」
小椋「えと、そうですか」
木下「...さ、さしたる問題もなく我々は滋賀県側、西口北側にある旧道分岐点から峠を目指します。漆黒の夜空には満天の星、鮮やかな弧月が西の空を彩り、幻想的な光景が頭上に広がっております」
小椋「それはいいのですが、繁殖期で気が立っている牡鹿が眼前を横断したり、山(゚ぺ)ノが路面を花火のように走り回ったり、道路際の森からは得体の知れない動物の甲高い鳴き声がどこまでも憑いて来たり、ここはすでに異世界なのでは」
木下「あ、怪しげな因果関係に飛びつくと崖が崩落しますよ」
小椋「貴方のその論理こそ崩落しています」
木下「さ、さぁ目指す異形のモノはすぐそこだ〜」
小椋「どこだ〜」



木下「キター」
小椋「キタコレ....はいいんですが、なんかちげう」
木下「飲み屋の玄関に、分身して屹立するオール巨人ふたりということですか」
小椋「....よく分かりませんが、このコーナーの趣旨にど真ん中ストライクということだけは分かります。さてそれでは多摩川の土手で一晩かけて○視庁から愛車のミラーへのプレゼントを、こともあろうにラジオペンチでちまちまとブッタ切った貴方の出番です」
木下「私を何だと思ってるのですか」
小椋「管理者さん」
木下「ちげうっ」



木下「この角度から見ると、このわごな〜るですら通過が困難に思われますが、実測した方の報告によれば、ぬりかべ2体の間隔は2,060〜2,130mmほどあるようなので、先出のびっくりスーパーカーでも通り抜けは可能ということになります」
小椋「こんなところでExアイロンをかます気ですか」
木下「なんのことですか」
小椋「簡単便利なかんた〜ち♪」
木下「アホか」
小椋「そんな40年前のギャグをかますよりも、先ほどからもっと喫緊の課題が」
木下「な、なんでしょう」



小椋「ずっと憑きっ放しなんですけど」
木下「しびれ節ありがとうございます...で結局麓に下りてコンビニ駐車場でエンジン切ったら元に戻りました」
小椋「修理したばっかりなのにねぇ」
木下「ま、まぁ困ったときの強制リセットちうことで」
小椋「ところで『最前話に出たアレってイ可?』とのお問い合わせが読者様から届いていますが」
木下「で、ではまたいつかのこの時間『人生行き止まりシリーズ』でお会いしましょう」
小椋「だからアレってイ可〜?」
木下「ぱぱぱぱーんぱーんーぱーん」
小椋「ふわふわっ」
木下「あれは誰っだ〜♪」
小椋「河西智美」
木下「やり」




おまけ







(*1)オール巨人
本名:南出 繁。オール阪神・巨人のボケ担当。関西しゃべくり漫才の重鎮であり、また筋肉芸人の元祖である。
大の酒好きで、同期や弟子を連れて飲みに行った際に、酔っぱらうとよく店の出入り口に立ち塞がり、帰ろうとする連れを「通さん」と監禁する「仁王上戸」だったという逸話(島田紳助談)がある。

....その395へ続く(何か来る、変なのが来る)