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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その383


小椋良二「貴方はいつ頃までサンタクロースの存在を信じていましたか」
木下隆雄「信じるも何も、物心ついた頃に泥酔した父がツリーにどこぞのショップで仕入れたサンタ冥土なエ○コスをぶら下げ、翌25日に緊急家族会議が召集されて以来『日本国でサンタという呼称に値する人物はスバリストのマンボおやぢ唯一人』という事実を理解しておりますから」
小椋「....中々に火宅なおうちにお育ちになったのですな、それで貴方の血は争えないと」
木下「そ、そいう貴方はいかがなのですか」
小椋「私が幼少のみぎり、西方の彼方に向けてとあるスー○゚ー戦隊ロボをお願いしたのですが」
木下「はぁ」
小椋「それが24日の夕方頃で」
木下「あかんがな」
小椋「気がつくと父が何処へともなく姿を消していたのですが....後で考えるとそんな時間にそのような売れ筋商品が残っているはずもなく、そのまま悄然と帰宅した父を囲んでパーティーがあり、一寝入りして夜中にトイレに起きたとき」
木下「還暦祝装束の父君とばったり」
小椋「いえ、障子の隙間から漏れる灯りの下でバルカン300汎用人型決戦兵器....のようなモノを自作中の父を目撃してしまったのです」
木下「.....貴方も多分血は争えないと思います」
小椋「そ、そですか?」
木下「た、多分」

小椋「しかし昨今の餓鬼様ドモは赤爺の正体に気付いていないフリをしながら、それを逆手にとって己が欲望を際限なく通そうとする姑息なマネを学習しているようで」
木下「つまりあれですか『世界の子供にプレゼントを用意できるほどサンタの給料は莫大な額なんだから、最低限3D*とマ○オ、それとおまけでヴィンテージゲームのソフトの△と◇を付けるぐらいのことはしてくれるよね、ねぇおとちゃん』とかおぬかしくさりやがりになると」
小椋「えらく具体的ですな」
木下「しかしサンタとしてはそれに応えざるを得ないと、正体を明かしていない立場上」
小椋「いえ、『サンタに諸君の意向を伝えて伺いを立ててみたが、今年は希臘のバブル崩壊が芬蘭まで到達して、とてもその余裕は無いそうだ。残念だったな』とねじ伏せました」
木下「貴方の方も十分姑息だと思います」
小椋「そもそも必要があるとは思えないようなモノにたびたび短期間熱中し、興味が失せたら放置プレイ...という方向に向かっている我が愚息、そのようなことをやらせていては教育上よくありません。それにそんなカネがあるんだったらこっちに回せっつぅの」
木下「は、はぁ...」
小椋「というわけで、今年のほりでーは私にも少し回していただくことにしました」
木下「なるほど、某所で呟いておられたアレですな」

2諭吉6野口

小椋「到着しました」
木下「....随分デカいSSDですな、T410sに入るんですか」
小椋「ま、まぁそっちは置いとくとして、これは先月来狙っていたLiveShell、Ustream用のビデオキャプチャ+配信デバイスです」
木下「なるほど、上司の方の出張に1ヶ月ほど間に合わなかったというアレですか」
小椋「身もフタもないことを仰らないで下さい。こいつがあればカメラ→キャプチャデバイス→PC→ルータ....が必要だった高画質Ustream実況中継が、カメラ+こいつ+モバイルルータというコンパクトな構成で可能になってしまうという話題の製品です。しかもこれらの機材をバッテリー駆動+無線通信で揃えれば、野外での生中継がアサーリ可能というスグレモノ」
木下「TVショッピングのような説明的台詞、本当にどうもありがとうございますた」

これだけでホントに操作出来るのか?...てな感じの外観

木下「確かに機材としては実にシンプルですな」
小椋「まぁI/Fとしては最低限、配信停止/開始や録画、あるいはテロップ入れたりという実際のこまかい制御はブラウザ上から行うというわけです。LANは無線がUSB接続の超小型モジュール、有線はRJ-45、そのとなりはHDMI入力で、反対側に旧型カメラ用のAV-INと、設定/音声入力用のMIC IN端子、これだけです」
木下「乾電池でよろしいのですか、餅が心配ですが」
小椋「CEREVOサイトにある仕様を見ると『eneloop pro推奨』とあるようです。とりあえずはこいつで初期設定とテストということで」
木下「それならAC-DC駆動でも良いのでは」
小椋「アダプタ出すのがめんどっちい」
木下「や、やり」

制御画面『(CEREVOサイト上の)DASHBOARD』

小椋「設定はCEREVOのサイトに登録/ログイン後、画面上に現れる再生ボタンを押して、設定音をMIC INからブチ込むという、なんともアナログな方法です」
木下「つまるところ、CEREVOコケたら只の箱」
小椋「を、を〜い....てあれ?」
木下「ボタンが押せませんな、JAVAかFlashのバージョンが古いのでは」
小椋「何、こんなこともあろうかとデスクトップに移動」
木下「あちらはLINE出力が確か塞がってましたが」

つなぎ替えめんどいのでJabraBT3030出力

小椋「ならば青歯」
木下「そ、そんなでいいのか」

何となく設定完了

小椋「でけた」
木下「なるほどアナログ、大雑把」
小椋「ま、まぁ先ほどの『CEREVOコケ...』の件ですが、基本的には配信までの設定は前面パネル横の4つのボタンを使って『やってやれないことはない』らしいです」
木下「をを、うぃーくりーまんしょん」
小椋「関西では誰も分りません」
木下「そ、そだった?」

車載実況録画(?)

小椋「ではさっそく実際に使用してみましょう」
木下「高画質と仰っていた割には、カメラがアレですが。それにDashBoard制御用の中華パット、確かAndroid2.1でサポート外の薫りがそこはかとなく」
小椋「ど、動作確認ですから....ともかく、崩れまくりの画面で録画らしきボタンを押して....をを、ちゃんとLiveShell側のインジケータが反応、うまく動作しています」
木下「う、うまく」



小椋「そんなわけで、録画した際の動画がこちら」
小椋「上の夜間映像と微妙に時刻が違う気が」
木下「動作確認ですから」
木下「わかりましたってば....しかし音声が入っていないのは」
小椋「どうやらスチルカメラモードで映像出力のみだった模様です。まぁ実際にはIXYのマイクはそれほど集音能力が高くないので、外部マイクをポートに繋いだ方が良い気もしますが」
木下「それはそうですな。しかし高画質....」
小椋「そ、それはLiveShellとIXYの能力というより、DOCOMOのフォーマプラスエリアという○"■舎なこの地域の問題かと....5MBps程度の上り速度があれば、かなりの画質/ハイモーション送信ができることを自宅で確認しているのですが。先日UQWiMAXの方に聞いたのですが、まだこの辺ではサービス開始が未定のようですし」
木下「結局野外Ustream中継においてはそこが最大の検討事項ということですな。ではその辺の調査と、移動体通信での品質チェックも兼ねて、少し走ってみますか」
小椋「もとよりそのつもりです。ではごー」

亀燃料切れ

小椋「あ、あり」
木下「や、やり」
小椋「.....ま、まぁ動作することはわかりましたから、もう少し環境を整えて実戦投入の機会をうかがうとしましょう。HDMI出力付の格安香具師化ビデオとか、2.2のおぢゃんく中華パッドとか」
木下「実戦投入って...確か仰ってたことからすると、当初は上司の方の出張に技術協力するためだったような」
小椋「問題有りません。重要なのは目的ではなく、技術的ちゃれんぢだったのであって」
木下「息子さん、確かに貴方のを引いておられます。誰よりも濃ゆく」
小椋「もんちょびーん」

....その384へ続く(見えざる力によりつぼり中)