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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その378



小椋良二「管理者さんが今年の6月に出かけられたこちらの場所なんですが」
木下隆雄「この金満宿があるところですね、TVアナウンサーを嫁はんに持つ宿の当主さんが、客層を解析して『私見ですが、能登半島最先端までお越しに成られる方々は、日程・身なり・雰囲気・宿泊料金等を総合すると富裕層中の富裕層の方々が少し多いのかも知れません』とか、遠慮しているフリをしながら堂々とWebサイトでぬかしておられるとか」
小椋「そのような貴方のプチブル的な僻みはともかくとしても、その当主が中々に興味を引かれる方のようです。石川県の地方紙に掲載されたコラムによると、2007年に新装したばかりというのに、今度はサービスの質を落とさずに従業員を削減してエコツーリズム(?)の概念を取り入れていきたいと宣っているとのことです」
木下「なるほど、思いつきをすぐ実行に移してしまうところに若干臨床病理学的な意味で....ということですか」
小椋「い、いやその方面は今回置いておくとして....我々もお出かけにあたってエネルギーを大量消費するばかりでなく、再生可能エネルギーを有効利用するエコツーリズム(?)を目指そうというわけです」
木下「なるほど、つまり貴方の部屋にある大食らいのモバイルおぢゃんく様どもを一掃し、イスラエル生まれの入ってるで天下を統一しようと言うことですね」



小椋「よっこらしょっと」
木下「早速世界最大級から廃棄ですね」
小椋「いえ、これを持って街に出よう」
木下「....さっきまでのマエフリはイ可だったのですか」
小椋「こいつを使えば問題有りません」



木下「....なるほど、震災商法にまんまと乗せられたと」
小椋「人聞きの悪いことを仰らないで下さい、下半身に無駄に蓄積されたエネルギーを運動エネルギーに変換、さらに電気エネルギーへと変えて有効利用しようというのです。しかも」
木下「はぁ」
小椋「これさえあれば長年の我々の夢が叶うわけで」
木下「と、いいますと?」
小椋「『まちかどぬりかべ君』」
木下「そこまでして....」
小椋「その上、小遣い貯めて買ったのは愚息なので私のハラも痛まない」
木下「や、やり...」
小椋「そんな些事はさておき、早速充電開始してみましょう」



小椋「をらをらをらをらぁぁぁぁ」
木下「取説に『90rpm以上でこぐと故障の原因となります』とありますが」
小椋「な、なにょ」
木下「どうやら安定化回路を通さずにダイナモからダイレクトに給電しているようですな、こぎながらAC出力が出来ないのも納得のヘッポコ仕様です」
小椋「な、なに大丈夫です。むしろ低速運転の方が長時間連続漕ぎが可能ですし、有酸素呼吸でハラ周りにもよい影響が」
木下「では頑張ってください、そのペースで満充電まで8〜10時間程度だそうです」
小椋「では、こちらの出番です」




木下「え、えこはいずこ?」
小椋「ウシのゲップが地球温暖化最大の原因ですから」
木下「そんな駄ボラもありましたが、つまりは飽きたと」
小椋「り、りそぉすの有効活用とおっしゃってください」
木下「ガラクタを掘り起こすのに大分えねるぎぃを使っておられたようで」



小椋「そんなこんなを乗り越えて、無事ふるちゃーぢです」
木下「鉛蓄電池だけに、6時間以上かかりましたな」
小椋「落下衛星観測のついでです」
木下「ほへ?」
小椋「ま、それはともかく早速出撃するといたしましょう」



木下「なんだ、結局いつものまちかどか」
小椋「感動のない方ですねえ貴方は....これほどの巨艦、しかも14年前のMMX_Pentiumましんを3G公衆回線で青空接続ということ自体が空前絶後の壮挙ではありませんか」
木下「どちらかというと前代未聞というべきかと、ここに至る前に田んぼ道でおまわりさんに捕まったのもむべなるかな」
小椋「あ、あれは一時停止違反で、しかも秋の売り上げ強化週間だったわけで」
木下「台風一過の蒼天の如く、爽やかに7英世が飛び去っていきました」
小椋「しくしく.....ってそれはさておき、さっそく接続してみましょう。このようなWEP64カードしか使えないマシンでも接続できるので、美藻場はありがたいです」
木下「それ以前に申し上げたいことが」
小椋「は、はい?」



木下「挿さりません」
小椋「もんちょろびーん」
木下「どうして家でジャンボの動作テストした時に使ったACケーブルを持ってこなかったのですか」
小椋「い、いやあれはあまりにぶっとかったもんで、たまたま発掘したケーブルを.....まあ実験にアクシデントはつきものです」
木下「限りなく人災に近い気が」
小椋「事ここに至っては仕方ありません。原点に戻るとしましょう」



木下「.....ていうか、自宅に戻ってるし」
小椋「ここならトラブルが発生しても直ちに対応できる工具が揃ってますし」
木下「違反切符切られてまで出掛けた意味が全く不明な件について」
小椋「さ、さぁさっそく気を取り直してたーのんざふぁいあ」
(ぶおぉぉぉぉぉ)
   をを、問題なく成功です、さすが俺」
(ぱちっきゅいいいんんん........{しーん})
   を、をりょ?充電が足りなかったか.....」
木下「DC出力はちゃんと供給されますよ。AC側が止まってます、どうやら過負荷で安全回路が作動した模様ですが.....ちなみにこの充電丸くんはACの最大出力100Wですけど、ジャンボの消費電力は」
小椋「120W.....」
木下「や、やり」
小椋「な、なにぬりかべ君は90W-ACアダプタ内蔵なので、そちらは問題ありません。待ってろ街角」
木下「ジャンボでも運搬に四苦八苦していた貴方、また無期延期の香ばしさが」
小椋「泣きたくなるほど遠く美しい青空だなぁ.....」
木下「をを、宇賀神さん」

....その379へ続く(煙突登るなよ)