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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その339

木下隆雄「以前管理者さんの精神世界系セミナーに同行させていただいた事があるのですが」
小椋良二「はぁ、frhrばかりでなくそういった業界にもお出かけになっているのですか、貴方は」
木下「いやですからそれは管理者さんの...」
小椋「まそれはおくとして、どんな感じだったですか」
木下「主にはメディテーションですな。『合間に流れる雑念の雲を見下ろしながら空を心に描く』のだそうで」
小椋「は、はぁ...」
木下「で、主催者によると『歌』も雑念だそうです」
小椋「うたですか...というと、ああ、あの『頭にこびりついて離れない』ってやつですか」
木下「そうです。それをも鳥瞰することを繰り返して高みに到達すると」
小椋「そういうものなのですか、今私のアタマにはヴェートホーヴェンの英雄が渦巻いてますが」
木下「銀英伝ぶっ通ししたのですね、妻帯者が徹ヲしてていいんですか」
小椋「そ、そういう貴方は何が」
木下「G3プリンセスラップ
小椋「どてっ」


木下「いずれにしても雑念が生じるのは狭い世界に篭もっているからです。たまには広い世界へと精神を解放しようではありませんかこむらっど」
小椋「一緒にしないで下さい」
木下「とにかくお世話になった方へのお礼仕入もありますし、出かけるとしましょう」
小椋「なるほどそれは大事な用事ですな」
木下「用事終了、さて次、高みを目指しましょう」
小椋「早ッ...てどこへ」



小椋「・・・・」
木下「さあ、着きました」
小椋「またここですか、しかも前回と同じ夜間登山」
木下「今日は人気も少ないし、ゆったりと登れそうですな」
小椋「遭難しても助けてくれる人がいませんが」
木下「それも前回と同じです」
小椋「やれやれ」

木下「では早速オーダーを」
小椋「やはりここはあれですか、味を優先して大人のお子様ランチ辺りを」
木下「私もそれを考えていました。気が合いますなぁこむらっど」
小椋「だから一緒にすなっ」




小椋「・・・・でんでんちげうやんっ」
木下「ををっつい張り紙につられて」
小椋「脇道へと誘う死の道標ですな」
木下「しかしながら黒チャーハンと赤コーラ(*1)、まるでスタンダールです」
小椋「をを、よしりん」
木下「若いイ吏 彳走にはわかるまい」
小椋「しくしく」





木下「それにしても相変わらず、学生相手がミエミエの雑な造作です。なにやら得体の知れない幼蠱のようなふにふにした物体とか、ただブツ切りにしたイカとか、ところどころに丸ごと埋まっている赤い地雷とか」
小椋「そんなこと言ってると、次回来た時にマークされて『チャーハン入りの爆発物』を食わされますよ。いずれにしてもここのメニューとしては、いまいちインパクトに欠けるかなと」
木下「ここいらで一発、『花火』でも行きますか」
小椋「それはもうとうに限定生産終了です。バイトのお兄さんもよく知らなかったでしょう」
木下「嗚呼、夏も終わりよのう」
小椋「書きかけて報知してたの、バレバレです」
木下「あ”....」



(*)正式名称は「黒いチャーハン」と「赤いコーラ」らしい

....その340へ続く(赤コーラに混ぜモノが・・・)