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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その336

小椋良二「なにやら管理者さんがまたぞろ一人旅をされていたようですが、日頃のストレスが祟っておられるのでしょうか」
木下隆雄「とある女性アスリートが『何かに行き詰まった時は母校を訪ねて原点に戻る』と仰っていたのに倣ったのでしょうか。彼には学生時代にそれほどまで打ち込んだモノがあるのでしょうか」
小椋「貨車と駅スタンプ」
木下「.....ま、まぁそれはともかく、彼の当時の生活様式を顧みるに、淡々とした一人暮らし、自分の生活スタイルを尊重する、といったいわゆる草食系男子の走りではなかったかと」
小椋「そうですね、特撮モノと旅モノをビデヲで撮りまくり」
木下「週末は麻雀か鉄旅」
小椋「買う雑誌は時刻表と鉄道ジャーナルと鉄道ファンと鉄道ピクトリアルと旅鉄」
木下「所属サークルは鉄道愛好会」
小椋「.....なんかヲの走りというほうが適切という感じが」
木下「....それはおいとくとして、実体としても肉を食さない生活が続くと、さらにその特性が加速するということなんでしょうか」
小椋「ていうか、無理しすぎてるような気もするんですけど」
木下「いずれにしても草食系の集団戦法は各個撃破に脆いといえますな」
小椋「そして虎にズルズルゴチンされて、蛇にケツ蹴り喰らうと」
木下「出してくれぇ〜ここから出してくれ〜〜ッ」
小椋「をを、いんぺら〜」

木下「後ろ向きな退却魂満載の管理者さんは置いといて、我々は常に前を目指して突き進む、そうではありませんか」
小椋「その突き進む先というと」
木下「青年は荒野を目指す、目指す先の荒野には危険と罠が待ち受けているのは当然です」
小椋「言ってて気恥ずかしくありませんか...しかしまぁ確かに我々の行く先には色々罠が待ち受けてますわな、『両手ではぁと。』なごすっとろりっとイ吏 彳走とか、ゴミを高額で言葉巧みにお勧めしてくれるヂャンク屋おやぢとか」
木下「さて、それでは早速出撃するとしましょう」



小椋「....まさか額面通りだったとは、貴方らしくもない」
木下「都会の草原を徘徊ばかりしていると、たまには狩猟もしてみたくなるのが人情ではありませんか」
小椋「意味不明ですが、電光掲示板になにやら赤い文字が」
木下「なに、大体こういうものは恫喝に過ぎません。幽霊の正体見たりというヤツです」
小椋「ずいぶんハッキリしているように見えますが」
木下「問題ありません。突入しましょう」



木下「だいぶ奥深く来ましたが、こんなところに集落が」
小椋「いくつかのゲートを○○しましたが、封鎖が甘かったのはこのためだったのでしょうか」
木下「い、いや工事車両のためではないかと」
小椋「別に焦るほどのことは、どのみちだいぶ前に免停喰らってますから裁判員には選ばれないし」
木下「ほ、ほへ?」



木下「大分いい感じになってきました。いかがですかこの崩れそうな(ていうかちびちび崩れてる)瓦礫の斜面、落ちそうな橋、転がったらサヨウナラの谷」
小椋「それよりカメラを固定してないのは路面の凸凹衝撃を強調する演出ですか」
木下「いや、単なる準備不足」
小椋「やり」



木下「すでに圏外になって久しいケータイナビによるともう峠は間近、これが最後の防衛線かと」
小椋「(そんなモノを信用していいのか...?)それにしては豪快に開いてますな」
木下「建前は杓子定規でも、実はユーザビリティーに富む。温情溢れる国土交通省ならでは」
小椋「まったく意味不明です。特にこの路面を見るにつけ」
木下「これも峠に向けた演出でしょう。このターマックともグラベルともつかぬクネクネを超えれば、ほらそこに」
小椋「をを、見えてきました」



木下「......」
小椋「これがあの有名な酷道名物コンクリートブロックですか、さて記念のスリ抜け写真を」
木下「この車をロードランナーか何かと思ってませんか、しかも酷道違い」

ミゼット2ならあるいは....?(無理か)

小椋「単車なら何とかなりそうですが、では溝走り行きますか」
木下「拓海クン、居ませんけど....それにしてもこれだからお役所は融通が利かない堅物ばかでハナシにならんのです」
小椋「数十秒前、覚えてます?....でどうすんです、雨風強くなって冷えてきましたし、峠もガス、噂の岐阜方名物『路上河川』も間見えぬまま空しく引き返しますか」
木下「とりあえず」
小椋「とりあえず?」

家族へのミヤゲをヤケ食い

木下「寿司でも食おう」
小椋「な、なぞ....草食にあるまじき暴挙ですな」
木下「まずは致し方ありません。それにしても看板によると5/29まで冬期通行止めとありますが、5/30になったとして、この巨大なブロックを何処にどうやってドケるのでしょうか」
小椋「ま、クレーンで吊って....ってそれよりも、今日は5/31のような気が」
木下「ば、ばりたか」
小椋「だからちゃっちゃと書いて上げとけってあれほど」
木下「月末進行だ〜らしょうがないですよ」
小椋「つべこべ言ってないで引き返しますよ」
木下「俺はただ、幸せになりたかっただけなんだあああぁぁぁ」
小椋「脱出できないからといって、ミラーにケリ入れないでね」

脱出↓


....その337へ続く(嗚呼堂々の初立往生)