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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その326

小椋良二「我々のように人生もおよそ半ばを越してきたことを実感する度に、『まぁこんなもんかな』と思うことも半分、『もっと飛翔してみたいぞぉっ!』と思うことも半分と言ったところがあるように思いませんか」
木下隆雄「なんですか藪から棒に....先日ぬりかべ君を飛翔というか吹っ飛ばしましたし、貴方自身450kmの彼方の魔窟まで久々に出撃したではありませんか」
小椋「いえ、そういうことではなくて...『足るを知る』のも人間の真理であり、また『際限なき野望』もまたヒトの現実ではないかということなのです」
木下「は、はぁ...」
小椋「だいぶ以前、勤めていた会社の社長のお供でとある会員制クラブに行き、そこでフルコースを頂いたことがあるのですが」
木下「なるほど、タニマチというわけですか」
小椋「い、いえ一応課長以上が参加する役員会議だったのですが....今になって調べてみると、そこは政府の外郭団体が運営する走召VIP専用会員制クラブだったというわけで」
木下「天下り先ですな、そのような娯楽施設を有り難がるとは、サラ金で借りてパチンコですって焼き肉食って的なマンセープア生活並の国賊敵性家畜人精神といえましょうや否や」
小椋「....は、はぁ....ましかし世俗的な成功に憧れるというのもまた人間的な精神活動といえるのではないでしょうか。それだけに、その価値がわかるような年代になって、とてもそこに手が届きそうにないと感じるのは何か切ない物があるように思うのです」
木下「なんだか今日はダウナァ入ってますね。先日の上京で都会の瘴気に中てられたのではありませんか。もう少し現実的な幸福に目を向けた方がいいように思うのですが」
小椋「はぁ、例えば」
木下「白黒とか、ワインレッドとか、ピンクのちぇっくとか」
小椋「そりはあ〜たのぢゃっ」
木下「でへ」

小椋「....ま『いつかはク◎ウン』とも言うように、たとえそれが商業的に作られた物であっても、それに向かって邁進する目的があるというのはある意味それ自体が幸福ともいえるわけで」
木下「貴方を見ていると目的に向かって高速で突進しているのがよくわかります」
小椋「やはりわかりますか」
木下「一般の人から見ると高速後退ですが」
小椋「わ、私にも見据える前方があります」
木下「ほう、それは」

前方

木下「....前方?」
小椋「一応新品です」
木下「それは分かってます。先日貴方が電波ビルでぢゅる状態だったアレでしょう。でも『生産中止・現品限り!』って貴方自身も仰っていたのでは」
小椋「余分なキーを増やすような愚挙を私は進歩と認めません。温故知新、他山の石、以て攻むべしとは思いませんか」
木下「何の事やら....とにかく貴方が購入した中で最も高価な鍵盤であることは理解しているつもりですが」
小椋「そ、そりはないしょ....」
木下「やり」
小椋「ましかしよく残っていたもんです。発注ボタンポチッとなの5分ぐらい後にページを確認したら、もう売り切れでした。あびないあびない」
木下「いいましんであることは私も賛同しますが...しかしネタ的にはどうなんでしょう」
小椋「は?」
木下「たとえばほら、『漆塗り26蔓延!』とか『アルミ削り出し5万延!』とか『三位一体ぢぇっとストリーム鍵盤!!』とか...」
小椋「私のお買い物をなんだと思ってるんですか」
木下「決まってます、壺ネタ拾い」
小椋「デザインに走って機能追求を忘れると拝一刀に斬殺されますよ、堺の鉄砲鍛冶三兄弟見たく」
木下「は、はい?」
小椋「剣は斬る以外にその存在意義を持たず、鍵盤はゲシる為のみに存在するものです。いわばこれは現実的な目的を突き詰めた、現代社会における究極の兵器であり、またその機能美故に至高の芸術であるといえましょう」
木下「なにやら話がデカくなってますな。このイ吏 彳走を忘れていませんか」

M2コマンドカービン vs. RPD

小椋「あぁ、白銀軒のもやしそばですか」
木下「といいつつ現にチビンコで今叩いてるではありませんか」
小椋「いや何、これはショートカットの練習ですよ。高速タイプとなったらRealForceの右に出る者はありません」
木下「言いましたね....では試してみましょう。この職場で頼まれてた文書入力1ページ分を貴方が入力して、どっちが速いか試してみてください。最初辞書学習させるために空打ちして、その後で。もちろんガチで」
小椋「えー....もりたり〜」
木下「またそんな死語を」
小椋「分かりましたよ、やりゃいいんでしょう...(げしげしげしげしげしげし...)...ほいっと、結果は見るまでもなく」

結果発表
木下「危険率5%で有意差なし」
小椋「を、をろ?おかしいなぁ....チルトのセッティングが悪かったかな」
木下「そういう些末時ではなく、これが

現実の力かと」

小椋「お、お後がよろしいようで〜」

....その327へ続く(ゲシ指にはかなり軽めのタッチ)