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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その310

風雪未だ止まず
小椋良二「さて、それでは前回の解答を」
木下隆雄「は、何のことでしょう」
小椋「そうくるとは思ってました。せっかくメビウスジャンボ君を入手したのに画面が完全ホワイトアウト、CRT側には信号出力されているのにデスクトップでは某目的のために役に立たない、さりとてこのままでは貴方の矜持が許さず出口が見つからないまま悶々と解決策を探っている....というのが前回までのあらすじでしたね」
木下「その妙に説明的な科白はどうにかなりませんか、ってそのまんま説明ですけど」
小椋「そいうどうでもいいことはおいといて」
木下「わかってます、こんなこともあろうかと大利根博士と対策を練っておきました」
小椋「だ、だりですか」
木下「深く考え込んで無為に時間を浪費するよりも、意外に身近なところに答えというものは転がっているものです」
小椋「なるほど、に逝っては炭団に従え』ということですな、目の付け所○○○な会社ですから、うまく交渉すればFRUを分けてもらえるかもしれないということですね。もう10年前の機種ですから灰被りかもしれませんが」
木下「意味ふめですが、いいとこついてます」
小椋「をを、それでは」
木下「正解はこちら」

もう一本到着

小椋「......」
木下「どうかしましたか」
小椋「なんで増えてるんです」
木下「ここは当然こうでしょう。シリーズタイトルと読者の期待は裏切れませんし」
小椋「いても2名でしょう」
木下「え、えと...」

左が絵亡きぢぢい、右が砂被りばばぁ

小椋「しかしこの右の方、灰だらけというか多量の砂埃が付着してますけど...いったいどのような環境を生き延びてきたのでしょうか、たとえば両国国技館とか」
木下「や、やり....もともとこのぢゃんぼ君は据え置きのAllin1ですからねぇ、FA端末かなんかに使われてたんじゃないですか」
小椋「私としてはむしろ路上展示→店頭放置のセン臭いと思うのですが」
木下「それ、いただきです」
小椋「なぞ」

微妙にちげう

木下「さて、それではさっそく首の挿げ替えです」
小椋「挿げ返って貴方、砂被りの方は完働品じゃないですか」
木下「そうなんですけどね、なんかこう185系の砂頭のような手触りって....噴いても拭いても取れないし、この際マンマシンI/Fの部分も一緒にとっかえちゃおうかと」
小椋「なるほど、軒先借りて母屋を取るわけですか」
木下「意味が微妙にズレてる気がすゆ...」
小椋「中身も微妙にズレてますな、こんな所にマジックテープなんか装備するから、パネルの開閉時に『ばぎゃっ。』て冷や汗タラーリな音がするんですよ」
木下「どういうユーザーさんだったんでしょうね、まさかこのマシンでPCIのボードをチェックしてたとか」
小椋「そういう貴方の発想のほうがきょわいです」
木下「とにかく前回のを参考にパネル取り外し→交換で...これでよしと」
小椋「いいんですか」
木下「何が」
小椋「大体こういう場合、うまくいったためしがありませんが」
木下「何、それは貴方のばあいでそ...ま、一応組む前にチェックしておきますが(ぺちっ)」

あいも変わらずヽ( ´ー`)丿

木下「.....」
小椋「やっぱりね、ということはですよ、こうしてみると」

左:砂被り婆頭+絵亡き爺胴体、右:絵亡き爺頭+砂被り婆胴体

小椋「あーなるほど、つまりはビデヲ出力のどこかの問題ということですな」
木下「当然です。だからこうやってガワの交換をやってるんじゃないですか」
小椋「....さっきまでの貴方はどこいった」

この4本外せば取れる

木下「それはさておき、ついでにさんどぺーぱーみたいなキーボードと、トレイが出てこないCD-ROMやFDDもこの際一気に交換しちゃいましょう。んでもって残った部品はボードを修理の後また組上げるということで」
小椋「なんだか放置の香りがしてまいりました」
木下「じ、上部ガワはたった4本ビスを外しといて...」

スライドパッドのフレキ

木下「このスライドパッドのフレキを外せば、上部ガワと本体が分離します」
小椋「意外に簡単な構造ですな」

キーボードのフレキは2本

木下「で、キーボードは4本の皿ビスで止まっておるわけで、こいつらとフレキを外せばアッサリと分離できます」

やっぱり大柄

小椋「今時のノートと違って、冗長を感じさせますな」
木下「当時のノートともかなりかけ離れていたと思いますが」
小椋「中央の3.5inchHDDベイがなんともメリケンです」
木下「さて、それでは両サイドのドライブを交換して...とあれ?」
小椋「CD-ROMがベイにささりませんねぇ」
木下「なんの(ごりっ。)....とこれで大丈夫。ネジで止めればおけです」
小椋「なんかムリぽな気がしますが....とりあえず以前デスクトップで使ってたMitumiのATAPIドライバforDOS入りのインストールFDで認識試験....あーやっぱ嵌ってませんね」

ベゼルを交換

木下「これも微妙なところで擦り合わせが良くないんですね、仕方ないからドライブだけ交換してベゼルを使いましょう」
小椋「妙なところで労力を要求するマシンです」

曲がりなりにもインスコ開始

木下「さて、それでは早速Win95でも」
小椋「大丈夫ですかね、ビデオチップがTridentCyberですから引っかかるのでは」
木下「いや、535の奴とは32bit/64bitの違いがありますから多分だいぢょうぶ...ってあり?」
小椋「それ以前の問題でしたな」
木下「今時ブートセクタ保護して守るようなVirusが居るのか...」
小椋「なんとかつっかえひっかかりしながらインスコが始まりました」
木下「ご覧の通り、やはりニコイチは修理のキボンヌです」
小椋「そ、そうか...?ってひょっとして画面が映らなかったのってCRT/LCD切替のせいだったってことは」
木下「さ、さて、ではお仕事に行かねば」
小椋「なんでこんな朝の忙しいときにッ」
木下「で、では増設はまた今度〜」
小椋「を、をらぁぁ〜〜」

....その311へ続く(ナトルプ元帥万歳)