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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その290

木下隆雄「最近の出来事を振り返ってみて思うのですが、自分の身の回りになにかしら良からぬ連鎖が生じているような気がしてならないのです」
小椋良二「ほぅ?例えば?」
木下「いつものようにドリンクホルダーに乗っけてナビに使用していたPちゃんが右ブラインドコーナーに鋭く切れ込んだ瞬間強烈な横G食らってナビシートの足許にケーブルもろとも吹っ飛んで筐体が歪んでしまったりナビカードの尻尾が接触不良を起こしたり、電圧差わずか1VのACアダプタを挿しただけで730TE/755CDV/701CSと次々と黒いイ吏 彳走の電源部がお亡くなりになったり、仕事サボっての合間をぬって自宅にあったPCと交換し、いざVPNでデータを同期させようと思ったら、自宅のエアコン工事でサーバとルータが黙り込んだり...」
小椋「そっち方面の連鎖ですか、それはでふぉだと申し上げたはずです」
木下「は、はぁ....しかしながらこれほど続くと流石に何か日頃の行いが何某かの影響を及ぼしているのではないかと心配になってくるわけで」
小椋「それも有りすぎて見当のつけようがありませんね」
木下「とりあえず『吉事は独りでやってくるが、凶事は友を連れてくる』といいますし」
小椋「はて、どこぞの要塞で聞いたような」
木下「ということはですね、『ひとつの良い行いで凶事は集団退去してくれる』と考えて間違いないわけです」
小椋「どこからそのような確信が生まれてくるのですか」
木下「というわけで、早速精進に参りましょう」
小椋「....不安だ....」

金剛峰寺山門でございます

小椋「....で、ここにきた訳ですか」
木下「いいじゃないですか。もうじきお盆も近いことだし、世俗の垢に塗れた多くの人々が如何にして精進なさっているかを拝見して、私共もそれにあやかることにいたしましょう」
小椋「お盆ってここ、密教の本山ですよ」
木下「細かいことは気にせずご〜ご〜」
小椋「や、やり...」

炭団粉被った福ちゃん

木下「いきなり来ました、やっぱり供養もシアワセが一番です。どうですかこの、漆黒に輝く巨大なミミタブ」
小椋「なんだか目が笑ってなさそうですごくコワイです....しかしここって確か地下足袋とかのメーカーですよね、いったい誰を供養しておられるのでしょうか」
木下「えーと....たとえば縫製中に一緒に手を縫い付けちゃったお茶目な人とか?」
小椋「いたたたた」

Jカップぐらい?

小椋「....」
木下「....これはどう評していいのやら」
小椋「印度の聖者は肉のみならず、植物でも生命の源となる根の部分は食べないと聞きます」
木下「それはタンポポ珈琲でそが」
小椋「え、えと....そうそうそうです『朝の光が白いレースのカーテン越しに差し込む中、トレイに旦那様の好きなエスプレッソを乗せてお部屋に運ぶ私。”急がなきゃ、旦那様がベッドで朝の一杯を心待ちにしているわ....” いそいそと廊下を駆ける私の視界の中で、突然世界が上下に回転し、その刹那私は前足のスリッパを踏んづけたことに気づく...
あ"っ
心の中で叫び声をあげる私の目の前を、空中を滑るようにデミカップとトレイが飛んでいく....澄んだ破砕音が館にこだまし、鼻っ柱をしたたか打った私は半泣きになりながらヒビの入った眼鏡をかけ直し、自分の頭を小突く。
”またやっちゃった...わたしのバカッ”
.....というようなことってよくありますよね。そのためのということで」
木下「妄想炸裂、二の譜のつけようがありません」



小椋「これはまた直球勝負、カタ茹で卵な慰霊です。シンプルな文言がシロアリと業界組合員との死闘激闘乱闘を物語っているかのようです」
木下「存在しない敵と激闘している業者もいましたしね」
小椋「そういうアブナイことを仰ると検査と称してこっそり撒かれますよ」
木下「あなたの方がアブナ過ぎです」
小椋「そうは言っても基本的に我々素人には見えない敵ですからね、とりあえず我々が考えるべきは『見える敵にどうするか』です」

個人的にはPS-4の方がいいなぁ

木下「これでしょう」
小椋「なるほど、今話題のアレですか....ってなんかちげうぞ」
木下「とりあえず自国の危機は自国で護る、無駄な道路建設を1個でも止めて各自治体に1機ずつ配備しとけば、いざという時に乱れ打ち迎撃が可能ではないかと」
小椋「なるほど、USB接続でコントロールできるようにしておけば小学生でも発射可能ですね、別に照準つけられなくても数撃ちゃ当たるし」
木下「というわけで、慰霊塔の横に名刺入れがあったので嘆願書いて出しておきました」
小椋「それは結構なことですが、精進のほうはどうなったのですか」
木下「あ、ありょん?」
小椋「なんまいだ」

....その291へ続く(孔雀玉?)