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短期集中連載(笑)

−この物語は、フイクションである(?)−


その285

木下隆雄「以前にとある雑誌で『東と西の路上生活者-寄り添う東京、街に溶け込む大阪-』という特集を読んだことがありまして」
小椋良二「ほぉ、つまり境界線が厳としてある関東と、それが曖昧な関西ということなのでしょうか」
木下「これも以前に読んだ社会学の本に出ていたのですが、一般社会に生きる人と、その制約を離れた場所で生活する『外道』な人々は、互いの人文学的テリトリーを確保しつつ、いわゆる『ハレ』と『ケ』という非日常的な接点を通して交流していると捉えることができるでしょう。その交流の度合に文化人類学的な地域差があるのではないかと推察されるわけです」
小椋「なんだかあかでみっくなお話になってきましたね....つまりは関東タトえ首と関西タトえ首はその気質において大きな差異があり、イ吏 彳走さんはそのマージナルな存在であるということですね」
木下「え、えと...」
小椋「生物学的なキメラはよしとして、人文地理的なちゃんぽんエリアをまだ探索していないことに今気がつきました。さっそく出かけてみることにしましょう」
木下「は、はい....」
小椋「ご〜ご〜」

なごやだぎゃ〜

木下「なるほど、そういうオチですか」
小椋「何を仰ってるんですか、まだ来たばかりですよ」
木下「そうは言っても『大須電気街』とか言われる割にはかなりちんまりとして、普通のアーケード商店街のようですね。もっとポンバシみたいなのを想像していたのですが」
小椋「そこはそれ、『街に溶け込む名古屋』ですから」
木下「仰ってることが微妙にズレて来てるような気が」
小椋「味噌も○ソも無い街と言ったところでしょうか」
木下「そんなこと言ってるとシャチに食われますよ」
小椋「さ、さぁ巡回ご〜ご〜」

小椋「とりあえずは心強いお店発見です」
木下「やはりこの手のお店ですか。表通りのジョーシンとかは行かないんですか」
小椋「ここまで来て長浜にすらあるようなお店に行くなんて、京都のお寺巡りして『マックが食いたい!』とぬかしやがるどこぞの餓鬼を彷彿させますな。却下です」
木下「結局貴方の趣味で突っ走ってると」
小椋「ぎ、ぎくぅ」

頭髪をスキャンしてね

小椋「早速目玉商品のご紹介です」
木下「これのどこが....」
小椋「Ricohぶらんど」
木下「それだけですか、私には何に使うか想像もつきません」
小椋「にぎやかし」
木下「おーい...」
小椋「しかしながら店内に入ればこの通り、黒一色の花盛りです」
木下「葬式の盛りカゴといえなくもありませんが」
小椋「死屍累々、上手いこと言いますね」
木下「....皮肉の通じない人だ」
小椋「をを、あさのときしだ」

火暴安炭団トリオ

小椋「....それはともかくとして、この辺なんかなかなかに意欲的な価格設定です」
木下「ていうか、ほとんど投売り状態」
小椋「がははは」

32MB EDO DIMMもありました

木下「こちらも秋葉のPCネットとほぼ同じお値段でした」
小椋「ごるごも狙うこの安さ」
木下「興奮してシャッター押しまくりの管理人さん、店員さんに怒られています」
小椋「ちっとはマナーというものを心得てもらわないと」
木下「我々はとっとと先を目指すことに致しましょう」
小椋「そうですね」



木下「しかし何かこう、やっぱり『リトル秋葉』という雰囲気が拭いきれませんね」
小椋「まぁ街全体で単一(ヲ)マーケットを形成するにはいささか市場の成熟度が足りないのでしょう」
木下「こうした建物を巡回しても不治痛系ジャンクが多くていささか食傷気味といえなくもありません」



小椋「ここはまた....違う意味でマニアックな味わいがあります」
木下「ノリは秋葉のラジオガァデンあたりですが」
小椋「同じテナントに入っている古着ショップから迷い込んだ家族連れやカップルが困惑顔で通過しておりましたが」
木下「そこらへんもまだまだですね」



小椋「というわけで巨大『ひち屋』に到着です」
木下「目指すはただ一点のみと」



木下「....そこまで無理せんでも」
小椋「さ、来週は上京だ〜」
木下「懲りない人ですね」

....その286へ続く(ないろって何だ?)